断乳の開始時期
断乳を開始するタイミングはいつがよいのでしょうか。離乳食が完了に近づいてくる1歳ごろにはおっぱいを飲まなくても離乳食やミルクだけで栄養は十分だといわれています。しかし、1歳になったからすぐに断乳すべきということではなく、断乳の開始に適した時期は人それぞれで必ずしもこの時期に行う必要はありません。赤ちゃんの健康状態や、ママのおっぱいの状態などによって異なります。
それでも仕事復帰を控えているママは断乳を進めたいと思う場合もありますよね。体調やお子さんの様子などを考慮して少しずつ断乳のタイミングをはかり準備をしていくとよいでしょう。断乳を始められるひとつの目安は以下のようなものがあります。参考にしてみてください。
- 子供が1歳を過ぎ歩くことができている。
- 子供の体調がよく食欲がある。(母乳も離乳食もよく飲み食べている)
- おっぱいのトラブルがなく、ママの体調もよい
また、なるべく季節の変わり目は避け、断乳後の夜泣きなどの対応に備え、手伝ってくれるパパなどの家族がいるときが始めやすいといわれています。
しっかりと準備をしたうえで始めましょう。
- しのはら小児クリニック「断乳と卒乳」しのはら小児クリニック(http://www.shinoped.com/club/dansotsu.html)
- 順天堂大学医学部付属静岡病院「母乳はいつまで飲ませたらよい?飲ませられる?」順天堂大学医学部付属静岡病院(http://www.hosp-shizuoka.juntendo.ac.jp/column/stork_club/2006_spring_01.html)
断乳後に寝かしつけるポイント
断乳をした後、慣れるまでは時間もかかり赤ちゃんもママも大変かもしれませんが、根気よく続けることが大切です。
頑張って断乳をした後、おっぱいを与えずに赤ちゃんを寝かしつけるのはママであれば誰もが悩むものです。特に、完全母乳や添い乳で寝かしていると赤ちゃんは抱っこも慣れてしまって布団でなかなか眠ってくれないと苦労している方は多くいるようです。
実際に先輩ママたちはどんな風に断乳を進めていったのでしょうか。体験談からご紹介します。
生活リズムの見直し
最初の1ヶ月は寝始めから一時間弱で泣いて起きてましたよ~😵多分、寝かしつけを授乳で済ませていたからかもしれないです💦
でも、日中、児童館に行って体を動かしたり、ご飯をたくさん食べれるようになってからよく眠ってくれるようになりました😊
授乳によって、安心材料を得られていたのが突然なくなってしまい、本人なりに模索していたのもあったようで。眠りが浅くなった時にグズグズっとなってもうつ伏せに寝返ることで安心して眠れる術を探し出してからは、朝まで眠ってくれるようになりました😉
ただ、息子の場合は1ヶ月ほどかかってしまいましたが💦

断乳後はなかなか眠れなくなってしまう子もいるようですね。しかし、日中にたくさん体を動かすことを実践し、ごはんを食べる量が増えると眠れるようになったそうです。
赤ちゃん自身も、今まで当たり前にあった「おっぱい」がなくなったことで、精神を安定させる方法を探していたのでしょうね。しっかり眠れるようになって良かったですね。
おっぱいをあげない
泣いてもおっぱいをあげないこと。ママにとってはつらいことですが、いつも心が折れておっぱいをあげることを繰り返してしまうと、赤ちゃんはおっぱいをやめることはできないですし、赤ちゃんに「泣いたらもらえるかも」と頑張って泣き続けさせてしまうのも可哀想ですよね。
根気強くおっぱい以外の方法で寝かしつけることが大切なのですね。私自身も断乳時期は抱っこ紐で乗り切りました。深夜の通販番組を見ながら暗い部屋で揺れていたのは今はいい思い出です...。
パパの協力
毎日添い乳で不安ばかりでした!
でも旦那に協力してもらって
夜は泣いたら抱っこしてもらい
私は夜抱っこしませんでした!
ママが抱っこするとミルクの匂いが
するらしく
それで反応して泣いちゃうらしいんで
全部旦那に任せましたよ(^^)
1週間ぐらいで夜ぐっすり
寝てくれるようになりました!

断乳の時こそパパに協力をあおぐという意見です。パパが抱っこすることで「おっぱいがもらえるかも」という期待がなくなり、赤ちゃん自身が頑張っておっぱいなしで寝ようと思ってくれるのかもしれませんね。
パパ、頑張りましたね。夫婦で共同作業として断乳をすると、ママだけの負担にならずとても良いですね。
入眠儀式をつくってみよう
断乳後の寝かしつけで重要なことは、生活リズムを整えるのと共に、これは寝てくれるという入眠儀式を見つけることです。
まずは、お気に入りの絵本を読んだり、子守歌を歌ったりして大好きなママの声を聞きながら眠ることができるかもしれませんし、それがだめであれば、お腹をトントンしてあげたり、抱っこでゆらゆらしてあげたりするのも良いでしょう。
入眠儀式は赤ちゃんにあった方法を選ぶとよいでしょう。毎日決まった入眠儀式を行うことで、少しずつ寝つきがスムーズになっていくはずです。
- 玉井クリニック「院長のコラム」玉井クリニック(http://tamai-kids.blogspot.jp/2008/05/blog-post.html)
- 生馬医院「夜泣き」生馬医院(https://goo.gl/EZakz9)
赤ちゃんをリラックスさせるのが大切
おっぱいは赤ちゃんにとって「食欲を満たす」というだけではなく、心が安定するための安全基地です。だからこそ赤ちゃんは断乳しようとしても泣いて抵抗してしまいます。
しかし、家庭の事情や様々なママの思いもあって断乳するのなら、赤ちゃんとママのおっぱい以外の絆を一層深めて、赤ちゃんを安心させてあげることが大切ですね。
断乳は「かわいそう」ということを言われることもありますが、断乳を経験した私自身は、親子にとって断乳は良かったと思っています。断乳により子供たちは朝まで眠るようになり、私自身もよく眠れ、日中元気に一緒に遊べるようになりました。
これから断乳を考えている方、ぜひ参考にしてくださいね。
- 横田小児科医院「こあら通信」横田小児科医院(http://www.ycc.or.jp/smartphone/koala172.htm)
- 順天堂大学医学部付属静岡病院「母乳はいつまで飲ませたらよい?飲ませられる?」順天堂大学医学部付属静岡病院(http://www.hosp-shizuoka.juntendo.ac.jp/column/stork_club/2006_spring_01.html)