新生児が夜寝ない原因
新生児が夜寝ない原因の一つに昼と夜の区別がついていないことが挙げられます。赤ちゃんの夜泣きのピークは生後1~2ヶ月頃で、この時期は何をやっても泣きやんでくれないことが多いでしょう。
新生児は、おっぱいを飲んで寝るを繰り返していると思われがちですが、そのようなことは稀です。中には1時間おきに起きて、1日に合計5時間以上泣いている赤ちゃんもいます。赤ちゃんが一晩中ぐっすり眠るというのは難しいことなのです。
新生児のうちはたくさん寝てくれると思っていたのに、こんなに起きていて大丈夫?と不安になるママも多いでしょう。赤ちゃんが寝てくれないとママの体力も気力も限界になってしまい参ってしまいます。
しかし赤ちゃんがなかなか寝てくれず、泣いている時間が多い時期にも必ず終わりはきます。このことを知っておくだけでも気持ちが楽になるかもしれません。新生児の赤ちゃんが寝てくれない、泣きやまない原因として、大きく分けると肉体的な不快と精神的な不快があります。
肉体的な不快
一般的に新生児期の赤ちゃんは1日15~20時間寝ているとされていますが、実際のところそんなに寝ない新生児も多くいるようです。寝ないからといって赤ちゃんに何かしらの悪影響があるわけではありません。
ママのおなかの中にいたときの睡眠リズムがそのままになっているだけなので、1人ですんなり寝てしまう赤ちゃんもいれば、寝られずにぐずぐずしている赤ちゃんもいるでしょう。
肉体的不快は、主に5つあります。
1.空腹
おなかが空いてしまっていることも赤ちゃんが寝てくれない原因のひとつです。新生児期の赤ちゃんはまだおっぱいを上手に吸う力がありません。そのため授乳の途中で寝てしまうことも多いでしょう。しかしそのまま寝かせてしまえばすぐにおなかが空いて起きてしまう原因になります。
1回の授乳でしっかり規定量を飲ませましょう。あまりにも飲まずに赤ちゃんが寝てしまう場合は起こして授乳を続けてもよいでしょう。私の場合は助産師さんに教わったのですが「足の裏を刺激する」ことで起きてくれることがありました。おっぱいでの授乳が難しい場合は粉ミルクを飲ませるのもおすすめです。
また、母乳より粉ミルクの方が腹持ちがいいとされています。母乳育児をされているママは、完母にこだわりすぎず粉ミルクをうまく活用してみるのも1つの手です。ミルクに頼ることで、ママのストレスも少し軽くなるかもしれません。母乳育児は3ヶ月を過ぎた頃から徐々に軌道に乗ってくるといわれています。
2.体の不快感や痛み、かゆみ
新生児期の赤ちゃんは特に授乳後のげっぷがうまく出せません。ママが一生懸命背中をトントンしてあげても、なかなか出ず、仕方なく横に寝かせた途端ミルクを吐き出してしまうといった状況にもなりやすいでしょう。
授乳後は、赤ちゃんを縦抱きにしてママの肩に赤ちゃんの胸が乗るくらいに持ち上げ、げっぷが出るまでしっかり背中をさすってあげてください。この時、赤ちゃんの背中が丸くなるように持ち上げるのがコツです。首すわり前でもたて抱きは可能ですが、後頭部を手で支えてぐらつないようにしてください。
それでも出ない時は、寝かせる際に頭から背中にかけてクッション等で高くしてあげれば、赤ちゃんも比較的過ごしやすくなるでしょう。また生後1~2ヶ月は乳児湿疹が出やすく、そこからくるかゆみで寝られず泣いてしまっている可能性も考えられるでしょう。
全身の状態を確認し、気づくことがあれば小児科医に相談してみましょう。
3.便秘
新生児期の赤ちゃんは1日に何度もうんちを出します。それが滞ってしまえばおなかが張って苦しく眠れない原因となります。うんちが出ないと感じたら、赤ちゃんを仰向けに寝かせて「の」の字を描くようにおなかをさすってあげましょう。腸内の働きを促し、うんちが出やすくなります。
また、綿棒浣腸という方法もあります。綿棒の先をベビーオイルに浸し、2cm程度肛門に入れてクルクル回して腸を刺激します。中に入れすぎないようにしましょう。
何日も出ず苦しがるようなら病院に相談をしましょう。
4.室温・湿度
新生児期の赤ちゃんはまだうまく体温を調節できないので、ママさんもつい心配してたくさん着せてしまいがちですが、暑くても寒くても赤ちゃんが眠れない原因になります。
ちょっとした温度の変化でも不快に感じてしまうことがあるので注意してください。室温をしっかり調節して、服装やお布団も温度に合わせて調節しましょう。赤ちゃんの体が冷たくないか、汗をかいていないかなど確認するのも忘れないようにしましょう。
暖房時の室温の目安は20度前後、ただし新生児なら23~25度くらいあってもよいとされています。冷房をかける場合には28度くらいまでです。25度以下には下げないようにしましょう。
5.風邪などの病気
新生児など生まれて間もない赤ちゃんは、風邪などの病気にかかっている場合、その前駆症状として泣くことがあります。体温を測る他に、ミルクをいつも以上に大量に吐いたり、ミルクの飲む量が極端に少なくなったりなどの変化がないか確認しましょう。
また、便の色や形、顔色、唇の色などにも異常がないか確認しましょう。慢性的な鼻閉や、睡眠時無呼吸(OSAS)を発症している可能性もあります。お子さんの変化を注意深く観察し、少しでも疑問がある場合は病院で一度検査を受けましょう。
適応不全からくる精神的な不快
赤ちゃんは昼夜の区別がついていません。今までは、ママのおなかの中にいたのが出産によって外に出されることになります。いきなり環境が変わったことにすぐに適応できていないことも考えられます。外気温にもまだそれほど適応できません。
新生児の場合、程度の差はありますが全身の皮がむけることも。これもおなかの外の世界に適応する段階でみられるものです。それほど赤ちゃんは「外の世界で生きる」ことに精一杯。精神的に不安定なのもある程度は仕方ないのかもしれません。
新生児を夜に寝かせるコツ
新生児の赤ちゃんが寝てくれない原因が肉体的な不快にある場合は、一つずつ対処を行いましょう。
授乳する、おむつを替える、汗をかいているようであれば着替えさせるなど、あらゆる可能性を考えて対処してもそれでも寝ずに泣いてしまう場合は、精神的な不快を疑いましょう。
不安をやわらげるためには、できるだけ胎内にいるときと同じ環境を作ってあげることが大切です。おくるみで体を包んであげたり、心音と似た音がでるおもちゃを与えたりするといいでしょう。他にもビニール袋のガサガサした音を聞かせるのもおすすめです。
それでも泣きやまずにイライラしてしまうようであれば、赤ちゃんをベビーベッドなど安全な場所に寝かせてその場をいったん離れましょう。トイレやメール、電話をしたり、雑誌を読んだりして少し時間が経ったら赤ちゃんのいる部屋に戻り、様子を確認してください。高熱が出ているなど体調が悪そうな様子が見られる場合は、医療機関を受診しましょう。
新生児期の赤ちゃんが夜寝ない時は、とことん付き合っても◎
新生児期の赤ちゃんが寝ないと悩むママはとても多いです。初めての育児となると不安もどんどん大きくなってしまいがちですよね。でも赤ちゃんが寝る寝ないは個性である場合がほとんどです。
いろいろ試してそれでも寝てくれないときは、無理に寝かせようとせずとことん付き合ってあげるのもおすすめです。ママとしては寝ないストレスを抱えるよりも、開き直ってしまえば少しは楽になるでしょう。
もちろん寝不足が続くのはよくありません。旦那さんや周囲の人たちにも協力してもらって乗り越えていきたいですね。
生後0か月の赤ちゃん育児についてもっと知りたい方は、以下からごらんになれます。
ママリでも新生児が寝ないことに悩んでいることが話題になっています
ママリでも以下のような質問が寄せられ、回答が寄せられています。
どうやったら寝てくれるんでしょうか…。
もうすぐ5ヶ月になるんですけど3ヶ月くらいから朝まで寝てくれるって子が多い気がして、何故うちの子は寝ないのか?いつになったら寝てくれるのか?
そればっかり考えてます。
本当に寝ないです。
昼間朝7時から起きてあとは30分くらいずつ寝て夜10時くらいまで起きてます。
そして朝7時まで3時間ごとに起きます。
抱っこしても泣くときは泣きます
同じような方いますか??
無料のママリアプリでも質問・回答が寄せられています。アプリ内で質問したり、投稿を検索したりしてみてくださいね。