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2人目出産で夫なしで義実家に里帰り!2ヶ月間の生活と産前産後体験談

1人目は里帰りしなかった私でしたが、2人目の出産は里帰りを選択。しかし、自分の実家は体調を崩している人がいて頼ることができず、思い切って義実家に里帰りをすることにしました。上の子の精神的な安定や、産後の生活の事を考えて里帰りを選択しましたが、2ヶ月間の生活の中にはいろいろな事がありました。そんな私の里帰りを紹介します。

PIXTA

2人目出産で初めて里帰り出産を選択しました!

筆者は1人目出産時は里帰りをしませんでした。

実家に帰る予定でしたが、実家でインフルエンザが出てしまい退院時に急きょ自宅に帰り、そのまま自宅で子育てをすることになってしまったためでした。

しかし、赤ちゃんが1人でも、産後すぐに自宅で家事育児を担うことは大変で、ヘトヘトに疲れてしまっていました。

そのため、2人目の出産は里帰りをしたいと考えていました。

自分の実家は帰れず、思い切って義実家に里帰りすることに

スーツケース PIXTA

筆者の実家は体調を崩している人も居て、育児に協力を求められる状況ではなかったため、今回は思い切って義実家を頼ることにしました。

ギリギリまで、里帰りをせずに長男を連れて入院する事等を検討しましたが、子連れ入院はやっている病院が少なく、費用も高く諦めざるを得ませんでした。

さらに、夫も育児休業を取れる状況ではなかったため、産後すぐに保育園の送迎をしなくてはならない(保育園に行かせない場合家で2人を育児しなくてはいけない)という状況にも悩みました。

筆者自身の体のこと、長男の精神的な負担を考え、義実家に頼ってみることを決めました。

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義母と義姉の「来ちゃいなよ」の一言で決断

おばあちゃん PIXTA

里帰りしたかったものの、夫なしで義実家に長期間泊まることなど当然初めてでしたし、言い出すことは勇気が必要でした。

しかし、思い切って相談をしてみると、義母も「いいよ!来ちゃいなよ」と言ってくれ、既にお嫁に行っていた義姉も「一緒に泊まっちゃおうかな」と前向きなコメントをしてくれました。

この一言で救われ、里帰りを決めました。

里帰り先の病院への受診~出産まで

産婦人科 PIXTA

里帰り先の病院への初診~出産までの経過を紹介します。

妊娠34週目で里帰り先の病院を受診

妊娠32週目までは自宅近くの産婦人科に通っていましたが、34週目で里帰り先の病院を受診しました。

自宅近くの病院から紹介状を書いていただいて持参しました。

出産する病院は里帰りを決めた時から決めていたため、早い段階で電話をしてみましたが、34週ごろの受診で良いと言われ、里帰りの1ヶ月前に初診の予約を入れて受診をしました。

夫は1週間だけ滞在し、自宅へ帰っていきました

パパ PIXTA

夏休みの取得に合わせて里帰りして初診したため、夫は夏休み中は一緒に滞在しました。

上の子も年に数回しか来ない義実家に慣れるのに時間がかかりましたが、ちょうど1週間経つ頃にはすっかり義実家に慣れていました。

1週間経ち、夫が実家に帰った後は、夫は自炊か外食をしながら1人暮らしをし、週末は車で2時間程度かけて泊まりに来てくれました。

義実家のサポートで「里帰りしてよかった」と感じる日々でした

実家 PIXTA

筆者の方は、もちろん最初は緊張がありました。

年に数回訪れるだけの義実家だったので、朝から晩まで何をお手伝いしていいのか、どこに居ればいいのか等、自分が義実家に居る事自体に慣れず、気疲れしたこともありました。

しかし、長男が義実家に慣れ、のびのびと生活し始めるのにつれ、自分も緊張感が解けてきて、リラックスして生活できるようになりました。

「役割を持つ」ことで精神的に安定しました

洗濯 PIXTA

里帰りしてすぐは、何をしていいのかわからず「お客さん」状態であることが申し訳なく、気疲れしていました。

しかし、しばらく経つと、自分がお手伝いできることがわかってきて、役割を持つことで安定できたというのが大きいと思います。

義実家では義祖母が日中の家事をほとんど行ってくれ、長男は義母が仕事から帰るのを毎日楽しみに待っていました。義姉が車で買い物や遊び場に連れ出してくれたため、長男も楽しく生活しており、「里帰りして本当に良かった」と感じました。

もしも自宅に1人で居たら、苦しいお腹を抱えて保育園の送迎したり家事をこなしたり、買い物をしたり…、とてもつらかっただろうと感じています。

そんな中、家事をシェアして生活できることは本当にありがたかったです。

出産は予定出産。産後は長男が試練のお留守番

おばあちゃん 子供 PIXTA

夫が出産に立ち会うため、出産は陣痛促進剤を使った予定出産になりました。

義母も産後1週間は仕事を休んでくれ、入院中は長男の面倒を見てくれました。産後は、生まれた長女が思いがけずNICUに入院してしまったこともあり、私の精神がとても不安定になってしまったため、「子連れ入院しなくて良かった」と感じました。

夫は出産した日と翌日のみで帰ってしまったため、長男は義実家で1週間お留守番をしました。ママもパパもいない環境の中で本人も不安や寂しさもあったとは思いますが、産前1ヶ月の里帰りの効果もあり、大泣きすることなく、元気にお留守番をしてくれました。

しかし、産後退院した時に久しぶりに長男と会った時には私も泣きそうでしたし、長男も歯を食いしばって泣いていました。彼にとっては大きな試練だったんだと痛感したできごとでした。

産後は1ヶ月で自宅へ帰宅、その後待っていたのは…

チャイルドシート PIXTA

長男の通う保育園では、丸2ヶ月登園がないと退園になってしまうため、それを避けて産後1ヶ月で自宅へ帰りました。しかしこの「帰宅」からが鬼の3ヶ月のスタートだったのです。

里帰り後の我が家を襲った「鬼の3ヶ月」

悩む PIXTA

里帰り中は義実家のサポートもあり、問題が見えにくい部分もありましたが、帰宅するとたくさんの課題が我が家を襲いました。

長男の赤ちゃん返り

里帰り中はたくさんの大人がいたため、長男が寂しい思いをすることはあまりありませんでしたが、自宅に戻るとどうしても、授乳中やおむつ替え、沐浴など、ママが下の子にかかりっきりになる時間があります。

それに加えて長男は保育園に登園しなくてはならなかったのですが、赤ちゃん返りした長男は号泣。

夜泣きも始まり、自宅への帰宅後はそれまで楽をさせてもらった分のツケが全て回ってきてしまったようでした。

下の子は抱き癖がついていた

抱っこ PIXTA

義実家では、泣けばすぐ抱っこしてくれる環境だったため、娘には抱き癖がついてしまっており、布団に下ろしておくとすぐ泣いてしまうことも多かったです。

電動バウンサーなどを使って対応しましたが、それでも泣かせっぱなしになってしまうことも。

ごめんね…と思いつつも上の子がいる時間は上の子優先、居ない時間は家事をしたいという母の思いで、我慢させてしまう場面ばかりでした。

家事ができない

上の子、下の子のお世話と家事を両立させようとしてもそれは無理でした。

下の子は新生児とは思えない程、昼夜構わず寝ない子で、常に泣いていました。上の子がだいぶ言葉が伝わるようになっていて、筆者もその生活に慣れていたため、新生児の「ずっと泣いている」を見るのは久しぶり。

「ああ、そういえばこうだったな…」と思い出しながら育児をしていくことで精いっぱいでした。

毎日荒れ放題の我が家にため息をつきながらも、半ばあきらめて生活をしていました。

鬼の3ヶ月が終了すると2人育児もやっと落ち着いてきました

兄弟 PIXTA

里帰りから帰宅後3ヶ月を過ぎると、下の子をおんぶできるようになったり、上の子の赤ちゃん返りが治まってきたりなど、だいぶ2人育児も落ち着いてきました。

里帰り後の反動は、しばらく夫婦で協力しつつ、ある程度諦めて過ごすことも必要なようです。

筆者の個人的な、里帰りの「メリット」「デメリット」

あくまで個人の見解ではありますが、里帰りのメリット・デメリットをご紹介します。

里帰りのメリットは?

お義母さん PIXTA

まずは里帰りのメリットを紹介しますね。

上の子と2人の時間を大切にできる

2人目里帰りの最大のメリットは、上の子と2人きりの時間を大切に過ごせること。

家事や買い物などをサポートしてもらい、子供と向き合う時間を多く作って貰えたことで、上の子との2人の思い出がたくさんできました。

結局赤ちゃん返りをした長男ではありましたが、2人で過ごした時間はきっと彼にとってもメリットだったと思います。

上の子が義実家に懐いた

それまで年に数回の訪問だったため、行ってもしばらくは人見知りしていた長男でしたが、この里帰りをきっかけに義実家にべったり懐きました。

義実家の人たちもとても長男を可愛がって、一緒の時間を楽しんでくれたので、とてもよかったと感じています。

産前産後の体を休めることができる

眠る PIXTA

これは最大の里帰りのメリットですよね。

特に2人目の出産の場合、簡単に休むことはできません。自宅に居たら家事も育児も担うことになってしまいます。

産前産後の大切な体のことを考えれば、サポートしてもらえる人がいることは本当にありがたいことでした。

万一の陣痛にも安心

自宅にいた場合、万一陣痛が急に来た場合にも、昼間は自分ですべて対応しなくてはいけません。

上の子が居た場合、陣痛があってもその子を連れて病院へいかなくてはいけませんよね。その対応の大変さを思うと、「いつでも車を出すよ」と言ってくれる義実家は本当にありがたい存在でした。

産後の2人育児をサポートしてもらえる

おばあちゃん PIXTA

産後すぐは2人育児を1人でこなすのは本当に大変です。

2人目とはいえ手のかかるデリケートな新生児育児と、遊びたい盛りの上の子のお世話を並行して行うのはママの体にも心にも大きな負担がかかります。

そんな中、下の子にミルクをあげてくれたり、お風呂やおむつ替えなど全体のサポートをしてくれたりする人が傍にいる里帰り出産は、とてもありがたかったです。

里帰りのデメリットは?

男の子 PIXTA

メリットに比べ少ないですが、里帰りのデメリットも紹介させていただきます。

上の子の保育園の習慣が失われる

当時1歳8ヶ月だった上の子。2ヶ月の里帰り中に、完全に保育園に行く習慣が抜けてしまいました。帰宅後の保育園登園は毎日「戦場」…。叫び、泣き、逃げ回る長男を捕まえて預ける日々でした。

周囲では里帰りなしで産後もそのまま通わせているママもおり、あまりグズらず登園していました。里帰りだけが原因ではないかもしれませんが、影響しているだろうと感じていました。

いきなりの環境の変化に子供がついていけない

上の子も下の子も、大人がたくさんいて手厚く世話をしてもらえる状況から、毎日テンパりまくって顔がひきつっている母親しかほとんど世話をできない状況になってしまうと、環境の変化についていけないようでした。

上の子は帰宅後グズることが増え、下の子も「誰か抱っこして~!」と言うように泣く日々。

大人のように「里帰りは終わり」ということを理解しているわけではないので、いきなりの変化についていけないようでした。

医療費の申請が必要

書類 PIXTA

筆者は都内在住ですが、里帰りは別の県だったため、里帰り中に長男が病院にかかった場合や、長女がNICUに入った費用は一度支払いをする必要がありました。

医療証を適用して無料にするには、帰宅後に自治体に申請し返金してもらう必要があります。

お金が戻ってくるのでデメリットという程ではありませんが、申請が必要な分手間が少しかかるという意味でデメリットに入れさせていただきました。

思い切って良かった!義実家里帰り

家族 PIXTA

自分の実家とは違い、義実家に里帰りすることに、全く抵抗が無かったと言えばうそになります。しかし、実際には里帰りして大正解だったと感じています。

子供にとっては義実家も私の実家も「おばあちゃん」「おじいちゃん」ですよね。これから兄弟が増えて、子供の心にも負担がかかるという産前産後の時期、温かく見守ってくれる家族のいる家で過ごせたことは、子供にとっても大きなメリットでした。下の子にとっても、誕生をたくさんの人に喜んでもらえる素晴らしい環境でした。

そして最初は緊張していた私にとっても、里帰りしてしばらくたつと義実家だということを忘れてしまうほど、その家庭になじんでしまい、帰る時には「帰りたくない」と本気で思うくらいでした。

産前産後のつらい時期を、嫌な顔1つせず笑顔で支え続けてくれた義実家の人たち。そんな温かくて優しい義実家には、とにかく感謝の気持ちでいっぱいです。

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