「おばあちゃん」以外の呼び名が増えている?
祖父母の呼び方と言えば、「おじいちゃん」「おばあちゃん」が一般的ですよね。実際に自分の祖父母をそう呼んでいた方も多いのでは。まだ言葉を上手にしゃべれない小さい子供は「じじ・じいじ」「ばば・ばあば」と呼んでいるケースもよくありますね。
しかし、最近では、孫に自分の呼び名を指定するおじいちゃん・おばあちゃんが増えてきています。「グランパ」「グランマ」と英語で呼ばせる国際派や、名前で「○○さん」と呼ばせているなんていう話も。
「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばれると急に年を取った気がするからでしょうか…。わかる気もしますが、呼び名を祖父母の立場から指定されるのはちょっと、と考えている親御さんもいますよね。
孫は「目に入れても痛くない」「自分の子供よりも可愛い」存在!
目尻を思いっきり下げ、何でもわがままを聞いてあげる。欲しいというものは何でも買ってあげる。お菓子もあげたい放題…。
自分の親が、孫に対してそう接する姿を見て、違和感を覚えた人も多いのではないでしょうか。自分が子供の時はとても厳しかったのに、孫に対してはとことん甘いなんて…。
多くのおじいちゃん・おばあちゃんは、自分自身が育児に携わらなくて良く、しつけをする責任もないから、甘々になってしまうんだそうです。確かに、ママが子供にイライラしてしまう理由には、「子供を守らなければならない」「しつけなければいけない」からこそのものも多いですよね。
「目に入れても痛くない」と感じることも多い孫の存在。自分の子供を一人前の大人に育て上げなければならない!というプレッシャーから解き放されたおじいちゃん・おばあちゃんにとっては、「自分の子供よりも可愛く感じる」のも分かる気がします。
「名前+さん」が人気!「おばあちゃん」以外の呼び名って?
「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばせるのが嫌な方々は、実際にお孫さんからどのような呼び名で呼ばれているのでしょうか?
ママたちからの体験談を少し見てみましょう!
名前やあだ名に「さん」または「ちゃん」
名前に「さん」または「ちゃん」と呼ばせている方が多いようです。実際に筆者の周りでもちらほらと聞いたことがある呼び方です。
もし、自分の親が子供たちに「おばあちゃん」と呼ばれるのを嫌がったとしても、「名前+さん」だったらそこまで抵抗なく受け入れられそうですよね。ただ、自分は「ママ」「お母さん」などと呼んでいたのに孫からは名前で呼ばれる親の姿を見ると、少し複雑な気持ちになりそうです…。
「おばあちゃん」を可愛く呼ばせてみる
二人とも、おばあちゃんやおばさんとは言わせない!と言っており、お互い自分のことを名前+ちゃん付けにして娘に呼ばせています。まあまだあまり話せないので憶えさせてる程度ですが。
でも最近、娘がいきなり「ババ」というようになり‥母はデレデレ(笑)母曰く「娘ちゃんからババって言うなら良いよー」って(笑)
「おばあちゃん」の言い方をちょっと変えて「あーちゃん」「ちゃーちゃん」「ばば」「ばあば」などと呼ばせる方もいるようです。まだしゃべり始めたばかりの子供には「おばあちゃん」と発音するのが難しいので、意図せずともそうした呼び名になってしまった…というパターンも多いですよね。
こうした呼び方なら、孫が小学生ぐらいになってから、呼び方を「おばあちゃん」に変えてみるのも良いかもしれません。孫が生まれたばかりの頃は「おばあちゃん」と呼ばれることに抵抗があったとしても、祖母として接することに慣れていくうちに、自然と受け入れることができるようになっていきそうですよね。
役割が違ってしまう「ママ」は阻止したい…
《ばぁば》は嫌‼︎と言ってました。
私の母は《かか》と呼ばせています。
ただ問題は旦那の母‼︎
《ママ》って呼ばせようとするので阻止しました‼︎
この方の義母さんは、ご自身からお孫さんに「ママ」と呼ばせようとしていたとのこと。ママは子供の母親を指す言葉なのに、祖母を「ママ」と呼ばせようとするのはさすがに気が引けてしまいますよね…。
「かか」も厳密には母親を指すことが多い言葉ですが、あまり日常的に使われていないので許容範囲なのでしょうか。
祖父母の呼び名、ママがもやもやせず決めるための対策は?
体験談をご覧いただいてもわかるように、自分が意図しない呼び名を両親や義両親から指定されてしまうこと、ありますよね。義母から「私はおばあちゃんって呼ばれたくないの」「グランマって呼ばせてね!」などと言われたら、あなたはどうしますか?
自分の親であれば、「それはやめてよ~」と軽く注意することができても、それが義両親となるとなかなか難しいもの。そこで、考えられる対策をご紹介します。
これで安心!生まれる前に相談しておこう
「呼び名を指定されるのが嫌」というママは、子供が生まれるより前におじいちゃん・おばあちゃんの呼び方を相談しておきましょう。
その場合は、「我が家はおじいちゃん・おばあちゃんと呼ばせようと思うんですけど…」と、あくまで控えめに、相手の意見を受け入れる余地があるというニュアンスで伝えるのがコツです。
先手必勝!先に呼び方を決めてしまおう
子供が言葉をしゃべる前から、「ほら、おばあちゃんがこっちにいるよ~」「ばぁばが呼んでるよ」と話しかけて刷り込んでしまうのも手です。
最初は「おばあちゃん」という言葉に抵抗があったとしても、そうして呼ばれるうちにどんどん慣れていくというもの。ママだって、甥っ子や姪っ子から初めて「おばちゃん」と呼ばれた時は少なからずショックを受けたのではないでしょうか?
ただし、義母が若くしておばあちゃんになる場合や、義母との関係性が良好ではない、という場合は、事前に一言言っておかないと嫌味にも取られかねないので、注意が必要です。
妥協案を提案する
「グランマって呼ばせてね」「ママって呼んでほしいの」などと言われたら、これはどうにかして阻止したい…というママも多いですよね。
意図しない呼び名を提案されて納得がいかない時は、何でそう呼んでほしいのか、またはどう呼ばれるのが嫌なのかを聞いてみましょう。「おばあちゃん」と呼ばれるのに抵抗があるのであれば、「名前+さん」という折衷案でも納得してくれるかもしれません。「ばぁば」なら「おばあちゃん」より響きが柔らかいからとOKしてくれることもあるでしょう。
自分の孫がしゃべれるようになり、自分のことを呼んでくれる姿は、それこそ「目に入れても痛くない」ほど可愛いものです。たとえそれが自分の気に入らない呼び名であっても…。
しゃべれるようになるころには、義母さんもすんなり受け入れてくれるかもしれませんよ。
いつか変わると信じて…そのまま受け入れる
意図しない呼び名を提案されたとしても、自分のお姑さんにはなかなか意見しづらい…という方もいますよね。そんな時は、いっそのこと、受け入れてしまうというのも一案です。
子供も、年齢が上がって小学生ぐらいになれば、自分の周りが自分の祖父母のことをどう呼んでいるかも理解できるようになってくるものです。その頃に「自分の家は周りと呼び方が違う」と気付いてそれを恥ずかしいと感じたら、自分で訂正するようになります。
本人の前では希望の呼び名で呼ばせておいて、家でおばあちゃんのことを話すときは「おばあちゃんがね」などと言うようにすると、子供にもわかりやすいですよね。
みんなが気持ち良いと思える呼び名を決めよう!
たかが呼び名、されど呼び名。
「おばあちゃん」でも「ばぁば」でも「○○さん」でもさほど問題はないように思いますが、孫がおじいちゃんやおばあちゃんを呼んでいる姿って、意外と周りからも見られているもの。知らない人から「えっ?」と思われそうな呼び名は、親としては阻止したいところですよね。
でも、若くして孫が生まれた「新米おばあちゃん」が、いきなり「おばあちゃん」と呼ばれることにショックを受けてしまう気持ちもわかります。
大切なのは、呼ばれる祖父母も周りの大人も、もちろん呼ぶ孫も、気持ちが良いと感じる「呼び名」を決めることです。意図しない呼び名を提案されて困っているママも、相手が傷つかないように言葉を選びながら、ご自身の意見を伝えてみてはいかがでしょうか?