🔴【第1話から読む】「些細な口論で…」夫と別々のパトカーで連行された、最悪の夜の真相
修平の両親から、「世間体がわるいから離婚しろ」という冷徹な言葉をあびせられる。孫のしあわせよりも、自分たちの保身を優先する義実家に絶望する友梨佳。一方、実母は、娘の過ちを叱りつつも、再生の決意をあたたかく支援する。
義実家は再構築に猛反対
「修平!聞こえてるわよ。やり直すなんて…。離婚しなさい!それ以外に道はないわ」
電話の向こうで、義母の声がつめたくひびいた。修平を介して、伝えられた義実家の意向…。あまりにも一方的で、血の通わないものだった。
「母さん!俺たちは今、話し合って……」
修平が食い下がっても、義父が電話をうばい取ってどなりちらす。
「だまれ! また手を出せば、お前が犯罪者になる可能性もあるんだぞ!私たちが、犯罪者の家族として世間から見られるんだぞ!」
義家族が心配しているのは、息子のしあわせでも、孫の将来でもなく…自分たちの「世間体」だけだった。
「充のことはあきらめなさい。親権は友梨佳さんにわたして、お前はお金だけ払って離婚するんだ。それがいちばん、傷があさく済む方法だ」
その言葉を聞いた瞬間、私の心の中で何かが弾けた。
(お金で解決? 子どもをあきらめる? …それが親の言うこと?)
義実家が離婚を要求する理由
修平は家での電話をあきらめ、一人外に出て、会話をつづけた。
「ごめん、友梨佳…。親父たちは、俺が逮捕されるのが、とにかくこわいみたいなんだ」
頭を抱えているような…とてもこまっている声だ。
「最近、夫婦げんかで奥さんが被害届を出して…ご主人が捕まった事件が近所であって…騒動になったんだよ…。それで、その家の人たち、近所の目に耐えられなくて、結局、引っ越したんだ。だから、余計に過敏になっているんだと思う」
私は修平の話を聞きながら、怒りにふるえていた。
(世間体…自分たちのことしか、頭にないの?)
「世間体より2人の気持ちが大切」
実家の母は、この状況をしずかに見守っていた。
「向こうのご両親は、世間体がいちばんなのね…。でも、友梨佳、忘れないで。最後に決めるのは、あんたたち2人よ」
母は私の手をにぎり、力強くつづけた。
「私は…あんたたちが暴力を使ったことは、一生ゆるさない。でも、2人でたくさん話し合って、充のために再構築を選んだなら、私はそれを支えるわ。もし、また次に修平さんに暴力をふるわれたら…その時は、まよわずにここへ帰ってきなさい。全力で守るから」
母の深い愛情に、涙が止まらなかった。
自らのプライドを守るため、息子を切り捨てようとする義実家と、傷ついた娘を叱りながらも、うけ入れてくれる…母。その差があまりにも残酷で、胸がしめつけられた。
(修平…やっぱり逃げちゃダメだよ)
「ちゃんとお義母さんと話したい。私、聞きたいことがあるの」
私は決意をかため、修平にメッセージをおくった。このまま義実家の言いなりになって、私たちの家族をバラバラにさせるわけにはいかない。
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あとがき:「愛」と「プライド」
義実家の「息子が犯罪者になるのがこわい」という言葉は、あまりに一方的で言葉をうしないます。子どもの味方であるはずの親が、保身しか考えていない…。そんな義実家と対照的な実母。「次はないわよ」というきびしい言葉とともに、深い愛に涙が出そうになりますね。
だれに何を言われても、最後に「家族の形」を決めるのは自分たち…。友梨佳が覚悟を決めて、修平にメッセージをおくるすがたを、応援せずにはいられません。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










