一時保育とは?
一時保育とは、読んで字の如く「一時的に保育所で子供を預かってもらうこと」です。
主に認可の保育所で対応していて、通常の保育所に預けられていない子供を一時的に預かる制度です。
普段は自宅で子供を見ていても、やむを得ない理由で子供を見られなくなることって多々ありますよね?
そんなママさんたちの緊急時に大変頼りになるのがこの一時保育です。どんなときに利用できるのか?費用はいくらかかるのか?など詳しく説明していきます。
受け入れ施設
基本的には一部の認可保育所で対応していますが、地域によっては認可外の保育所などでも対応しています。一時保育専用の部屋を設けている施設か、受け入れ幼児の定員を割っている施設で実施されます。
預かってくれる日数や金額等は自治体によって細かく規定が決まっていますので、事前に必ずご自身がお住まいの自治体HPを確認してみてください。
また待機児童が多い昨今では、一時保育も抽選になってしまうケースもありますので、外れてしまった際の対策も考えておく必要があります。
最近では民間の保育所でも独自のサービスで一時保育に対応する施設もあります。
一時保育を利用する理由
子供を抱えるママたちにも様々な緊急事態が発生すると思いますが、一時保育が利用されるのは主に下記の理由となります。
- 非定型的保育:就労や介護等が理由で断続的に預かってもらう
- 緊急保育:入院や冠婚葬祭などで一時的に預かってもらう
- リフレッシュ保育:育児による心身の負担を軽減するため一時的に預かってもらう
①非定型的保育
就職やパートが決まったり、急に親の介護が必要になったりして、一時的ではなく継続的に利用しなければならないケースです。
このような理由の場合は、決まった曜日に預かってもらうことが可能で、1ヶ月の利用時間も120時間以上可能な自治体が多いです。
②緊急保育
突然の事故や病気などで入院が必要になったり、冠婚葬祭で遠方に出かけなくてはいけないときに適用されます。
1回の利用で最長15日以内など、一度に長期間連続して預かってもらえます。
③リフレッシュ保育
こちらは私的な理由でも適用されます。育児疲れなどで一人になりたいときなどにも利用可能です。ノイローゼに発展する前に上手に利用することをおすすめします。
また心身の疲れに関係なく、ボランティアへの参加時や趣味の活動などで外出が必要な際にも活用できます。
1回の利用で1日預かってもらえる自治体が多いです。
一時保育施設の詳細
一時保育を初めて利用される際には色々な不安が出てくるかと思います。
実際に利用する前に知っておきたい基本情報を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
何歳から預かってもらえるの?
各施設によって異なりますが、0歳から預かり可能な施設が多いです。生後50日程で預かってくれる施設もありますので、自治体に問い合わせてみてください。
保育士さんはいるの?
保育士さんがみてくれます。
一時保育専任の保育士さんの場合もあれば、通常の保育園と兼任している場合もあります。いずれにしても、預かる乳幼児の人数に対して、配置される保育士の人数は規定されていますので安心してください。
利用料金の相場
料金も地域や施設によって大きく異なりますが、1日2,000~5,000円(宿泊なし)の間が多いようです。
宿泊がある場合は1日10,000円前後が相場のようです。
料金の設定も、おやつ代が別途かかる施設や、お弁当持参の施設などもありますので、こちらも事前にご確認ください。
利用時間
一時保育の場合、緊急を要するケースが多いので24時間365日対応している施設が結構あります。
特に民間の保育施設などは柔軟に対応することを売りとしています。
子供の過ごし方
過ごし方は通常の保育園と同じです。
食事、昼寝、遊び、が各施設ごとにスケジューリングされていて、放置されるようなことはありません。施設によっては栄養士さんによる給食が出されたりと、お子さんの健康と安全を守ってくれます。
持ち物
持ち物も施設や利用内容によって異なりますが、下記の3点は必ず持っていきましょう。
- 保険証のコピー
- 着替え
- オムツ
その他、保育所側から指定のあるものを忘れないように持っていきましょう。
タオルや布団、お弁当が必要なところもあれば、上記3点のみでOKというところもあります。事前に必ず確認しましょう。
利用時の注意点
一時保育のときに最も注意すべきは子供の気持ちです。
乳児であっても、突然に母親から引き離され知らない場所に連れていかれるといのうは相当なストレスがあります。健康状態を事前に確認しておいたり、言葉の分かる年齢なら上手に諭して不安をできる限り解消してあげましょう。
また、事前訪問をして保育士さんや環境に触れさせておくのも一つの手です。
一時保育を利用したママたちの体験談
いざというときにとても助かる一時保育。でも、子供にとっては負担も多い…。
特にリフレッシュ保育に関して罪悪感を感じるママも多いようですが、実際に利用したママたちはどのように感じたのでしょうか?
体験談をご紹介します。
1.泣きじゃくって途中帰宅
その日は9時~12時の3時間の予定
私の姿が見えなくなると諦めて意外と楽しく遊んでるかも・・・なんて思ってたのですが
そろそろお迎えの準備をしなければ・・と仕事場を出ようとした11時すぎ預け先からTEL
無理そうなのでお迎えを・・・の連絡でした
急げ急げ~!とお迎えに行くとタロちゃんは抱っこされて鼻水&涙まみれ
保育士さん、すみません
私の顔を見ると、泣き止みがっちり抱っこ。 出典: yaplog.jp
保育園でみてもらえないほど泣いていたかと思うと胸が痛みますが、再会のときには何だか愛情が倍増になりますね。
2.家では見せない一面も
うちの子は甘えん坊なので、最初は長い時間
慣れない保育士さんや子供たちと一緒にいられるのかどうか、
本当に心配でした。
けれども「積極的に色んな子と遊んでいた」と後から聞いて、
意外と気後れしない子なんだなあとびっくり。
親に見せる顔と、外で他の人に見せる顔は、
子供なりに違うものなのかも知れません。
(中略)
わたし自身も子どもと一時離れることで、
しばらくの間忘れてしまっていた
子どもへの愛情を思い出すことができました。
あれほど離れたい!と思っていたのに、
いなくなると急に心配になる。可愛い笑顔ばっかり浮かんでくる。
親心なんですかね。 出典: itijihoiku.com
子供の環境適応力は大人の比ではないそうです。
一人で寂しいかもと…と心配する親心とは裏腹に、案外家では見せない活発な姿で遊んでいるなんてことも!?
3.子供の急速な成長
友人が保育園の一時預かりを利用していると聞き、私も区役所で保育園の一覧をもらって、近所の園に利用できるかどうか確認しました。一カ所だけ「いつでもどうぞ」と言ってくれるところがあったので、思い切って週に1回預けることにしました。最初は泣いて泣いて、私も、寂しいのと罪悪感で「これでいいのか?」と悩みました。結局、少し遠かったので送迎が大変ということと、私自身もう気が済んだというような気持ちになり、8ヵ月間でやめました。子どもはかなり変わりました。人見知り気味でしたが、自分から友だちの輪に進んで入り、トイレもできるようになり、ずいぶんしっかりしたように思いました。 出典: www.shimajiro.co.jp
人見知りな子、内向的な子、繊細な子、ほど環境の変化で劇的に変わるのかも知れませんね。
あまり過保護にせず、時には思い切って違う輪に入れてしまった方が子供は強くなるのかも知れません。
罪悪感は捨てて上手に一時保育を活用
色々な口コミを見ていると、親の都合で子供を一人にしてしまうことに罪悪感を感じてしまうママがとても多かったです。
しかし、親から一時的に離れることは子供にとっても良い刺激がたくさんあるようです。コミュニケーションがとれるようになったり、自信がついたり。
急な用事以外にも、「ちょっと育児に疲れてしまった」というときに後ろめたさを感じることなく、一時保育を利用してください。
子供と離れることであなたの感情もリフレッシュされることは、お子さんにとっても良いことですから!