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「育休」は休みじゃないんだよ?フローレンスの駒崎氏が一喝!

2月に金子恵美衆院議員との間に第1子が生まれる予定の自民党・宮崎謙介衆院議員の「育休」に対して、現在賛否両論が渦巻いています。そんな中、病児保育フローレンス代表・駒崎弘樹さんが自身のTwitterで、世間が考える「育休」を一喝。その内容が反響をよんでいるようです。駒崎さんのツイートと、寄せられたコメントをご紹介します。

PIXTA

男性議員の育休が波紋をよんでいる!

男性の積極的な育児参加が求められる一方で、男性の育児休業取得率は現在2.3%程度だそう。(2014年度厚生動労省「雇用均等既報調査」)

そんな中、今年2月に妻・金子恵美衆院議員との間に第1子が生まれる予定の自民党・宮崎謙介衆院議員の「育休」に対して、現在賛否両論が巻き起こっています。

先日行われた宮崎氏と金子氏の結婚披露宴に際しても、祝辞や会見等で複数の与野党議員がこの件について触れたのは記憶に新しいところ。

また、政界のみならず男性の育休に対しては様々な意見が飛び交っているようです。

話題になっている国会議員の「育休」取得について

環境が許すのならば、男性も育休を取得すべき!そう思う方も多いと思います。

今回の宮崎謙介衆院議員の「育休」については、彼が一般のサラリーマンとは違う国会議員であることがネックに。

宮崎氏は育児のため約1ヶ月の休業を希望していますが、国会に育休の規定はなく、男性議員が育休を取得した前例はありません。(出産に対する規定はあり)

国会議員は待遇がサラリーマンとは異なり、定時出勤が義務づけられることもなく、時間的・身体的拘束は少ないと考えられているのも要因。収入は歳費とボーナスで年額2200万円ほどになるのに加え、月額100万円の文書通信交通費なる手当も非課税で支給されます。

与野党議員の声

谷垣禎一自民党幹事長が22日の会見で「出産と育児は概念が違う」と述べ、「議員の場合は被雇用者等々とは身分関係や業務が違う」と否定的だ。 出典: toyokeizai.net
民主党では、蓮舫代表代行が24日にツイッターで、「時間的自由度が高い国会議員は、完全育休より公務との両立が可能。かつ、国会議員の育休は、給与も全額保証で民間より遥かに優遇されている」と宮崎氏が育休をとることを批判。 出典: toyokeizai.net
賛成しているのは3歳児の母である丸川珠代環境大臣で、25日の会見で「男性議員も育休をとるべき」と主張。「宮崎議員には頑張ってもらいたい」と激励している。 出典: toyokeizai.net

野党・民主党からは批判や公務との両立を求める声が相次ぎ、宮崎議員の身内ともいえる与党・自民党からも慎重な対応を求める声があがっています。

現時点で宮崎議員の育児休業が認められるかどうか、結論は出されていませんが、この件を機に男性の育児休業について各方面から注目がなされているようです。

「育休」は休みじゃないよ?フローレンス駒崎氏が一喝!

一躍注目を浴びることとなった、男性の育休。

日本初の訪問型・共済型の病児保育等を手がける、NPO法人フローレンスの代表・駒崎弘樹氏は、世間が考える「育休」イメージについて自身のTwitterとブログにて見解を述べています。

自身も一男一女の父であり、それぞれの誕生時にはそれぞれ2ヶ月の育児休業を取得した経験を持つ駒崎さん。

このツイートおよび記事では宮崎議員の育休取得について直接触れていませんが、世間にみられる育休への考えを一喝。

仕事柄多くの親や保護者をみてきた駒崎さんですが、自らも育児と正面から対峙したからこそ語ることのできる、説得力ある意見です。

全文が掲載されている駒崎さんのブログはこちら

駒崎さんってどんな人?

ドラマ『37.5℃の涙』で一般に広く認知されることとなった病児保育。原作の漫画は、駒崎さんが代表を勤めるフローレンスがモデルになっているそう。

プロフィール

NPO法人フローレンス代表理事。慶應SFC卒。
05年〜訪問型病児保育を開始。
08年Newsweek「世界を変える100人の社会起業家」に選出。
10年から待機児童問題解決のため「おうち保育園」開始。
後に小規模認可保育所として政策化。14年、障害児保育園ヘレンを開園。
著書に「社会を変えるを仕事にする」「働き方革命」
出典: twitter.com

フローレンス代表の仕事を中心に、子育てに関する幅広い活動に従事。政府の子育て支援政策にも関与しています。

駒崎さんのツイートに寄せられた声

実際に育休を取得したパパもそうでない人も、そしてママの意見も。今回のツイートには数多くの賛同意見がみられました。

今後の育児に影響を与える大事な期間

第一子に限らず、ママもパパも最初は初心者。育休取得で育児に集中することが、今後の育児に大きな影響を与えるという意見。

夫婦関係に関するコメント

育児 PIXTA

この時期形成されるパートナーシップが、今後の育児や夫婦関係を左右すると言われています。

まだまだママだけが育休を取得し育児に専念する環境が多いなか、実際に育休を取得したパパの意見には実感のこもったものが。

宮崎議員の件には否定的な意見も

今回のツイートの発端ともいえる宮崎議員の育休取得については、欠席中にも支払われるであろう多額の給与や、議員活動がサラリーマンとは働き方が異なることから否定的な意見もみられました。

この問題についても、駒崎さんは別ツイート(およびブログ)にてコメントをしています。

【駒崎さんブログ】男性政治家が育休取れない国に、あなた本当にしたいんですか?

駒崎さんが声を挙げることの意義

仕事上多くの親や子育て環境と接し、政策等にも関与してきている駒崎さん。親達の代弁者として多くの支持を得ているようです。

育休は「育児初心者が必死に育児に慣れる期間」

育児 PIXTA

育児真っ最中、奮闘中のママリ読者の中には育休を「優雅な休み」ととらえている人は少ないと思います。

むしろ計画通りに進められた仕事とは対照的なハプニングだらけの育児に、翻弄されている人も多いことでしょう。

育休はママにとってもそしてパパにとっても、新しく始まる子育てという仕事を、そして新たな夫婦関係をスタートさせる大事な期間です。

駒崎さんの意見を通じて、多くの旦那さんそして社会が育児休業への理解を深めてくれることを願います。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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