妊娠とは「覚悟」。妊娠中の不安に立ち向かう時に、命を生むことの責任を1本の映画が私に教えてくれた

妊娠中のママ達は、これから訪れる赤ちゃんとの生活に期待を抱く反面、不安な気持ちを抱え思い悩んでいることがあります。私も妊娠中は心配事が絶えず不安を抱える毎日でした。旦那や家族、友人に話を聞いてもらっても不安を拭えることができずにいました。今回は私がどうして出産に対する不安を乗り切ることが出来たのかをお話ししていこうと思います。

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毎日、お腹の赤ちゃんが無事に生まれてくるか心配でした

妊娠中、日々大きくなるお腹を眺めながら幸せだなと感じる反面、大きな不安を感じることってありませんか?目に見えない不安で心が押しつぶされそうになった経験ってないですか?

私自身、妊娠中は不安な事柄で気を揉んだり悩んだりすることがよくありました。今回は「妊娠中に不安だったこと」についてお話していこうと思います。

妊娠初期の頃、病院の先生からもお腹の子供は順調ですと言われているのに先生が言った「赤ちゃん少し小さめかな」という言葉だけが頭の中に残ってしまい…。ネットで「赤ちゃん」「小さい」で検索。次々出てくるネガティブ情報にさらに不安が募る始末。

もともと物事を突き詰めて考える極端な性格と、心配症の私。妊娠後に胎嚢が確認でき、喜びも束の間「この子はちゃんと生まれてくることができるのか?」きちんと育つことができるのか?病気や障害があったらどうしようとそればかり考えていました。

なぜ初期で心配な時に限って健診の回数が1ヶ月に1回だけなのか?1週間に1回健診があればいいのに…とさえ思っていました。

それだけ心が神経質になり、初めての妊娠という重圧に押しつぶされそうになっていたんだと思います。

旦那さんに相談しても「大丈夫だよ!」の一言

旦那 PIXTA

病院の検診後は必ず旦那さんに赤ちゃんの様子を報告していました。

病院の先生に赤ちゃんが小さいと言われたことを旦那さんに報告。赤ちゃんが小さいとね、こんな病気や障害の可能性があるんだって!とネットで検索した情報を長々と話しました。

一通り私の話が終わると「1ヶ月後にまた検診なんでしょ?大丈夫だよ!」という旦那。

「えっ!…軽っ…なんなの…その言い方…心配じゃないの?」

今考えれば、不安な気持ちになっている私を励ますつもりでいった一言だとわかるのですが当時は、なんて子供に関心がない人なんだろう…という気持ちからケンカに。

こんな些細なことでケンカをしている二人が、親になれるのかとさらに不安が募りました。

すべてを受け入れる覚悟ができていないから苦しい

悩み PIXTA

赤ちゃんは私のお腹で頑張って日々成長している、信じて頑張るしかない!穏やかな気持ちで出産までいるのが一番自分にとっても赤ちゃんにとっても幸せ…それはわかっています。でもそれができないから、日々不安でしょうがないのです。

赤ちゃんが病気や障害を持って生まれても、自分はすべてを受け入れて育てる…?それとも産まないという選択をする?こんな優柔不断で心配症な自分が親になれる?

どちらにしてもその覚悟ができていないから色々な想いが交錯して苦しかったんです。

不安な毎日の中、映画「うまれる ずっといっしょ。」と出会う

映画 PIXTA

私の妊娠中の悩みは1本の映画と出会ったことで急展開を迎えます。

たまたま携帯のニュース記事でみつけた「うまれる、ずっと一緒」という映画。命、家族、絆をテーマにした日本の自主制作ドキュメンタリー映画です。

早速、映画館へ足を運びました。映画はオムニバス形式で様々な家族の様子が撮影されていきます。

その中で染色体異常という病気を持って生まれた「虎ちゃん」という男の子と家族の物語がありその物語にとても心を動かされました。

映画「うまれる ずっといっしょ。」

ママがお腹の赤ちゃんの病気を知ったのは妊娠8ヶ月の時

虎ちゃんの異常が発覚したのは、まだママのおなかの中にいる、妊娠8ヶ月のときでした。

妊娠中の検診でエコーをとっていたときに、心臓に何かあるかもしれない、ということが分かり、小児科で検査をしたところ、心臓に穴があいていることがわかったのです。

「心臓に穴があいている。」
「脳にも何かあるなぁ。。。。」

そんな医師たちの会話を耳にしながら、検査台の上で受けたショックは相当のものだったと言います。

そして、その後、様々な検査を行い、18トリソミーの可能性が高いということが判明。 出典: www.umareru.jp

通常、妊娠8ヶ月頃はお腹に胎動を感じたりして赤ちゃんとの距離が近い時。さらに、間近に控えた出産やこれからの子育てに不安を感じナーバスになる妊婦さんも多いと思います。

そんな時期に障害の可能性を伝えられたママの気持ちになると胸が締め付けられました。

さらにママは医師からはこんな決断を迫られます。

帝王切開をすれば赤ちゃんへの負担が少なく、生きて産まれてくるかもしれない。逆に、経膣出産で産むと死産になる可能性は高いけれど、母体を傷つけないし、リスクも少ない。 出典: www.umareru.jp

生まれてきたとしても1歳までの死亡率は90%。ママはリスクの高さも、障害の可能性も理解した上で帝王切開での出産を決断しました。

ママは出産を決断するまでに時間はかからなかったそうです。どんな障害があっても、たとえ命の時間が限られていても、お腹の中の子供を産む。そう決めたのです。

パパの協力や助言もちろんあると思いますが、妊娠中に不安を抱えながらも勇気ある決断を下したママの姿はとても力強く、日々不安を抱えていた私の心が揺らぎました。

虎ちゃん7歳の誕生日を迎える

そして1歳までの生存率は10%と言われていた虎ちゃんは2015年12月25日に7歳の誕生日を迎えました。この状況は奇跡です。

虎ちゃんと歩んだ7年間の日々、ママとパパを支えていたものそれは意外なものでした。

支えといえば、やはり、パートナーだったり、
虎ちゃんの笑顔だったりするのでは?と想像していたのですが。。。

彼らにとっての「支え」、

それは、【覚悟】でした。 出典: www.umareru.jp

さらにパパはこう続けます。

親として残念なのは、この子が大きくなった時に教えてあげようってことが出来ないこと。

でも、この子が運んでくれる幸せと感動の絶対量は他の子と変わらないはず、と思って「今」を大切に出来るんです。 出典: www.umareru.jp

虎ちゃんは危篤状態を何度も経験しています。その度にママとパパはもう最後かもしれない…と覚悟を決めたことがあるそうです。

だからこそ毎日の「今」を全力で大切に過ごしているのだと感じました。

不安と向き合う覚悟ができた

自信 PIXTA

映画を観終わった後、涙が止まりませんでした。ですが不思議と妊娠に対する不安な気持ちが吹き飛び晴々とした気持ちになったのを覚えています。

私は映画を観たことで、「生まれる」ことや「生きる」ことがいかに奇跡かということを教えてもらいました。そして確率や医療では説明できないような生命の神秘に強い希望を貰いました。

虎ちゃんのママとパパも初めての妊娠、出産、子育てでたくさんのことを経験し乗り越えてきている。妊娠や子育てに正解はない。

正解を決めるのは自分。そう思うことができ妊娠中の不安に向き合う覚悟ができたのです。

私の中で色々な気持ちに対する覚悟が決まった瞬間でした。

具体的にどんなというと一言では言えませんが「お腹の中の赤ちゃんと今を生きる」覚悟です。

その覚悟が決まった時、これから妊娠中に待ち受けるであろう事柄に対しての恐怖が少し消えました。

その場面に遭遇した時には戸惑うかもしれません。自分が描いているより悲しい結末があるかもしれません。それでも受け入れる気持ちの準備ができているだけでも私には進歩です。

私のように、妊娠中に何かしらの不安を抱えている人は多いと思います。でも不安を抱えるのは当たり前だと思います。お腹の中の赤ちゃんと日々今を生きているんですから。

だからこそ妊娠中にゆっくり時間をかけて見つけて下さい、あなたの「覚悟」を。

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