🔴【第1話から読む】「些細な口論で…」夫と別々のパトカーで連行された、最悪の夜の真相
電話越しに、義母の「自己保身」を冷静に指摘する友梨佳。「息子を信じていないのはあなた」と義母に突きつけた…。修平は親の歪んだ愛に気づき、守るべき者の優先順位を悟る。
義母との話し合いはどうなる?
「修平を追い詰めるようなことをするなんて…かわいそうだとは思わないの?」
義母の声が、次第に尖りはじめた。
(かわいそう? 暴力をふるった息子が? )
「追い詰めているわけではありません。二度と過ちをくり返さないための、私たちなりの『覚悟』です。それを信じてはいただけないでしょうか?」
「信じるとか…信じないとかの問題じゃないわ。職をうしなうかもしれない、世間に知られるかもしれない。その恐怖があなたに分かる?」
「それって…修平さんがまた暴力をふるう子だって、そう思うんですか?」
電話口で、義母の声が詰まる様子が伝わってきた。
「お義母さんたちは修平を信じていない。そして、修平が変わるためのサポートをする気もない。ただ、ご自分たちが傷つきたくないだけですよね?」
義母の見え透いた保身
「その節はいろいろと申し訳ありませんでした。不快な思いをさせたなら、あやまります」
義母は何か言いかけたが、これ以上の追及を逃れるためか、投げやりに言った。
「謝罪がほしいわけではありません。私たちは充のため、もう一度やり直すと決めたんです。私たちの覚悟を、見守ってはくださりませんか?」
義母はしばらくだまっていたが、ようやく吐き出すように言った。
「……わかったわ。好きにしなさい。後のことは、当人たちで決めてくれればいいわ。私たちはもう、口出ししません」
それは「承諾」というより、さじを投げたような言い方だった。自分たちの世間体に傷がつくリスクがある以上、「これ以上関わりたくない」…そんな本音が透けて見えた。
夫から感じる後悔と決意
電話を切った後、修平は呆然としていた。
「母さんがあんなにかんたんに引き下がるなんて……」
「引き下がったんじゃないよ。関わりたくないだけ。自分の息子がかわいくて守りたいんじゃなくて、自分の生活を守るため…息子を切りはなしたかっただけなんだよ、お義母さんは」
修平は深くうなだれた。
自分の両親が、何を最も大切にしていたのか…その残酷な真実を突きつけられたのだ。
「ごめん、友梨佳。俺、今まで親の言うことが正しいと思ってた部分があった。でも、ちがったんだな。俺が守るべきなのは、友梨佳と充なんだ」
修平の目に、初めて本当の意味での「後悔」と「決意」が宿ったように見えた。
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あとがき:守るべきもの
「修平がかわいそう」と言いながら、実際は、自分たちの生活がこわれるのがこわいだけの義母…。真実を突きつける友梨佳の言葉は、痛快でもあり、悲しくもありますね。
でも、この対峙があったからこそ、修平はやっと「親ばなれ」ができたのかもしれません。親の言いなりではなく、自分の足で家族を守る。修平の中に、本当の「父親」としての自覚と覚悟が芽生えた瞬間でした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










