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あなたの子育ては「守り」? それとも「尊重」? 子供の心を強く育てる75の言葉

育児は子供のペースに振り回され、疲れてしまうこともしばしば。けれどママが一生懸命になるのは、「強く生きる力」を身に着けて欲しいという気持ちがあるからではないでしょうか。フランスで子育てをしてきた荒井好子さんは、日本の若者に比べフランスの若者の方が、ものおじせず自分の考えをしっかり持っている印象を受けたそう。その荒井さん著書『フランス人ママン「強く育る子」を育てる75の言葉』を参考に、子供に対し大人が教えてあげることのできるヒントを一部紹介します。

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強く生きられる、そんな大人に育ってほしい

初めての育児ともなると分からないことが数多くありますよね。壁にあたるたびに育児本を何度も見返すということもあるかもしれません。

強い子に育てるためには厳しくしたらよいのか、愛情たっぷりに育てれば大丈夫なのか、甘やかすことになってしまわないか…果たして何が正解なのか手探り状態、という方もいるかと思います。

「強くたくましく育ってほしい」、それはママたちの共通の思いではないでしょうか。でもそのためにどうすればよいのでしょう。

「強く生きる子」を育てる75の言葉、一部紹介

フランスと日本で育児を経験したママが執筆したこんな本があります。実際に書籍へ掲載されている、フランスで子育て中のママが子供にかける言葉の一部を紹介します。

この書籍内の言葉は、ママの言っていることがしっかり伝わる3歳頃から伝えてみると効果的なのだそう。ぜひこれらの言葉を参考に今日から実践してみてはいかがでしょう。

①「それについてどう思う?」

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子供でも1人の人間として対等に付き合うのがフランス社会。小さい頃から「それについてどう思う?」と尋ねられることによって考える能力を持ち、自分の能力を論理的に組み立てて伝えるコツが身に付くようです。

確かに、日本で小さい子供に意見をもとめることはあまりないように感じます。「まだ子供だから」と当然に考えていましたが、1人の人間として尊重することも大切ですね。

②「好きよ。大好きよ」

抱きしめる 子供 PIXTA

フランスの日常生活ではキスや愛の言葉を夫婦間だけでなく、子供に対してもよく交わされています。

ヨーロッパ的な愛情表現は日本人には難しいところもあります。恥ずかしがり屋の日本人は「言わなくてもわかるでしょ」と表現しないところがありますが、子供に対して「好きよ」と言葉に出すだけならできそうだと思いませんか?

親からの愛を言葉として表面化することにより、子供は自信を持つのかもしれません。

③「大人の話の邪魔はしないのよ」「まず大人が先よ」

会話 PIXTA

夫婦で会話をしているときはもちろん、ママ同士のおしゃべりの最中でも子供が大人の会話を横切るように割って入ってきて会話が中断…なんてことはよくある光景です。

しかし、フランスではどんなに親しくても大人の会話に子供が入ってくるのはタブー。「大人の話の邪魔はしないのよ」と言われるそうです。

会話だけでなく食事の取り分けもフランスのマナーは「大人が先」。小さいころから順序を守ることや待つことを自然と身につけており、何かと子供優先にしてしまいがちな日本人は少し見習わなければいけないのかもしれません。

ポイントは「大人が先!」と怒るのではなく、諭すように普通の会話として伝えてあげるとよいでしょう。

④「あなたを高く評価しているわよ」

褒める PIXTA

ご自身が子供の頃を思い出してみてください。親が自分のことを誇らしく話しているのをみると恥ずかしい反面、うれしく誇らしい思いをしませんでしたか?「また次もがんばろう!」とやる気になりましたよね。

「あなたを高く評価している」と認められて育った子供は、人生の困難にぶつかっても乗り越えることができるのです。

謙遜することが多い日本では、「うちの子なんて」という言葉が飛び交うことも。一番信頼のおけるママが認めてあげることが子供にとってもっともうれしく、子供を強くしていくのかもしれません。

⑤「三つまで数えるわ」

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子供が片付けてくれないときや伝えていることを守らないとき、すぐに怒ってしまっていませんか?そこで叱る前に三つ、時と場合によっては10くらいまで数えて子供自身に間違いを正したり、気づかせる「考える時間」を与えたりしてあげましょう。

ママ自身も、勢いに任せて怒らずにちょっと落ち着く時間ができてよいかもしれませんね。

『フランス人ママン「強く生きる子」を育てる75の言葉』

フランス人ママン 「強く生きる子」を育てる75の言葉

フランス在住歴47年、日本とフランスの両方で出産・育児を経験した著者の荒井好子さんは、日本よりもフランスの若者のほうが「大人」だと感じたそう。

自分に対して誇りと責任を持つフランス人はどのように育ったのか…それは親が子供にかける言葉にあると本書で紹介されています。

フランス人が小さい頃から親にかけられている、生きる力を持つ子に育てる魔法の言葉が詰まっています。

生きる力を養う子育てしませんか?

家族 PIXTA

こうしてフランスの子育てと比べて見てみると、日本の育児は「守る」ことを主としているように筆者は感じました。大事に育てるのは当然大切なことですが、1人の人間として尊重し、自ら考える力を育てることも必要ですね。

ただ厳しく育てるわけではなく、相手を認め、愛情を示し、考えさせる。そんなに難しいことではないと思いませんか?

といっても、自分の気持ちを隠しがちな日本人にはなかなか難しい声かけもあるかもしれません。ですが、生きる力を持った「強い子」を育てるためにまず子供を抱きしめて「好きよ」と伝えるところから始めてみませんか?

『フランス人ママン「強く生きる子」を育てる75の言葉』には、ここで紹介したもの以外にも多くの「ハッ」と気づかされる言葉がのっていますので、ぜひ手に取ってみてください。

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