1~2歳代では、上の子はまだ兄や姉にはなれない
誕生した小さな赤ちゃんを目の前にすると、上の子がすごく大きく見えるかもしれません。しかし、1~2歳の子どもは、まだまだお兄ちゃん、お姉ちゃんにはなれないでしょう。お手伝いの戦力にならないどころか、下の子と同じように、親を困らせたり、泣いたりするのが普通です。
上の子に対して、下の子に優しくしてほしい、あるいはお手伝いしてほしいと期待するよりも、赤ちゃんが2人になったと思って対応するのがおすすめ。ここからは、1~2歳代の上の子に愛情を伝える、赤ちゃん返りへの対処法を紹介します。
上の子と2人だけの時間を作る
上の子も、まだまだ親の愛がたっぷり欲しい時期です。下の子が寝たときや、パパが家にいるときは、上の子と2人だけで過ごしてみてください。
どこかへ出かけなくても、家の中でくっつきながら絵本を読んだり、目を見ながらゆっくり話をしたりするだけでも十分。上の子に愛情が伝わるはずですよ。
授乳中でも上の子を受け入れる
ママと下の子が密着する授乳の時間を、おもしろくないと思う上の子もいます。ママが動けないことを知っていてあえて「こっちに来て」と言ったり「おっぱい飲みたい」と言ったりすることがあるでしょう。
「授乳に集中したいのに」と思うかもしれませんが、それは上の子の「さみしい」のサインかも。できる限り、要望にこたえてそばにいてあげましょう。哺乳びんが使える場合、家族に下の子の授乳を代わってもらうのも手です。
下の子と同じことをさせてあげる
トイレトレーニング完了した子がまたおむつをはきたがったり、沐浴のスタイルで洗ってほしがったり、赤ちゃんと同じことをしたがる子は少なくありません。
「無理だよ」「あなたはもう大きいでしょ?」と言いたくなっても、ぐっとこらえて下の子と同じことをさせてあげましょう。大半は一時的なもので、気が済めば自然とやめてくれます。
ただし、2人とも赤ちゃん扱いするのは、単純に作業が2倍。とても疲れるものです。下の子のお世話を家族やファミリーサポートに任せる日を作るなど、ママの休息を忘れずに。
「大好き」と伝える
さまざまな要望をかなえても、上の子は心のどこかで「下の子ばっかり…」と思っていることがあります。上の子の赤ちゃん時代の写真を見せながら、生まれてきたときにうれしかったことや、大切にしてきたことを伝えましょう。
そして、上の子のことが大好きだということを話してください。上の子が1~2歳では言葉がすべて理解できないかもしれませんが、言葉以外に表情などから、あふれ出る愛情はきっと伝わるはずです。
良いことはとにかくほめる
ほめることで子どもの自己肯定感はアップします。「自分で靴が履けた」「ごはんを残さず食べられた」など、細かいことや、日々できていることをほめてあげましょう。自分に自信がつくとともに、赤ちゃん返りがおさまることが期待できます。
赤ちゃんが2人…でも大丈夫!
上の子の赤ちゃん返りに対応する親は大変。ただでさえ下の子のお世話だけで大変なのに…とイライラすることもあるでしょう。しかし、赤ちゃん返りは一時的なもので、いつまでも続くものではありません。
ママだけでなんとかしようとせず、家族の手を借りることが大事。また、お世話の手間が増えた分、家事の手を抜くことも必要ですね。ママ自身の負担を減らしつつ、赤ちゃん返りの時期をなんとか乗り切っていきましょう!