🔴【第1話から読む】口を開けば「いいな」「羨ましい」→中学時代からの推し友に感じた“変化”|卑屈すぎる友人がしんどい
推しのライブにも一緒に行くほど仲良しな、沙織と望。中学時代から続く友人関係でしたが、望が最近、卑屈めいた発言をするのが沙織は気になっていました。
友人の思わぬ場面に遭遇
大学卒業後、地元の中小企業に勤めた私。5年前に産休に入り、現在は息子を保育園に預けて時短で働いている。
今日も16時の退社時刻を迎えると、慌てて自転車を走らせた。すると前方に、見覚えのある車が細い道路で路駐していて、思わずブレーキをかけた。望と勝さんの車だとわかったからだ。勝さんの趣味で、珍しい外車に乗っているから、2人の車はよく目立つのだ。
あいさつをしようと近づいてみると、窓が開いていたのか、会話が漏れて聞こえた。
「あの発言ってどういうこと?俺に不妊の原因があるとか言いたいわけ?病院に付き添ってやったのに、恥かかせんなよ」
「違うよ、でも先生も言ってたでしょ?夫婦の双方が検査を受けた方がいいって」
「俺が原因じゃねえよ、自分が出来損ないなのに、俺になすりつけるなよ」
「調べてみないとわからないでしょ?」
「うるせえな、黙れよ」
勝さんが望を小突くのを見て、目を疑った。力の強い勝さんが小柄な望みを小突くなんて、立派な暴力だ。
逃げるように去る友人夫婦
「ねえ、何してるんですか」
気がつくと自転車を放り出し、運転席側に近寄っていた。助手席の望は驚き、手前の勝さんは驚いた様子を見せた。
「あ、望の友達の…」
「何してたんですか?今、望のこと叩きましたよね」
「いや、ただの夫婦喧嘩ですよ、他人にどういう言われることではないと思いますけど」
さっさと去りたいのか、勝さんはエンジンをかけた。
「望、叩かれてたよね?」
望に確認しようとしたのに、望はうつむいてこっちを見ない。
「失礼します」
窓を閉め、さっさと発車してしまった勝さん。暴力は認めなかった。あんな男性と一緒に居るから望が卑屈になってしまったのだと、私は直感的にそう感じました。
心配するが、拒絶される
保育園に息子を迎えに行き、家に着くとすぐに望へ電話しました。
「望、今大丈夫?勝さんは?」
「今はまた出かけてる」
疲れきった声に胸が痛む。
「さっきのって、立派なDVだよね」
「いや…ちょっとしたケンカだよ。いつものことじゃないし」
愛情ゆえか、望は勝さんを庇うようなことを言う。それでも友人として、ここで諦めるわけにはいかない。
「望だって一生懸命に病院に通ってるのに、あんな言い方ないよ。今ならまだ間に合うから、ああいう人からは逃げた方がいいと思う」
すると、彼女の声が震えた。
「簡単に言わないで。そんなにすぐは動けないよ」
「どうして?身軽なうちに別れた方が色々な手続きも簡単だよ」
この言葉が、引き金だった。カッとした様子の望が、声を荒くする。
「身軽って?子なしで仕事もしてないから、動きやすいってこと?」
「え…そういう意味じゃ…」
「バカにしないでよ、私は私で考えてるんだから放っといて」
そこで電話は切られ、静寂が訪れる。わたしは彼女の【地雷】を踏んでしまったのだのだと確信した。後悔しても、発してしまった言葉はもとには戻らない―――。
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あとがき:DVを庇った友人から向けられた怒り
望が夫から暴力を振るわれるシーンを見た沙織は、冷静でいられなくなり介入します。しかし望は夫の勝を庇うどころか、行動させようとした沙織に怒りを見せます。
「バカにしないでよ」この台詞の裏側には、一体何があるのでしょうか。望の心の中に答えがありそうです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。










