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🔴【第1話から読む】「お弁当箱の底に…」園の禁止ルールを突破した、お友だちの“執着心”
子どもの「叱られたくない」という咄嗟のウソが、親の過保護と合わさって、怪物のようなデマに成長してしまいました。秋穂さんの「園の外で返す」という配慮さえも、悪意を持って利用される理不尽さに、いきどおりを感じます。
一難去ってまた一難
美緒ちゃんから、強引にわたされた大量のシール。
秋穂は悩んだ末、園内ではなく、お迎え後に園の外に出てから返すことにしました。
数日後、美緒ちゃんがあずかり保育を利用せず、祖母がお迎えに来る日をねらって、秋穂は園の門を出たところで、美緒ちゃんにシールを返却しました。
「美緒ちゃん、これ、幼稚園には持ってきちゃダメだよ」
美緒ちゃんは、下を向いて、ちょっとムスッとした表情をしましたが、せっかくもらったお礼として、ユリの持っている数枚のシールをわたすと、くるりと向きを変え、おばあちゃんの元へとかけよっていきました。
これで終わるはずでした。
しかし、その翌日、おさななじみの紗奈から、驚愕の電話が入りました。
「秋穂! 美緒ちゃんママのLINEグループで、あんたが”シールを持ってこないと絶交する”って美緒ちゃんをおどしたトラブルメーカーだって、言いふらされてるよ!」
血の気が引きました。
娘を使って怒られないように逃げた友だち
実はその日、美緒ちゃんは、別の子にもシールをわたそうとしていたそうです。
ですが、かくし持っていたシールが、おべんとう箱の下から見つかり、先生にこっぴどく叱られていたのです。
園から親へ連絡が入り、問い詰められた美緒ちゃんは、おこられるのを恐れて、真っ赤なウソをつきました。
「ユリちゃんに、シールを持ってこないと絶交するって言われたの…。だからこわくて持っていったの…。ユリちゃんママにもね、お迎えの時にそう言われたの…」
自分の娘の執着を知らない美緒ちゃんの母親は、そのウソをうのみにしました。
「あんなに良い子が、ウソをつくはずがないわ。わるいのはユリちゃんママよ!」
こちらの誠意ある対応すら利用し、秋穂親子をわるものに仕立て上げたのです。
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あとがき:盲目な親心と「保身のウソ」
子どもが叱られたくない一心でつくウソは、時に残酷な凶器となります。
美緒ちゃんの咄嗟のウソを「わが子がウソをつくはずがない」という、親の盲信が補強し、怪物のようなデマへと成長させてしまいました。
秋穂さんの誠意ある配慮さえも、悪意に変換されてしまう理不尽さは、現代のSNS社会や閉鎖的なコミュニティーで起こるトラブルのおそろしさを象徴しています。事実に目を向けず、都合の良い物語を信じるこわさがうきぼりになるエピソードです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
イラスト:まい子はん










