🔴【第1話から読む】普段はケチなのに「数100万円溶かした」→30代夫の“下手すぎる株運用”の恐怖|株で大損する夫
夫を家から追い出した美恵子だが、こだわりの注文住宅や子どもの教育環境を捨てきれず葛藤する。「なぜ被害者の私たちが逃げなきゃいけないの?」と憤る彼女は、親友の助言を受け、義両親を巻き込む決意を固める。
「出て行って」夫に告げた最終勧告
「悪いけど、しばらく出て行ってくれない?」
翌朝、仕事に行く準備をしていた庸介に、私は静かに告げました。 庸介はネクタイを締める手を止め、信じられないという顔でこちらを見ました。
「は? 出て行けって……どこにだよ。ここは俺の家でもあるんだぞ」
「誓約書、覚えてるよね? あなたが約束を破ったら、離婚。そして保有株の現金化。今すぐこの家からいなくなってほしいの。あなたの顔を見ると、吐き気がするから」
「……裏切ったのは悪かったよ。でもさ、追い出すなんて極端だろ。子どもたちのことも考えろよ! カンナがパパがいないって泣いたらかわいそうだ!」
「子どもを盾にしないで。子どもを裏切ったのは、誕生日にギャンブルに狂ってたあなたでしょ」
庸介は舌打ちをして、玄関のドアを乱暴に閉めて出て行きました。
わが子の生活は変えたくない…
一人残されたリビングで、私は立ち尽くしました。
正規フルタイムで復帰したばかり。実家も車で30分の距離にあり、協力は得られる。経済的には、どうにかなるはずです。 でも、問題は「生活」そのものでした。
この家は、2年前にこだわって建てた注文住宅。 カンナは今年から保育園に通い始め、ようやくお友達ができて、毎日楽しそうに登園しています。
「ママ、今日ね、サキちゃんと一緒に砂場でお城作ったの!」
そう話す娘のキラキラした目を思い出すと、引っ越しという選択肢が重くのしかかります。校区が変われば、仲良くなったお友達ともお別れです。 なぜ、裏切ったのが夫なのに、私と子どもたちが苦労して家を出て行かなければならないの?
友人に背中を押され覚悟を決める
昼休み、私は佐代子に電話をかけました。
『美恵子、まだそんなこと言ってるの? ご主人はもう、ただの投資家じゃないよ。それは立派なギャンブル依存症。病気なの。話し合って治るレベルじゃない』
「わかってる……。でも、家が。子どもの環境を変えたくないの」
『だったら、ご主人を法的に排除する方法を考えなきゃ。誓約書があるなら、それは強力な武器になるわ。でも、一人で戦わないで。義両親も巻き込んで、逃げ道を塞ぐのよ』
「義両親……」
庸介の両親は、穏やかですがどこか息子に甘いところがあります。でも、今の庸介の異常さを知れば、味方になってくれるでしょうか。
私は夕方、仕事帰りに保育園へ向かいました。
「ママ! パパは? 今日はパパとお風呂入る約束したんだよ!」
無邪気なカンナの声が、胸を締め付けます。
「パパはね、ちょっと遠くにお仕事に行っちゃったの。しばらく、ママと三人で頑張ろうね」
嘘をつく自分に嫌気がさしましたが、決意は固まりました。 今夜、庸介が帰ってくる前に、私は家の鍵を閉め、チェーンをかけました。そして、彼にメールを送りました。
『荷物はまとめて玄関に置いておきます。今夜は実家にでも泊まってください。話し合いは、後日、お義父さんたちも交えて行います』
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あとがき:奪われるべきは「加害者」の居場所
「離婚=妻と子が家を出る」という理不尽な公式に立ち向かう美恵子さんの姿に、思わず拳を握りました。子どもたちの笑顔と今の生活を守るためには、ただ悲しむのではなく、戦略的に動く強さが必要です。家の鍵を閉め、チェーンをかけたあの瞬間。それは美恵子さんが「夫に振り回される人生」を自らの手でシャットアウトした、再出発への第一歩だったと言えるでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










