🔴【第1話から読む】双子育児に夫への指示!指示待ち夫に近づく妻の限界
公園で一人、後悔に打ちひしがれる真央。30分後、意を決して帰宅すると、そこにはボロボロになりながら子どもを抱く智裕の姿があった。彼は自分の至らなさを認め、ようやく真央の孤独を「自分の痛み」として理解する。
後悔の涙が押し寄せる
外の空気は冷たく、肺の奥まで凍りつきそうでした。走って、走って、近所の小さな公園のベンチに倒れ込むように座りました。 心臓がバクバクと鳴り、呼吸がうまくできません。
「……やってしまった」
頭を抱えました。 子どもを置いて家を出る。母親として、いえ、人間として最低なことをした。
何よりも、あの瞬間のりくの顔が離れません。 私の腕を掴んだ小さな手。それを振り払った、自分の冷たい感触。 そらが不思議そうに、恐怖に満ちた目でこちらを見ていた光景。
「あんなに大好きだったのに。あんなに欲しくてたまらなかった、宝物なのに」
涙が止まりませんでした。
どんどん後悔が膨らむ
私は彼女たちを愛している。それは間違いのない事実です。でも、その愛だけでは、24時間365日の重圧には耐えられなかった。 4月からは保育園が決まっています。 あと少し、あと数週間耐えれば、少しは楽になれるはずだった。
「今しかない、一緒にいられる貴重な時間なのに……」
自分を責める言葉が、次から次へと溢れてきます。
30分。 たった30分、外の空気を吸っただけで、私の頭は少しずつ冷えていきました。 怒りや絶望の下にあったのは、猛烈な「後悔」でした。
もし、智裕が二人の泣き声にパニックになっていたら? もし、子どもたちが泣きすぎて吐いてしまったら? もし、二度と私のことをお母さんと呼んでくれなくなったら?
家に帰ると、夫が必死に子どもをあやしていた
「帰らなきゃ」
私は立ち上がりました。 逃げ出した自分への嫌悪感で吐き気がしましたが、それでも戻るしかありません。 私がいなければ、あの家は回らない。 そして何より、私はまだ、あの二人の母親でいたい。
家への道が、行きよりもずっと長く感じられました。 マンションのエントランスを抜け、エレベーターに乗り、震える手で鍵を開けます。 ドアを開けた瞬間、聞こえてきたのは……静寂ではなく、智裕の必死な声でした。
「よしよし、大丈夫だよ、そら。ママ、すぐ戻ってくるからね。ごめんな、パパが何も分かってなくて。怖かったよな、りく」
玄関まで駆け寄ってきた智裕の顔は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃでした。 彼は両腕に一人ずつ子どもを抱き、不格好に揺れていました。
「……真央」
智裕が私を見て、今にも崩れ落ちそうな顔をしました。
「ごめん。本当に、ごめん……。俺、真央が壊れるまで、何もしなかった。最低だった」
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あとがき:冷たい風が教えてくれた、本当の「家族」
外の冷気で頭を冷やした真央が、恐怖と罪悪感に震えながらドアを開けるシーンは、本作の転換点です。そして、智裕の涙。彼がようやく「指示待ち」を辞め、パニックを共有したことで、二人の関係は初めて対等な地平に立ちました。母親を「神様」のように全能だと思い込んでいた夫が、一人の弱い人間として妻を見つめ直した瞬間。絶望の底で、ようやく家族の再生に向けた一筋の光が見えてきます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










