杉並区認可保育園、平成30年度の倍率予想
杉並区の認可保育園における、平成30年度の倍率はどのようになっているのでしょうか。詳しい倍率については公表されていませんが「保育園を考える親の会」が独自に調査している入園決定率によると、2016年までは40~50%ほどで推移しています。
このまま推移していくとすると、平成30年度の入園決定率もおおむね40~50%程度になりそうです。
平成28年度(2016年)までの申込者数と内定者数
2012年から2016年の申込者数と内定者数の推移はグラフのようになっています。申込者は4年間で約1,400人近く増えましたが、内定者は650人程度しか増えていません(2017年については現在調査中)。
認可保育園の受け皿がまだまだ不足していることがうかがえます。
杉並区認可保育園の募集開始日と申し込みについて
杉並区認可保育園の一次申し込み開始日はいつでしょうか。平成29年度分の場合、平成28年10月3日(月)から11月25日(金)まででした。例年通りであれば、10月初旬から11月の下旬までとなるでしょう。期限に遅れないよう、締切日はよく確認しましょう。
また、申込書類の中には「就労証明」「診断書」など、事由によっては会社や医師に書いてもらう書類が必要です。余裕を持って依頼し、遅れのないよう手配しましょう。
申し込みに必要な書類
- 『支給認定申請書 兼 保育所等利用申込書』一式
- 保育の必要性を確認する書類
保育の必要性を確認する書類は、就労予定や就労中の場合は勤務(予定)証明書、疾病の場合は診断書など、事由によって提出書類が異なります。
また、障がいがあったり熱性けいれんを起こしたりして、通院している子供の申し込みには、診療情報連絡票が必要です。詳しくは以下の「保育施設利用のご案内」を確認してください。
勤務時間等による基準指数
杉並区の勤務時間などによる基準指数を一部紹介します。保護者の指数を合計し、選考対象とします。
- 月20日以上かつ8時間以上就労する外勤:20点
- 月20日以上かつ7時間以上8時間未満就労する外勤:18点
- 月20日以上かつ8時間以上就労する仕事に内定:16点
- 月20日以上要介護4・5の高齢者を介護している:20点
杉並区の場合、時短勤務をする場合でも、通常勤務時間を記載します。例えば雇用契約上は1日7.5時間勤務で、復帰後は時短勤務で1日6時間となる場合でも、雇用契約上の7.5時間で記載してよいということです。ただし、就労日数が減る場合は指数が変わるため、きちんと状態にあった記載をしなくてはいけません。
育児休業中の場合は、休業する前の勤務時間で申請することができます。
その他の調整指数
杉並区の主な調整指数は以下のようなものがあります。(一部抜粋)基準指数と合計し、選考の対象になります。
- 生活保護世帯:+2点
- ひとり親世帯で65歳未満の同居人がいない:+3点(月20日以上就労している場合は⁺4点)
- 未就学児が3人以上いる世帯:+1点
- 兄弟姉妹が利用希望月前から利用している認可保育所等を第 1希望とした申込み:+1点
- 認可園以外の保育所に、1日4時間以上かつ月12日以上月ぎめで預けている(実績6ヶ月以上):+2点
- 区内の認可保育所等の利用を、保護者の育児休業取得を理由として終了した児童が、当該育児休業明けに再度入所を申し込む場合:+10点
認可園以外の保育所に預けている期間は、長くなるとさらにポイントが高くなります。1年以上の場合は+3点、1年半以上の場合は+4点。ただし、育休中や求職中に預けても期間として加算されません。
産後休暇中に上の子を退園させ、その後再入所を希望する場合の指数は+10点と非常に高くなっている点がポイント。より多くの保育を必要とする人に保育の受け皿を提供し、退所してもまた戻れるように配慮されています。
詳しくは杉並区の「保育施設利用のご案内」を参照してください。
杉並区認可保育園、保育料はいくら?
杉並区の認可保育園の保育料は、区民税所得割額によって算定されます。全26段階に分かれていますが、その一部をご紹介します。以下は3歳未満児で第一子の場合の保育料です。
- 生活保護世帯、住民税非課税世帯:0円
- 中間額(233,700円以上256,300円未満):32,500円
- 最高額(850,900円以上):68,500円
第二子の場合は減免があり、第三子の保育料は延長保育料を除き無料となります。詳しくは杉並区のホームページでご確認ください。
認可外保育所に入所した場合の助成制度
杉並区には、認可外保育園に入所した場合に保育料の一部が助成される制度があります。対象となるのは以下の保育施設です。
- 東京都認証保育所
- 杉並区グループ保育室
- 杉並区保育室(委託型)
- 認可外保育施設
東京都認証保育所と、基準を満たす認可外保育施設については、区外に子供を預けている場合でも、杉並区民であれば助成対象となります。
月ぎめ契約で、月160時間以上保育園に預けていることが条件で、助成額は所得によって異なります。詳しくは杉並区保健福祉部保育課に問い合わせてくださいね。
入園決定に向けて計画的な準備を
杉並区の認可保育園における入園決定率は約40~50%と、あまり高い状況ではありません。区のホームページでは、過去の入園選考でどの指数の人が何人内定したか園ごとにわかる「指数集計表」などが公表されています。
自身の指数と照らし合わせて、希望園を決める参考にすると良いかもしれません。計画的に申し込みの準備や見学などを進め、遅れずに申し込みましょう。
※掲載されている情報は2017年8月8日時点で公表されている情報です。最新情報は自治体のホームページで確認してください。
<データ提供:保育園を考える親の会>