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監修:清水なほみ

【医療監修】自然分娩、和痛分娩、帝王切開のすべてを体験した私。もう一回選べるならこれ!

PIXTA

和痛分娩はスムーズなお産のために、あえて完全無痛にはしないようです。また麻酔の効き方には個人差があるためにとても痛かったという方もいるのだとか。

また、自然分娩と同様、和痛分娩も保険対象外でした。麻酔の費用も全額負担になるため、自然分娩に比べて高額になります。費用は産院によって異なりますが、私が出産した産院では自然分娩費に最低でも7万円追加になりました。

また、陣痛が来てから麻酔の対応ができるのは設備の充実した大きな病院であることが多く、分娩できる曜日や時間が限定されている場合が珍しくありません。その場合、陣痛が来る前に麻酔の準備をする必要があるため、計画入院をして陣痛促進剤を使用します。

出産日を決めてしまうのが嫌な方や、促進剤を使うことに抵抗がある方にはデメリットに感じるかもしれません。(※計画入院をしない方針の産院もあります。)

出典元:

計画入院から出産、病室に戻るまで

検診 PIXTA

私が経験した和痛分娩当日の流れをご紹介します。

計画入院の日は、1週間前の健診で決めました。私はできるだけスタッフに余裕のある日が良いと思い、帝王切開を含む、予約が一番少ない日にしました。もちろん立て続けに緊急出産が入ることは覚悟した上です。

当日の朝

当日は朝9時に夫に付き添われて病院へ。まず陣痛室に案内されてお産用の服に着替えます。その後普段の妊婦健診と同じような健診を受けました。次に麻酔科医が部屋にきて麻酔の説明。

麻酔科医から直接話を聞いたのは、この時が初めてでした。麻酔の説明書類を含む、いろいろな書類に印鑑を押したら準備完了です。

処置開始

麻酔のために手術室へ行き、手術台に上がりました。初めての手術台だったので、ここが一番緊張しました。

麻酔は横向きの姿勢でできるだけ丸くなり、背中に針をさします。注射なのでそれなりに痛いのを想像していましたが、ちょっとチクッとする程度でした。それよりも針を刺す位置を確認するために触る手がくすぐったくて、頑張って耐えていました。

その後、陣痛促進剤の点滴の針も手術室内で刺しました。

陣痛開始

すべての処置が終わり、陣痛室に戻って時計を見たら11時ぐらいでした。陣痛促進剤の点滴も始まっていましたが、私自身は何も感じず、12時に出されたランチも美味しくいただけました。

その後も夫と会話したり、テレビを見たりしながらのんびり過ごしていました。

途中で麻酔科医が何度か麻酔の効き具合を確認に来てくれて、しっかり効いているとお墨付きをもらいました。

出産

新生児 PIXTA

13時半ごろからお腹が張るようになりました。今まで経験したことのない種類の強い張りです。麻酔が切れたのかと思い、そのことを助産師さんに伝えると、さっそく子宮口のサイズを調べてくれました。

「あら大変、全開よ。」と言われ、助産師さんにつかまりながら用意された車椅子に座り、そのまま分娩室へ。

和痛分娩を選択したのに痛いと感じるのは、この張りだと思いました。確かに張りにしてはかなり痛く、一回目に自然分娩を経験していなければ、「和痛分娩は痛い」と周りに話していたと思います。自然分娩では骨盤が開く痛みに消されてしまい、気づかなかった痛みです。

分娩台に乗ってからも、今まで感じたことのない張りは定期的に襲ってきました。そのタイミングに合わせていきむこと数回、第二子誕生です。分娩室に入ってからの所領時間15分でした。

産後

第一子の時には全く余裕がなかったのですが、第二子の時は顔をゆっくり眺める余裕があり、鼻の大きさにびっくりした記憶があります。

しばらく分娩室で横になった後、車椅子で病室へ。この時はすでに自力で車椅子に座ることができたので、足の方から麻酔が切れかかっていたようです。

そして4時頃に母がケーキを持って来てくれたので、一緒に食べました。第一子の時は、あまりの疲労感に夕食を食べられなかったのですが、産後2時間でケーキを食べていた自分に驚いたのを覚えています。

次も和痛分娩を選びたい!

出産 PIXTA

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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