リフレッシュを理由に一時保育利用が批判されている理由とは
厚生労働省や文部科学省が都道府県に出した、一時預かり事業実施要領によると、「一時的に家庭での保育が困難になった場合や育児疲れによる保護者の心理的・身体的負担を軽減するための支援が必要」と書かれています。
リフレッシュを理由とした一時保育の利用を承認している自治体も多いのですが、ママの負担を軽減させるための制度であるにも関わらず、「子供を預けてリフレッシュするなんて親としての自覚がない」、「子供がかわいそう」などといった一時保育を利用することに批判的な意見があるのも事実です。
さらに育児で疲れていても、子供を預けてまで息抜きをして良いのだろうか、などとリフレッシュを目的とした一時保育の利用をためらうママも多くいます。
一時保育を利用できる理由と利用方法
一時保育の利用にあたっては、各自治体によって異なります。事前の登録や予約が必要なことがあるので、利用したい場合は、お住まいの自治体や該当施設に問い合わせをしてみるとよいでしょう。
今回は、札幌市の例を挙げて、一時保育の利用方法について紹介します。
利用の理由
- 保護者の短時間就労、パート勤務により保育が必要なとき
- 保護者が就労のための技能を習得するとき
- 保護者が通学を必要とするとき
- 保護者が通院を必要とするとき
- 保護者が親族の看護または介護するとき
- 保護者が心理的、肉体的負担を解消(リフレッシュ)させたいとき
利用の手続き
一時保育を実施している保育園に、空きの状況を確認した上で直接申し込みをします。事前登録が必要なため、該当の保育園に直接連絡し、親子で保育園に来園して一時保育登録申請書を提出する必要があります。
登録後は、預ける子供の健康保険証の写し、住民票を持参します。利用詳細については、登録の際に説明してくれます。利用料金や時間については、各自治体で設定が異なるため、HP等を確認し問い合わせてみましょう。
- 札幌市コールセンター「一時保育の利用について知りたい」(http://www.4894.city.sapporo.jp/cgi-bin/isDetail.asp?sURL=file://FAQ/Daily/367027.xml,2017年5月26日最終閲覧)
- 世田谷区「私立保育園・一時保育専用施設の一時保育について」(http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/103/129/1807/490/d00005756.html,2017年5月26日最終閲覧)
ママにはぜひ活用してほしいリフレッシュ保育
リフレッシュのための一時保育についてはさまざまな議論がありますが、家事や育児に日々追われているママにとって、リフレッシュできる時間は本当にありがたいものです。
私は、1人目の子供を出産したあと、私自身通院が必要な時期があり、定期的に一時保育を利用していました。子供が生まれてからというもの、1人で行動する時間は全くといっていいほどありませんでした。
一時保育を利用する日は、ほんの数時間ですが1人で出かけるということがとても新鮮だったのを今でも覚えています。1人で行動する時間を得ることで、気持ちに余裕ができて、子供と笑顔で接する時間が増えたように思います。
2人目を出産した今では仕事にも復帰していますが、仕事をしていてもしていなくても、ママがリフレッシュする時間は意識してつくるべきだと思っています。
なぜならママがリフレッシュして、気持ちと体力の両面に少しでも余裕ができることによって、子供への接し方が変わるからです。少なくとも余裕がなくて、イライラした気持ちのときよりも笑顔で子供と接することができるはずです。
ママの笑顔は子供たちにとって安心そのもの。不思議なことに、私が笑っている時間が多いほど子供もよく笑い、逆にイライラしている時間が長いときほど子供も不機嫌になってしまうことが多いのです。
ママ達には一時保育などを利用してリフレッシュの時間をつくってほしいと思います。育児や家事を頑張っているママに自由な時間があっていいはず。
親になったのだから自分のことよりも子供のことを考えて行動する。それは誰にいわれなくても多くのママが心得ていることです。
リフレッシュ目的の一時保育もれっきとした制度です
外で働くパパと家で家事や育児をしているママ、性質は違えどどちらも大変です。
子供を保育施設に預けることへの罪悪感やうしろめたさを感じているママもいますが、ママの笑顔があってこその子育てです。体力的にも、精神的にもママが元気でいるために、たまには一時保育を利用してみませんか?
利用の目的はさまざまですが、上手に一時保育制度を活用したいですね。