保育園探しの流れ
保活の流れと、その時の注意やポイントを紹介します。
①まずは保育園の見学から始めよう
翌年4月入園を目指している場合、選考は秋以降にスタートすることが多いので、春ごろから見学をスタートさせましょう。
大抵の園は随時見学を行っているので、自宅近くの園や駅に近い園など、職場復帰後に通いやすそうな園はすべて見学をしましょう。
認可園は役所のホームページなどでリストがありますし、認証園や無認可園はPCで検索をしたり、児童館等で情報収集したりして知ることができます。
見学時にチェックすること
- 自宅からのアクセス(自転車だけでなく徒歩で行けるか、車を使う場合駐車スペースがあるか)
- おむつは布か紙か
- 保育スペースの広さ(園庭があるか、ない場合はお散歩に行く場所を確認)
- 先生の人数、雰囲気
- 教育方針
- 金額
- 延長保育の有無、残業時の対応(当日延長できるかどうか)
- 1クラスの人数
- 昨年の倍率(認可の場合は区役所でないとわからないことも。認証は教えてくれます)
全ての園を同じ条件で見るため、チェックリストを作成すると良いですよ。
見逃せない「隣駅の保育園」
見逃しがちな、他の駅近の保育園ですが、実は電車で保育園に通わせているママもいるようです。
最寄り駅の周りの園の倍率が非常に高かったり、職場に向かう間の駅の保育園の倍率が低かったりする場合には、こちらの園の方が入園確率が高い場合も。
見学する園を探すときには、最寄り駅周りだけでなく、近くの駅の周りも調べてみるといいですね。
②認証保育園を併願する場合には早めに順番待ち予約を
認可園に入園できない場合、認証保育園や無認可保育園を併願する場合には、夏までには順番待ち予約をしておきましょう。
認証や無認可は「先着順」で入園を決定する場合が多く、認可に申し込まずに認証・無認可を希望する「単願」が優先で、併願は枠が少なくなるケースがあります。
併願する場合には早めに順番待ちをしておくことが重要です。
認証・無認可園の特徴は?
認証・無認可園は認可に比べると保育料が高めで、サービスは認可園より良いという傾向にあるようです。特に以下のような面で差が出ます。
- 登園時のママが行う準備が少ない(保育士にカバンを渡すだけでOK)
- 延長の融通が利く
- 親が休暇の日でも預かってくれる(認可は基本的にNOと言われる園もあります)
- 親が退職しても預けていられる
- 保育の様子がネットで見られたり、保護者向けブログを開設している園も
- 教育面で充実している
保育料が高い分、サービス面で充実している園もあり特色が豊かです。見学時に色々聞いてみるといいですね。
③希望園は夫婦で話し合いを!
どの園を第1希望にするのかは、ぜひ夫婦で話し合いをしましょう。ママが育休中だとつい、パパは保育園選びをママに任せがちになりますが、実際に登園し始めたら、パパも送迎をする機会があります。
そして何より、保育園での5年間は子供にとってとても大切な時間。両親が働き出したら、起きている時間のほとんどを保育園で過ごす子も多いですよね。
教育面、活動面、さまざまな面をしっかり見て、どの園に入れるのがわが子にとって良いのか考えるのはとても大切なことです。
④申し込み書類を作成する
認可保育園申し込みには以下のような書類が必要です。
- 入園申込書(自治体から配布されます)
- 勤務証明書(会社に記入してもらいます)
- 復職誓約書(入園時は復職することを約束する書類・自治体から配布されます)
勤務証明書の記入用紙は自治体で配布しています(ダウンロードできる場合も)が、内容は会社に記入してもらいます。会社によっては依頼してから時間がかかる書類もあるので、申込日に合わせて早めに依頼するようにしましょう。
申込書の記入が明暗を分けることも
申込書の記入内容が入園可否を分けることもあります。特に「入園希望理由」欄はしっかり記入しましょう。以下のような内容を押さえると良いです。
- 通勤時間と勤務時間を考慮すると他園では送迎できない等、物理的に他園には預けられない理由
- 復職できないと育休制度終了で退職になってしまう等、勤務上の理由
- 復職して収入を得ないと経済的に困窮する等、経済的理由
- 妊娠していて遠方の園では体力的に送迎が厳しいなど、体調上の理由
欄が小さく書ききれない場合には、別紙を申込書につけて提出することもできます。内容によっては、他の希望者と同ポイントになった場合に有利になるケースもあるので、しっかり記入することがおすすめです。
申し込み期限内に提出し結果を待つ
申し込みの期間は短めの設定の自治体もあるのでしっかり確認して提出に行きましょう。記入漏れや書類不備があった場合、その場で記入できるため、役所に直接提出に行くのがおすすめです。
認可園の選考後は認証・無認可園を単願に変更することもできる
提出後は結果を待つことになりますが、もし残念な結果になった場合には、2回目の補充募集を待たずに、認証園や無認可園を単願に変更することもできます。
希望する園の枠が全て埋まってしまった場合や、認証園や無認可園でもいいと感じたら、なるべく早く連絡をし「単願」に変更しましょう。すぐに連絡すればそのまま枠を獲得できる場合もあるようです。
認証園・無認可園に入れて働いていると、次の認可園の選考で有利になることも
すでに認証園に入れて仕事に復職している場合、次年度の認可園の選考に応募した際に有利になることもあります。自治体により選考ポイントが追加になったり、追加されなくても同点の場合に優遇されたりする自治体も。
どうしても4月入園に間に合わせたい場合や、次年度中に認可園へ転園でもいいという場合には、認証保育園に通わせておくことも1つの選択肢です。
無認可を希望する場合には、選考はポイント制ではないのでさらなる努力が功を奏すケースも。
勇気を出して役所に行ってみることも重要
選考で漏れてしまった場合、なぜ漏れてしまったのか理由を区役所に聞きに行くこともおすすめです。私は実際に区役所に行ってみました。
ポイント数が足りなかったのか、倍率が高くて漏れてしまったのか、理由を聞くことで、その後枠が空いている園に応募する場合のヒントになることもあります。
さらに「生活がひっ迫しているからどうしても入園したい」と訴えておくことで、補欠募集の選考に影響する可能性もあります。
実際に役所に行ってみると、同じように理由を聞きに来ている保護者がたくさんいました。
たくさんのママの要望を反映して枠が増えたケースも
あとあと聞いた話によると
あまりにも入園できないママからの問い合わせ(怒りの声)が多かったために
区立保育園の枠を増やしたとの事。
ウチの保育園は5人程度増えていました。
うん、やっぱり言うことは言わなきゃダメなのね。
出典: hattiki.seesaa.net
人気園の倍率があまりにも高く、フルタイムのママが全く選考されなかった事例があり(加点があるママだけが入園できた)、それに対する怒りの声が多かったため自治体が保育枠を特別に増やしたケースです。
実際のママ達の声は、しっかり届けないと役所には伝わらないですよね。このケースはその意見が反映された嬉しい事例です。
希望月に入園できなかった場合には
希望した月にどうしても入園が不可だった場合には、1度申し込んだ申込書はその年度中有効(※)になり、空きがでた場合には選考され、選ばれた場合には空きが出た月から登園できることになります。
その際の希望園の優先順位を変更する場合には、また申請が必要になります。
※申込書は有効期限を設けている市区町村もありますので、詳しくは住んでいる地域の自治体にご確認ください。
保育園探しは早めの行動とリサーチ力が大切
保活はほとんどのママが初めてなので、どうしても行動が遅めになってしまいがちですが、保活を成功させるには、早めに周囲の園を調べる、早めに書類を準備する等の「早めの行動」と、倍率やサービスの違いを調べるリサーチ力がとても大切です。
また、1園ダメでもあきらめずに、「ここがダメならここ!」と切り替える姿勢も重要だと思います。
保育園に入れるかどうかは家庭にとっても大きなことですよね。ママだけで頑張りすぎず、夫婦で協力して行えるといいですね。