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「お弁当箱の底に…」園の禁止ルールを突破した、お友だちの“執着心”|シール交換で保護者トラブル

幼稚園の「鉄の掟」である、「持ち込み禁止ルール」を潜り抜け、おべんとう箱の底にシールをかくして登園する、"美緒ちゃん"。強引な交換を迫られ、困惑する秋穂親子でしたが、ある日、美緒ちゃんのウソから「秋穂が娘をおどした」という、最悪のウワサを流されます。わが子を盲信する、美緒ちゃんママの暴走に、絶望する秋穂。しかし、美緒ちゃんの執着心は、思わぬ事件を引き起こし……。ウソと執着が招く、ママ友界の闇に切り込む逆転劇。『シール交換で保護者トラブル』第1話をごらんください。

©ママリ

🔴【全話読む】シール交換で保護者トラブル

「おべんとう箱の下にかくす」という、子どもならではの知恵が、園のきびしいルールを無効化してしまいました。ルールを守ろうとする秋穂さんと、手段を選ばない美緒ちゃん。この対照的な姿勢が、後に大きな亀裂を生むことになります。

「シール交換しよう」と言う娘の友だち

幼稚園 娘 手 ママ PIXTA

32歳の主婦、秋穂(あきほ)は、夫の利一と、幼稚園年長になる5歳の娘・ユリの3人暮らしをしています。

ユリが通う幼稚園は、一つだけきびしい「鉄の掟」がありました。

それは、「物の貸し借り・譲渡の禁止」です。

過去に、親同士の大きなトラブルがあったらしく、登園時には、先生が一人一人のカバンの中身をチェックするほど、徹底されていました。

「お母さん……また、美緒ちゃんに"シール交換しよう"って言われちゃった」

お迎えの園庭で、ユリがこまった顔で教えてくれました。

美緒ちゃんは、あずかり保育に行くため、まだ園に残っていましたが、帰り際にユリを見つけてかけよってきたようです。

「ユリは、ちゃんとおことわりできた? 園のルールだもんね」

「うん。でも美緒ちゃん、"次は絶対持ってきて"って……」

「ルール違反」をする友だち

シール 手帳  PIXTA

秋穂も、美緒ちゃんのシールへの執着について、ユリからよく聞いていました。

しかし、園のきびしいカバンチェックがあるはずなのに、なぜ、彼女はそんなに強気なのでしょうか…。気になった秋穂は、ユリにたずねました。

「ねえ…先生は、美緒ちゃんがシールを持ってきてることに気づかないの?」

すると、ユリが耳元で言いました。

「あのね、美緒ちゃん、おべんとう箱の袋の底にシールをかくして持ってくるの。先生が見てない時に、こっそり見せてくるんだよ」

秋穂は、(確信犯だ)と、思いました。

その数日後、ユリがカバンから一通の封筒を取り出しました。

中には、小さな袋に入った大量のシールが。

「先生がいないスキに、美緒ちゃんにムリやりわたされちゃったの……」

ルールを潜り抜けてまで、押し通す執着心。

秋穂は、この時、これが単なる子どもの遊びではなく、身勝手な親子に翻弄(ほんろう)される泥沼バトルの幕開けになるとは…まだ知る由もありませんでした。

🔴【続きを読む】シールを返却しただけなのに…ウソで"被害者"を演じる5歳児とママ友の暴走

【全話読む】
シール交換で保護者トラブル

あとがき:ルールもムシする「執着心」

園の「鉄の掟」を前に、まじめにルールを守ろうとする、秋穂さん親子と、手段を選ばず、欲望を通そうとする、美緒ちゃん。

"おべんとう箱の下にシールをかくす"という、子どもらしい知恵が、大人たちの決めた秩序を、静かに、しかし、確実に侵食していく様子に、背筋がこおります。

純粋な「好き」という気持ちが、ルールを逸脱するほどの執着心へと変わる時、それは平和な日常をこわす火種となります。対照的な両親子の価値観が、物語の不穏な幕開けを告げていますね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

イラスト:まい子はん

🔴【全話読む】シール交換で保護者トラブル

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