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監修:齋木啓子

【医療監修】乳児湿疹とは?新生児ニキビなどの原因とスキンケアの方法

新生児の赤ちゃんの顔に湿疹ができると、とても心配になってしまいますよね。新生児の肌は、大人に比べてバリア機能が弱く、皮脂分泌もうまく行えないため、肌トラブルが多いと言われています。赤ちゃんに起こる湿疹は、「乳児湿疹」という総称が使われることがありますが、実はさまざまな原因によって湿疹が起こっています。適切な対応をするためにも、どのような湿疹があるのか理解しておきたいですね。

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乳児湿疹とは?

乳児湿疹とは、0~1歳の乳児期にできる湿疹の総称です。乳児湿疹と一口に言っても、実はさまざまなタイプの湿疹があり、症状の表れ方も多岐にわたります。

赤ちゃんは肌のトラブルが多いですが、皮膚が薄く、外部からの刺激に弱いという性質が関係しています。さらに、赤ちゃんは生後4ヶ月までは皮脂の分泌が盛んに行われますが、その後は皮脂の分泌が減っていきます。こうした変化が、赤ちゃんの肌に負担となって湿疹が起きるのです。

乳児湿疹には新生児ニキビ、乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)、乳児汗疹性湿疹(にゅうじかんしんせいしっしん)などが含まれています。

新生児ニキビ

新生児 PIXTA

新生児ニキビは、大人にできるニキビと同じような見た目のため、比較的判断しやすいのが特徴です。ほっぺたやおでこに症状が現れやすく、顔全体にできることもあります。

新生児ニキビができる原因は、生まれる前に母体からもらったホルモンの影響と、布団など肌に触れるものの汚れが考えられます。肌をていねいに洗うことや、肌に触れるものを清潔に保つことで自然と治るため、さほど心配はいりません。

乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)

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乳児脂漏性湿疹は、顔や頭皮、耳や髪の生え際などに黄色いかさぶたや赤い発疹ができる肌トラブルです。ホルモンの影響で皮脂分泌が盛んに行われる生後4ヶ月くらいまでの時期に起こりやすく、自然とおさまっていくことがほとんどです。

かさぶたは無理に剥がそうとせず、入浴する前にワセリンやオリーブオイルなどを塗ってやわらかくすると、入浴時に自然と取れていきます。あまり洗いすぎると乾燥してしまいますので、十分に保湿をするようにしましょう。

乳児汗疹性湿疹(にゅうじかんしんせいしっしん)

新生児 PIXTA

乳児汗疹性湿疹は、汗疹(あせも)が原因となって体中に赤い湿疹ができる状態を指します。あせもは、赤い湿疹ができてかゆみや痛みを伴うタイプと、白いみずぶくれができるタイプがあります。

多くの汗をかく赤ちゃんは、少し部屋の温度が高かったり、服を着せ過ぎたりするだけであせもができてしまいます。寒い時期でも、赤ちゃんが汗をかいていることは珍しくないため、こまめに様子をみて温度調節をしてあげましょう。

あせもは、原因がはっきりしていれば、それを取り除くだけで治まることもあります。しかし、症状に応じて外用薬が処方されることもあるため、症状が長引く場合には医師に相談しましょう。

乳児湿疹以外の原因で起こる湿疹

アトピー PIXTA

  • 乳児アトピー性皮膚炎
  • 食物アレルギーによる湿疹

湿疹にかゆみがあり、症状を繰り返すような場合には、上記の原因が考えられます。しかし、経過観察をしながら、どのような原因による湿疹なのかを特定していくことになるため、専門医と相談しながら治療を行いましょう。

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乳児湿疹への対処法とスキンケア

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赤ちゃんの肌は薄く、乾燥に弱い性質があります。そのため、赤ちゃんのスキンケアの基本は、保湿をしっかり行い、なるべく肌に刺激を与えないこと。入浴の際には、石けんをよく泡立て、優しく洗ってあげましょう。泡ででるタイプのボディーソープも便利です。

ただし、石鹸の使い過ぎは乾燥につながるので、乾燥の強い赤ちゃんでは石鹸の使用を2〜3日に1回に減らしてみるのも一つでしょう。また、タオルなどで水分を拭き取るときには、こすらずに優しく拭いてあげる必要があります。

肌が健康な状態であれば、市販の保湿ローションやクリームを使用するのも良いですが、湿疹などができていて肌が炎症を起こしていときにはクリームだとしみることもあるので、皮膚科を受診して症状に適した保湿剤を処方してもらった方が良い場合もあります。

出典元:

毎日のケアで赤ちゃんの肌を守ろう

泡 PIXTA

赤ちゃんの肌はとてもデリケート。日頃から肌を清潔に保ち、こまめなケアをしてきれいな肌を保ちましょう。乳児湿疹は、決して珍しいものではありませんし、多くはだんだんおさまっていきます。

完治するまでに少し時間がかかりますが、肌を清潔に保ち、きちんと保湿して、少しでも早く治るようにサポートしてあげましょう。

赤ちゃんが湿疹をひっかいてしまうなどの場合は、早めにかかりつけ医に相談してくださいね。

生後1か月の赤ちゃん育児についてもっと知りたい方は、以下からごらんになれます。

生後1か月の赤ちゃん育児特集

記事の監修

家庭医、在宅医

齋木啓子

2004年島根医科大学卒。独立行政法人国立病院機構姫路医療センターにて初期研修、CFMDにて家庭医療後期研修および在宅フェローシップ、Leadership Training Fellowship-distant(LTF-distant)修了。
12年にふれあいファミリークリニックを開設し、院長として勤務。17年にEU Business SchoolにてMaster of Business Administrationを取得し、LTF-distant運営・指導に当たっている。現在は悠翔会在宅クリニック新橋で院長として勤務。
家庭医療専門医、在宅医療専門医、経営学修士。

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