2人育児で初めてぶつかる壁「赤ちゃん返り」
2人目妊娠や2人育児は1人目のとき以上にとても大変なもの。昼夜問わず手がかかる新生児の世話をしている中、重くのしかかるのは上の子の赤ちゃん返り。
上の子の気持ちをちゃんと理解してあげたい気持ちはあるものの、ママ自身も初めてだらけの生活にいっぱいいっぱいになってしまうこともあるかもしれません。そんなとき、どう対応してあげたらよいのか悩んでしまいますよね。
女性向けアプリ・ママリにも、このような投稿が寄せられました。
上の子に対しての接し方がわからなくなってます。
二人以降のお子さんがいるママさんはどの様にして上の子に接していますか?
上の子の赤ちゃん返りが酷く毎日大泣きで困ってます。
2ヶ月というと、まだまだ手がかかり寝不足が続く時期。さらに上の子の赤ちゃん返りとなると、ママも精神的・体力的に参ってしまいますよね。
あっちでも泣かれて、こっちでも泣かれて…自分自身も泣きたくなってくる毎日。
この状況で、2人以上の子供をもつママはどのように上の子と接していたのでしょうか?
上の子の赤ちゃん返り、先輩ママたちはこうして乗り越えてきた!
念願の2人目の赤ちゃん。幸せな気持ちでいっぱいのはずが、上の子の赤ちゃん返りで何をどうすればいいのか分からなくなって悩んでいるママも多いかもしれません。
こんなときに頼りになるのが、先輩ママたちの経験談。2人以降の子供がいるママはどう乗り越えて来たのでしょうか?
ママリに寄せられた、先輩ママたちの声を聞いてみましょう。
とにかく上の子優先!
生まれてすぐから上の子が先になんでもしてもらえるせいか、下の子が泣くとひざから退いてくれたり、だっこしてあげてと言うようになってきました。それがまた切ないんですが、、。赤ちゃんはまだわからないので上の子は優先にしてあげるといいかもしれません。
まず大切なのが「上の子を最優先」すること。これは、筆者も産院で助産師さんから何度も言われました。
赤ちゃんはまだ何も理解できていないので、多少泣かせておいても大丈夫。でも、これが難しいですよね。生まれたばかりの小さな赤ちゃんが泣いているのはなかなか見過ごせないものです。
すぐに赤ちゃんの元へ飛んでいきたい気持ちを抑えて、上の子をぎゅっと抱きしめて声をかけるように心がけることが2人育児において大事かもしれません。
「ごめんね」よりも「ありがとう」
イヤイヤがひどくてノイローゼになりそうでしたね;
私はほぼ完母だったのでおっぱいの時間になったら上の子が泣こうが喚こうが授乳しましたが、授乳前に上の子に「◯ちゃんお腹空いて泣いてるからおっぱいあげていいかな?」と聞いて
嫌ー!ダメー!と必ず言われますが、授乳前にハグしてあげて、「◯くんぎゅーしたから今度は◯ちゃんの番ね」と言って授乳してました。まぁ泣かれましたけど、やらないよりやったほうが聞き分けが良かったです。
あと、「ごめんね」より「ありがとう」のほうがいいと保健師さんに教わり、「おっぱいあげる間待ってくれてありがとう」等と言うようにしてましたよ
体重足りなくてミルク足した時は、上の子にミルク与えてもらいました
他にも、日中できるだけ兄妹のスキンシップ時間を作り、上の子の下の子抱っこさせてあげたり(もちろん支えますが)下の子よしよししてあげてとか、一緒に寝転んでもらって写真撮ったりとかして上の子に下の子へ興味持ってもらうようにしてみました。
今もまだ上の子はイヤイヤですが、下の子が泣けば頭よしよししたり「ママー!泣いちゃったよ!!」と知らせに来たり、一緒に遊んだり等と妹大好きなお兄ちゃんになってくれてます。
今一番大変な時期ですが、上の子も今までママ独占できていたのができなくなって不安やイライラがあると思うので、下の子が寝てくれている時間に上の子との時間を作ってあげるといいと思います。
授乳の前に上の子をハグする、この一つのアクションを心がけることが大切ですね。ぜひ取り入れたい習慣です。
そして、普段何気なく「ごめんね」を何度も口にしているママもいるかもしれません。これは筆者自身、保健師さんに言われた経験があるのですが「ごめんね」よりも「ありがとう」と伝えることが大切。
「待たせてごめんね」よりも「待っててくれてありがとう」と伝えた方が、上の子も良いことをしたんだという風に受け止めてくれるはず。今日から何回言われてもうれしい「ありがとう」をいっぱい伝えましょう。
ときには大人としゃべって、泣かせてもらうことも大事
いま、娘4歳・長男2歳ですが、今でも下の子のオモチャを強奪したり、突き飛ばしたりしてます。下の子、よく泣いて私の所に来ます。
先月から、生後1ヶ月の次男もいるのですが、今度は長男も赤ちゃん返りです。もともと抱っこマンでしたが、前よりも抱っこして~と寄ってきます。毎晩寝床に行くときも、赤ちゃん抱っこして、抱っこをせがむ息子もどうにか身体に引っかけて(笑)連れていったりするときもあります。授乳中は、「置いて。置いて。」と赤ちゃんを置いて、自分をかまってくれよと言います。授乳は続けたまま「可愛いね~。」と長男をぎゅ~っとしてあげるととても喜んでいます。ただ私と長男の間で、赤ちゃんは、少しつぶれ気味です(笑)
ガードしてあげてはいますが、昨日も長男の持っているウルトラマン人形が次男の頭にぶつかっちゃいました。全ては守りきれないです💦なんとか急所だけ守ってあげてる感じです。
上の子イヤイヤ期・下の子が後追いの時期は、赤ちゃんが増えたような状態になり、私は、辛くて精神的に参ってしまいましたが、主人・遠方の妹・区役所・支援センター・心療内科に早い段階で助けを求めて乗り切りました。第3子がまだまだ小さいので、これからまた何かあるかもしれませんが、また何かあれば、使えるもの頼れるものはさっさと頼ろうと思っています。
イライラしたくないって思ってるのにイライラしちゃいますよね💦
でもカウンセラーさんが言うには「イライラしていいんですよ。みんなお母さん達イライラしてますから(笑)」だそうです。ニコニコしていたいんですけどねー。でも、辛くなったら、誰か大人としゃべって、可能なら泣かせてもらったりするとスッキリしますよ!(私の場合ですが…。)
どうしてもつらい、そんなときは早めに助けを求めるべきです。
旦那さん、家族、区役所、心療内科、頼れるところどこにでも頼る、使えるものは何でも使う、それくらいの気持ちが子育てには必要かもしれません。そうしてママが落ち込んだ気持ちを切り替えていくことで、上の子のフォローもできて赤ちゃん返りも落ち着いてくるはず。
子供と向き合う毎日、少し疲れたなと感じたときは大人に話を聞いてもらいましょう。そしてときには思いっきり泣かせてもらうことも大事です。
「◯◯ちゃんの赤ちゃんだからかわいい」、魔法の言葉
「赤ちゃんが可愛い」だと、赤ちゃん単体が可愛いと上の子は認識して、下の子を敵視しますが、「OOちゃんの赤ちゃんが可愛い」となると、言葉の意味上、「赤ちゃんはOOちゃんの所有物」という意識となり、上の子が自分の玩具を大切にする様に、赤ちゃんを大切にする、という育児の裏ワザを知り、実際にやってみたら、うちは、効果絶大でしたw
つい言ってしまう「赤ちゃん、かわいいね」という言葉ですが、親にはそんなつもりなくても、これは下の子だけがかわいいというように上の子に感じさせてしまうかもしれません。
それを「◯◯ちゃん(上の子の名前)の赤ちゃんかわいいね」と言うと、特別感がぐっと増しますよね。私の赤ちゃんだから、僕の赤ちゃんだからかわいいんだ…と、自分のものだから大切にしようという気持ちから、お姉ちゃん心・お兄ちゃん心が芽生えることにつながるのではないでしょうか。
まさしく言葉のマジックですね。ぜひお試しください。
大切なのは親の意識を変えること
うちも、長女が赤ちゃん帰りありましたよ!w
四歳も離れていたのにw
私は、長男に授乳している時に、長女も、「おっぱいが欲しい」と言うので、周りにダレもいない時には、私が寝っ転がって、長女と、長男、ダブルで同時に、おっぱいあげていましたw
それでも、そんな事したのは、10回も無かったと思いますw
4歳でも、赤ちゃん帰りがある位なので、1歳9ヶ月なら、もっと大変だと、思います...(^o^;
mikiさんは、充分、上のお子さんに、愛情も、手もかけているとは思うのですが、私達、大人でも、旦那さんとかに、「もっと、私の事をみて欲しい!もっと、手伝って欲しい!」って思いますよね?(*´∀`*)ノ
大人の私達でも、そう思うんですから、子供ならもっと尚更です♪w
上のお子さんが「ママ、もう充分だょw」って思う位、やってあげるイメージで接してみましょう!w
親の意識が変わるだけでも、子供は、そのちょっとした違いを感じとり、結果、親が直接行動で示す前に、意識を変えるだけでも、子供が変わった事例も幾らでもありますので、まずは、騙されたと思って、ママの意識改革から、試してみて下さいね♪(*´∀`*)ノ
1歳だから赤ちゃん返りする、4歳だと赤ちゃん返りしない…決してそんなことはないですよね。
先輩ママの言う通り、大人だって寂しくなって自分を見て欲しくなるときがあります。子供の場合、その寂しさは何倍にもなるはず。
年齢に関わらず「もう赤ちゃんじゃないのに」なんていう意識は捨て、普段の何倍にもふくらんだ寂しさを、大げさにも取れるいつもの何倍もの愛情で包んであげたいものですね。
筆者も「赤ちゃん返り」に悩んだ一人
筆者も2人の男の子を育てている2児のママです。そして、上の子の赤ちゃん返りには相当悩んだ一人でもあります。
次男をおなかに授かったことを気付くきっかけになったことの一つとして、長男の赤ちゃん返りがありました。パパの抱っこを好んでいた長男がママの抱っこを頻繁に求めるようになり、2歳にもなって「歩けない」なんて言うことも。トイトレもやり直し、お着替えも自分でしようとしない、食事も食べさせてくれるのを待つなど、みごとなものでした。
生まれる前から悩まされた赤ちゃん返りでしたが、次男が誕生してからはさらにヒートアップ。それも原因は私自身が上の子を優先できていなかったことにあるかもしれません。あれだけ産院で助産師さんから「上の子をフォローしてあげてね」と聞かされて自分でもそのつもりでしたが、実際にはどうしても赤ちゃんが気になってしまって、イヤイヤ期・赤ちゃん返りをした2歳11ヶ月の上の子にイライラしてばかり。いっぱいいっぱいの毎日でした。
一番の失敗
筆者のなかで一番の失敗は長男に「ママは次男のもの」と思わせてしまったこと。ベビーベッドを寝室に置くスペースが無かったことと、夜泣きで長男を起こしてしまうのが心配で、長男を寝かしつけてからパパと2人で寝室へ。筆者はベビーベッドを置いている部屋に布団を置いて寝ていました。離れて寝ていたことで、長男は「パパは僕のもの、ママは次男のもの」という認識が芽生えてしまったようです。
その頃はパパの帰宅時間が早かったのですが、その時間が少しでも遅れると泣きわめいたり、飲み会なんて日があればもう発狂する勢いでした。このままだといけないと、このとき強く思ったのを覚えています。気が付くのが遅すぎたのかもしれません。
寝る時間を変えてみた
まず、変えたのが寝るときの流れです。次男を寝かしつけてから、長男がもう寝ていても寝室に行って次男が泣き出すまで長男を抱きしめて過ごしました。そうすると、長男がかなり落ち着いてきました。「次男ねんねしてからきてね」というようになり、我慢させてたんだな…と涙が出ました。
パパの仕事が忙しくなってきたころから、ベビーベッドの横に敷いた布団で長男も寝るようになりました。3人で一つの布団に寝て、夜泣きしても全然起きない長男をみて最初から一緒に寝ていたらよかったと思いました。これも気が付くのが遅すぎたようです。
次男に授乳するときも泣いて泣いてどうしようもなかった長男。ストレスでお乳が張らなくなったりも。しかし、急に次男の授乳中長男が背中に張りつき「背中からりんごジュース出てくる」なんて言い出し笑わせてくれるようにもなりました。
トイトレやお着替え、食事などとことん付き合おうと決めました。相当イライラしましたし、3人で一緒に泣いた日もありましたが、気が付けばいろいろなことが落ち着いていました。必死過ぎていつ落ち着いたかは定かではありませんが、今では長男も年長さん。今も甘えたり、イヤイヤ期盛りの次男ばかり見ているとやきもちをやくことはあります。毎日けんかしながら、それでも次男の横にぴったり引っつき弟のことが大好きなお兄ちゃんになりました。
ママが「赤ちゃん返り」を受け止めること
生まれたばかりの赤ちゃんのお世話に加え、今までできていたことができなくなり、赤ちゃんに戻ったかのような上の子のフォロー。
ママだって泣きたい気持ちになってしまうんですよね。筆者もそのうちの1人です。どうして自分はこうなのだろう…筆者はいつもそう思っていました。しかし、パパがいない間は1人で2人のお世話をしないといけないのだから、ママの気持ちがいっぱいいっぱいになってしまうのも当然のこと。今になれば感じます。なので、自分を責めないでくださいね。
筆者は保健師さんに「ママが赤ちゃん返りを受け止めることが大切」と教えてもらいました。まず、スタートがここです。ママ自身が上の子の赤ちゃん返りをまず受け止めてあげてください。そうすることで甘えたいときは思いきり甘えさせて抱きしめてあげられますし、上の子に気持ちを向けられるようになるはず。
できなくなったことも、前はできていたのだからまたできるまで支えてあげましょう。
赤ちゃん返りが2人の母であることを教えてくれて、2児の母にしてくれました。2児ママ歴がまだ約3年と浅い筆者ですが、この時期のことを思うとどんなことも乗り越えられる気さえします。
ママも子供たちと一緒に成長していきたいものですね。一歩ずつ進んでいきましょう。