上の子は頼れる一方、まだ幼い面も
赤ちゃんに対して少しずつ「自分は兄(姉)だ」という認識ができるようになるのは、3歳ごろからでしょう。一般的に3歳を過ぎると「がまん」や「待つ」という気持ちのコントロールができ始め、下の子をかわいがる、世話をしたがるという姿が見られるようになります。
一方で、まだ幼い一面も。疲れたらグズグズする、飽きてお手伝いをやめる、あるいは下の子にやきもちをやき、親を困らせる行動をとることも。親としては聞き分けよくいてほしいと思うものですが、上の子もまだ幼い面があって当然という気持ちで接したいものですね。
ここからは、3~4歳差の上の子に対する、赤ちゃん返りの対処法についてお伝えします。
言葉で感謝を伝える
3歳を超えると、親の言葉の意味を理解できるようになります。「待ってくれてありがとう」「手伝ってくれるから助かるよ」など、感謝の気持ちを伝えましょう。
感謝やほめる言葉は、何度言われてもうれしいもの。「さっき言ったからもういいか」などと思わず、何度でも口にして伝えましょう。
赤ちゃんについて教える
赤ちゃんはなぜ泣くのか、なぜおっぱいを飲むのかなど、赤ちゃんについて教えてあげましょう。赤ちゃんについて子どもでも理解できるような絵本を見せるのも良いですね。
理解することで赤ちゃんの行動の理由が少しわかり、納得した上で「待つ」「手伝う」といった行動ができるようになる子はいるかもしれません。
スキンシップは大げさに
子どもの年齢が上がるにつれ、触れ合うことが少なくなっていませんか。抱っこをしなくなったり、一人で座って食事がとれるようになったりしているでしょう。
それに比べ、赤ちゃんはママとくっついていることが多く、上の子は内心「うらやましい」と感じているかもしれません。そんなときは、上の子とのスキンシップは今まで以上に大げさに。照れくさそうにしていても、愛情はしっかり伝わっているはずですよ。
上の子のための時間を作る
ときには下の子抜きで、上の子だけのための時間が取れるとよいですね。下の子は家族に任せるほか、ファミリーサポートなどに頼って預けてもよいでしょう。
上の子との時間では、上の子が行きたがっていた場所に連れて行ってあげるのも手。「親と特別な時間を過ごした」という思い出は、上の子にとっての宝物になるはず。「自分だけを見てくれた」という満足感を得られるでしょう。
自信をつける機会を増やす
上の子がさまざまなことに対して「自分でやりたい」という気持ちがあるときは、ぜひ子ども自身にやらせてあげましょう。少し難しいことは親がやった方が早いと思いがちですが、チャレンジして成功することが子どもの自信につながります。
「自分でできた」という経験は自信につながり、赤ちゃん返りがおさまる可能性があります。
兄や姉になることはうれしくても、さみしさは感じているかも
上の子は一見すると兄や姉になったことを喜んでいるように見えても、実は「さみしい」と感じていることがあります。言葉やスキンシップ、時には上の子中心の時間をつくることで愛情を伝えましょう。
赤ちゃん返りはいつまでも続きません。家族と協力して、なんとか乗り切っていきたいですね!