里帰り出産せずに、夫婦2人で迎えた初めての妊娠・出産・子育て
我が家は現在、6歳の長男、3歳の次男、そして私の3人家族です。
パパは会社の近くに一人住まい。子供たちとは週末に男3人で遊びにでかけています。
里帰り出産を行わなかった理由
初めての出産では、里帰り出産するママさんもいますよね。
でも私は里帰り出産を行わず、実家の九州から遠く離れた東京で、初めての出産を迎えました。その理由は以下のようなものでした。
理由①実母がフルタイム勤務していた!
私の実家は九州で、母親がフルタイムで働いていたこともあり、里帰りしても私が家事を担当していました。いつも忙しそうに働いていた母親をみてきたので、里帰り出産しても母親の負担が増えるだろう…と考慮して里帰り出産はしませんでした。
主人の実家は私たちの住まいに近かったのですが、ご両親が高齢ということもあり、また私が姑に変に気を使い窮屈な思いをしないように…と、なるべく両家の両親には頼らずに夫婦2人で頑張っていこう!と話し合っていました。
理由②パパになる準備~妊婦健診への付き添い、そして立ち会い出産
一人っ子だった主人は、子供とどう接したらいいのか?など、子供とうまくやっていくことに不安があったようです。
これは私が里帰り出産しなかった理由の1つでもあるのですが、妊娠後期~出産、そして新生児期の赤ちゃんに触れ合う機会をほとんど持たないまま「パパですよ~」と生後2ヶ月ほどに成長した赤ちゃんを連れて戻ったとします。
いきなりの家族3人暮らしにうまくやっていけるのか?…そう思う気持ちがありました。
いきなりパパ!では無く、できれば出産にも立ち会ってもらい「こんなに大変な思いをして出産したんだ」と体験してもらおうと考えていました。
里帰り出産をしなくて良かった!
色んな理由で里帰り出産を選択しなかったのですが辛かったこともありました。
妊娠後期から続く睡眠不足や、重たくなった体で行う家事、それらの疲れを引きずったままの出産、そして初めての育児…。
退院後スグに始まった家事、そして2時間毎の授乳&ミルク…いつまでも続く寝不足。さらに産後1ヶ月ほど続いた会陰切開のケア…。今思い出してもどうやって生活していたのか?不思議なくらいです。
それでも私は里帰り出産しなくて良かったな、と思う理由がいくつかありました。
理由①突然すぎた義母の死…
私たち夫婦の初めての子供が産まれてから20日後、義母が亡くなりました。
突然すぎる死に驚き、悲しみました。初孫が産まれたばかりなのに…主人が悲しむのはもちろんですが、私も、授乳していても涙で顔がぐしゃぐしゃになる程、毎日毎日泣きました。
お義母様が亡くなったことはとても悲しいことだけど、初孫を抱っこさせることができた。そのことは大変喜ばしいことでした。
体調を崩していた義母は、わざわざ遠く離れた九州まで飛行機で移動できなかったと思います。もし私が里帰り出産していたら…きっと義母は、初孫を抱くことなく旅立ってしまったのだと思います。
里帰り出産しなかったことで、義母に2度も初孫を抱かせることが出来たんだ、って不思議な縁のようなものを感じました。
理由②自分のやりやすい環境やリズムで生活できる
近くに実家があって、普段頻繁に行き来しているママさんは気にならないことかもしれませんが、私の様に5年以上親元離れて暮らしていると、自分のペースや生活スタイルができあがっています。
自分の使いやすいように暮らしているので例えば年に一度か二度、実家に帰ると、生活スタイルの違いに違和感や小さなストレスを感じるのです。
妊娠後期や産後間もない時期なら余計にストレスも感じやすかったのか「あれがなくて不便!」とか「いつもならこうやってるのに…」というちょっとした細々とした事にイライラしてしまうかも…。
私は母とは違った自分のやり方ができあがっていたので、産後の大変な時期だと分かっていても、実家よりも自分の居住空間の方が生活しやすかったです。
理由③子育てに関する実母との考え方の違い
実母は子育ての先輩だと分かっていても、私には私の目指す、やってみたい子育てというのがあります。特に母乳育児について、実母と私で少し衝突しました。
実母は「私も母乳は出なかった。あなたの妹も出なかった。だからあなたも出ない(出るはずがない)。さっさと完全母乳育児は諦めて、ミルクをあげなさい。」と主張。
私は少しずつでもいいからやっぱり母乳を与えたい。大変かもしれないけど母乳とミルクの混合育児、できれば完全母乳を目指して続けたい。
実母は仕事があったので3日程で九州へ戻りましたが、もし里帰り出産していたら…実母との衝突が絶えなかったかもしれません。
理由④主人のサポート、パパとしての自覚
赤ちゃんや子供と殆ど接したことが無かった主人でしたが、産後すぐに赤ちゃんと接していたこともあり、お世話もよく手伝ってくれていました!
ミルクを飲ませてゲップさせるのもお手の物!おむつ交換はウンチでも、赤ちゃんが気持ち悪いだろう…と、進んで交換してくれました。
週末は沐浴もパパの担当で、私よりも丁寧に洗っていました。そして私が怖くてできなかった赤ちゃんの爪切り!これもパパの役目でした。
主人は、我が子が誕生して直ぐに母親を亡くしたので、喜びと悲しみが入り混じった毎日だったと思います。私は毎晩、主人が寝息をたててグッスリ眠ったのを確認して眠っていました。そういうサポートができたのも、里帰り出産せずにいたからです。
もし里帰りしていたら…遠く離れた主人のことが気になって心配で仕方なかったことでしょう。
初めての育児をいつも全力で頑張っていた私へ
長男が6歳になった今頃になって、ようやく少し、手抜きしても良かったんだなって思えるようになりました。
今の私、ママ歴6年・ママ6歳になった私から、初めての育児に必死だったママ歴0年・ママ0歳のあの頃の私に、お手紙を書きます。
今、毎日必死で0歳児育児に奮闘し、家事も子育ても一人で抱えて頑張って疲労を感じているママにも是非読んで欲しい!頑張りすぎた私からのメッセージです。
Letter①ママ歴0年、6年前のわたしへ
とっても頑張り屋のあなた。しっかり者で、里帰りもせずに、旦那さんしか知り合いのいない東京で初めての出産を迎えることを決めたあなた。
いつも周りの人のことを考えて、自分が無理をすれば済むことならば、と、人の為に無理を重ねてきたね。周りの人が喜ぶ顔が見たくて、人の役に立つのならば、と、負担を進んで背負ってきたね。
そうやって無理を少しずつ重ねて溜め込んで…。育児ノイローゼに産後鬱、産後クライシスも経験したね。
初めての出産後の生活も完璧にこなしたくて。それまでの夫婦の生活リズムも壊したくなくて。食事も完璧に、掃除も完璧に、赤ちゃんと2人どこにも出掛けないのに、完璧にお化粧や着替えをして。
一人の女性から、ママになるのが怖かったのかな?
あなたの初めての子供は、今、6歳になったよ。
まだまだダダをこねてママを困らせることもあるけれど、ママの代わりに3歳の弟のお世話をしてくれたり、お手伝いをしてママを助けてくれてるよ。
昨日は兄弟で窓の拭き掃除、今日はベランダを2人で掃いてキレイにしてくれたんだよ!廊下の拭き掃除も大好きな、立派なお兄ちゃんになってくれました。
そして私は…最近になってようやく『頑張らなくてもいいんだ』って思えるようになりました。だってママがゴローンとしていると、子供たちがニコニコ笑顔で寄ってくるんだよ。
みんなでゴローン。ゴロゴロ…ママが床にゴローンと寝転ぶだけで、子供たちが笑顔になるなんて、ステキな魔法みたいでしょ?
だから私は今、一人で気を張って頑張っているあなたに伝えたいことがあります。
「赤ちゃんと一緒にゴロゴロしてね!」
お部屋が散らかっていても大丈夫!パパにお惣菜のおかずを買ってきて!とお願いしちゃおうよ。おっぱいの出が悪くてもミルクがあるから大丈夫!ゆったりのんびり、たっぷり眠ったらおっぱいも沢山出るかもよ。
赤ちゃんもまだ産まれたばかりの0歳児。ママも0歳、パパも0歳。皆で一緒に、ゆっくりゆっくり少しずつ歩いていこう。
Letter②0歳の頃のボク(長男)より
いつも一人であれもこれも!と抱え込む、いつも毎日クタクタでそれでも人に頼らない、甘えないママ。
そんなママが心配で、ボクは眠れなかったんだよ。寝てもママのことが心配でスグに起きちゃったんだよ。
ボクはママがボサボサ頭でも、どスッピンでも、一日中パジャマ姿でも、ボクと一緒にゴロゴロしてくれるのがイチバン嬉しいんだ!お部屋が散らかってても、手抜きゴハンでも全然OK!
雑誌に出てくるようなオシャレママじゃなくても全然平気!ママがボクと一緒にダラダラゴロゴロして…そしてニコニコしてくれていたら最高。
だからママ、ボクと一緒にゴロゴロしよう!ボクが面白いことして、ママを笑わせちゃうよ!
だからママ、今しかできないことを一緒にしよう。ボクと一緒にのんびりゆっくり歩こうよ。
子供もパパも、ママが元気で笑っていることが大好き!
ママが笑顔でいれば大丈夫!子供も安心してワガママや駄々っ子になれます。
イヤイヤ期も魔の2歳児も、ママを困らせたいからじゃなく、安心してママに甘えている証拠です。
ホントは疲れないのがイチバンですが、疲れたときは思いっきり手抜きして。どうしても頑張らなきゃいけないときもあるけれど、それは今日じゃないと思います。
「疲れたー!」ってときは思いっきりゴロンして!10分でもいいから試しに思いっきり大の字でゴロゴロしてみて。不思議とパワーチャージできるから。
赤ちゃんが赤ちゃんでいられるのもあと少し。今のうちに赤ちゃんと一緒にゴロゴロしてください。