🔴【第1話から読む】普段はケチなのに「数100万円溶かした」→30代夫の“下手すぎる株運用”の恐怖|株で大損する夫
2年前、400万円を失った夫に誓約書を書かせた美恵子。平穏が戻ったかに見えたが、次女の1歳の誕生日、夫が300万円もの無断投資をしていたことが発覚する。逆ギレする夫を前に、美恵子の心は完全に冷め切った。
400万という損失をしたことがある夫
2年前、庸介の隠し口座が発覚した時は、本当に離婚寸前でした。
当時の損失額は、なんと400万円。マイホームのオプションを諦め、必死に貯めたお金が、一瞬で電子の藻屑と消えたのです。
「もう二度としない。この通りだ!」
土下座する庸介の背中を見ながら、私は親友の佐代子に電話で相談しました。
『美恵子、それ病気だよ。一筆書かせなきゃダメ。証拠を固めて、いつでも逃げられるようにしなさい』
佐代子の助言に従い、私は庸介に厳しい条件を突きつけました。
証券口座のログイン情報を共有し、私がいつでも監視できる状態にすること。
現在持っている塩漬け株を精算するまで、新しい銘柄は一切買わないこと。
万が一、この約束を破れば、保有株を全て売却してその現金を私に渡し、即座に離婚に応じること。
これらを記した誓約書を書き、彼は泣きながら署名しました。
子どもたちにとってはよき父親なのだが…
それからしばらくは、平和な日々が続きました。私も定期的に口座をチェックしていましたが、庸介は約束通り、新しい取引はしていませんでした。
「パパ、今日はお外で遊ぼう!」
「おう、カンナ! 公園まで競争だぞ!」
娘と遊ぶ彼の姿は、どこからどう見ても良き父親です。
「……もう、大丈夫なのかな。彼も反省したんだよね」
私は次第に、口座のチェックを怠るようになっていきました。リイナの夜泣きや、5月の仕事復帰への準備で、それどころではなかったというのもあります。
わが子の記念すべき誕生日の裏で…
しかし、昨日。 リイナの1歳の誕生日をお祝いし、幸せな余韻に浸っていた夜のこと。ふと胸騒ぎがして、数か月ぶりに例の口座を開きました。
「……嘘でしょ?」
画面には、見慣れない銘柄が並んでいました。しかも、購入日は昨日。リイナが一生懸命、一升餅を背負って泣いていた、あの誕生日当日です。 取引額は300万円。彼は、家族がリイナのお祝いをしている裏で、こっそりとボタンを押していたのです。
怒りで手が震えました。
「庸介……これ、何?」
スマホを突きつけると、彼は一瞬動揺しましたが、すぐに開き直ったような顔をしました。
「あー、見つかっちゃったか。でもさ、これ、今は下がってるけど絶対上がる銘柄なんだよ。プロも推奨してるんだ。リイナへの将来のプレゼントだと思えば……」
「約束を破ったのね。しかも、あの子の大事な誕生日に」
「うるさいな! 稼げば文句ないんだろ? お前はいつも金、金って……。俺がどれだけプレッシャーの中でやってるか分かってんのか!」
逆ギレする夫の声が、新築の家の壁に虚しく響きました。 その瞬間、私の中で「パパ大好き」という娘の笑顔よりも、「もう無理だ」という冷めた感情が上回りました。
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あとがき:「たった一回の裏切り」がすべてを壊す
一番おめでたいはずの次女の誕生日に、裏で株のボタンを叩いていた……。この事実が、美恵子さんの心を折る決定打となりました。一度失った信頼を取り戻すのがどれほど大変か、庸介はわかっていなかったのでしょう。佐代子の「それは病気」という言葉が重く響きます。どんなに良い父親を演じていても、隠し事が牙を剥いた瞬間、家族の形は崩れ去ってしまいます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










