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🔴【第1話から読む】公園で消えた娘の「シール帳」親友親子の"不自然な沈黙"が意味するものとは…
みちるが、「リナちゃんが私と同じシールを配っていた」と話し、事態は急変する。偶然では片付けられない一致に、千里は確信を深める。夫の雅也と相談し、勇気を出してリナの家へ向かう決意をするのだが……。
公園で配られたシール
シール帳をなくしてからというもの、みちるはどこか元気がありませんでした。
それでもリナちゃん、ななかちゃんとの遊びはつづいています。
ある日の放課後、みちるが学校から帰ってくるなり、ふしぎそうな顔をして話し始めました。
「ねえママ…今日ね、リナちゃんが公園でシールをいっぱい配ってたんだよ」
「へえ、あたらしいの買ったのかな?」
「わかんない。でもね、リナちゃんが配ってたシール、みちるが持ってたやつと全部一緒だったの。限定のネコちゃんのぷっくりシールとか…パパが旅行で買ってきてくれたお花のキラキラシールとか……」
私はあらっていた皿を、あやうく落としそうになりました。
そのシールの持ち主はだれ?
「……それで、みちるはどうしたの?」
「それ、私も持ってたー!おそろいだね!って言ったの。そうしたら、リナちゃん、急に顔をあかくして、"これはリナのなの!"っておこって、どこか行っちゃった」
心臓がいやな音を立てて波打ちます。
(偶然?そんなはずない…限定品や、遠方でしか手に入らないシールまで一致するなんて…)
「…ななかちゃんは?どうしてた?」
「ななかちゃんは、リナちゃんが配るのをとなりで見てたよ。ずっとニコニコしてたけど、みちるが話しかけたら急にだまっちゃった」
わが子の話から確信
その夜、私は雅也に今日あったことをすべて話しました。
「雅也…これはもうまちがいないと思う。リナちゃんか、ななかちゃんか……あるいは2人で、みちるのシール帳を……」
雅也はうでを組んで、きびしい表情で沈黙しました。
「子ども同士のトラブルで済ませたいところだけど…ウソをついて配り歩いているとなると、話は別だな。みちるの気持ちを考えると、このままにはできない」
「でも、確実な証拠があるわけじゃないし、親同士の関係もあるし……」
「千里、まずは冷静に事実確認しよう。一人ずつ、別々に話を聞くのがいい。2人一緒だと口うらを合わせる可能性がある」
雅也の言葉にうなずきながらも、私の心は千々に乱れていました。
仲良しだったはずの友だち。おじゃべりをたのしんだママ友たち…。 もし、彼女たちがウソをついているのだとしたら? もし、自分の子どもが盗んだことをかくしているのだとしたら?
「明日、リナちゃんの家に行ってみるわ」
"ただのシール"。大人から見ればそうかもしれません。でも、みちるにとっては、思い出が詰まった大切なピースだったんです。
(それをふみにじったのが、信じていた友だちだなんて…)
私はスマホの画面を見つめました。リナちゃんのママからの「見つかるといいね」という言葉が、今はひどくつめたく、するどいトゲのように見えました。
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あとがき:衝撃の事実が意味するもの
「うちの子に限って」だれもがそう思いたいものです。
しかし、娘から告げられた衝撃の事実は、その願いを無慈悲に打ち砕きます。リナちゃんの豹変した態度、そして、ななかちゃんの不自然な沈黙。子どものウソは大人が思うより残酷で、未熟です。「ママ友との関係をこわしたくない」という保守的な自分と、「娘のために立ち上がらなければならない」自分。葛藤しながらも、一歩をふみ出す千里の姿に共感せずにはいられません。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










