防犯ブザーはどのくらいの効果がある?
最近では1人で道を歩く子供のランドセルを見ると、必ずと言ってよいほど付けている防犯ブザー。いざというときにしか使用しないため、実際、被害に遭いそうになったらどのくらいの効果があるのか、どの範囲の人まで聞こえるのか把握しておく必要があるかと思います。
防犯ブザーの音量ですが、警視庁では「防犯ブザーの性能基準として85デシベル以上であること」としています。これは、走行中の電車内やピアノの音で、一般的にうるさいと思わせる音です。90デシベル以上となると、間近で聞く犬の鳴き声やカラオケボックスなどと同様の音量となるため、85デシベル以上で作られている防犯ブザーはかなり大きな音であることが分かります。
その他にも、連続で20分以上鳴り続けること、高い音と低い音を繰り返し変化を持たせること、作動させるときに子供が簡単に操作できることなどが性能基準とされています。
これらの基準により、防犯ブザーを使用した場合は回りの人が気付いてくれたり、不審者を威嚇したりすることに対して高い効果が見込まれています。警視庁のサイトでは、防犯ブザーのサンプル音を聞くことができますので、これから購入する方はそちらから音を聞いて参考にしてみるのもよいでしょう。
- 日本騒音調査「騒音値の基準と目安」(https://www.skklab.com/standard_value,2018年12月19日最終閲覧)
- 埼玉県深谷市「騒音の大きさの目安」(http://www.city.fukaya.saitama.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/31/souon_ookisa.pdf,2018年12月19日最終閲覧)
- 警視庁「性能基準に適合する防犯ブザーのサンプル音について」(https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki67/index.html,2018年12月19日最終閲覧)
防犯ブザーの付け方。ランドセルにはどう付ける?
次に防犯ブザーの付け方ですが、一般的にはかばんやランドセルに付けますよね。ランドセルに取り付ける場合は、いざというときに子供が鳴らしやすい位置を選びましょう。防犯ブザーのタイプによって取り付けられる位置は異なるかもしれませんが、肩ひも部分であれば、子供が無理して手を伸ばすことなく、簡単に鳴らすことができます。
実際に、防犯ブザーを取り付けてランドセルを背負わせ、実験しておくと子供が鳴らしやすい位置が分かるでしょう。
全国防犯協会連合会のホームページでは、使用上の注意点として、最低1ヶ月に1回はブザーを鳴らして点検することや、音量が小さくなっている場合には電池交換をするなどの記載があります。
- セコム「新学期に見直そう!防犯ブザーの付け方・使い方」安心子育て応援サイト 子どもの安全ブログ(https://www.secom.co.jp/kodomo/l/20140828.html,2018年11月28日最終閲覧)
- 埼玉県川口市「防犯ブザーをランドセルへ正しく取り付けましょう」埼玉県川口市公式ホームページ(https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01040/020/25/2484.html,2018年11月28日最終閲覧)
- 全国防犯協会連合会「有料防犯ブザー」(http://www.bohan.or.jp/suishou/index.html,2018年12月19日最終閲覧)
入学時に用意するグッズの一つに!子供が使いやすい防犯ブザー8選
防犯対策として有効な防犯ブザーは、入学準備の機会にそろえておくことをおすすめします。この記事では、子供が簡単に作動させられる商品を中心に紹介しています。
8位.西文館「安全防犯ブザー」
PR
こちらの商品は、かばんやランドセルに取り付けやすいように作られている防犯ブザーです。ホルダー付きで簡単にかばんに引っ掛けられ、また首からかけて持ち歩けるように、ストラップもセットで付いてきます。
作動させるときは、ピンを抜くかスライド式のスイッチをONにするか選択できるダブルスイッチ方式です。ピンとスライドスイッチは連動しておらず、ピンを抜いて作動させた場合に、スライドスイッチをOFFにしても音は鳴り続けます。
音量は95デシベルと大音量で、警視庁が指定している基準以上です。生活上の水であれば防水も可能です。雨の日でも気にせず、かばんに取り付けられますよ。電池は単四電池が2本必要です。
7位.アーテック「防犯ブザー・ミュウ」
こちらの商品は、手の中にすっぽり収まる小さいサイズの防犯ブザーで、全国防犯協会連合会による優良防犯ブザーとしての推奨品となっています。作動方法は、ストッパーのピンを引き抜くことでアラームが鳴り、連続作動時間は20分以上です。
カラーは画像にあるピンク、黄緑、水色の3種類。電池はボタン電池が3個です。口コミでは、「サイズが小さいため、邪魔にならない。」、「家の中で音を出してみると、かなりうるさかったです。安心して持たせられそう。」などの声がありましたよ。
6位.「カラビナ付き防犯ブザー」
こちらの商品は、かばんに取り付けやすいカラビナ付きの防犯ブザーです。カラビナは登山道具でロープなどを繋ぐために使われる製品で、耐久性に優れています。音を鳴らしたあとにブザー自体を引っ張られたとしても、簡単に外れることはないでしょう。リングチェーンを引くことで作動し、元に戻すことで音を止めることができます。
音量は100デシベルのため、性能基準以上。カラーはシルバー、ピンク、ホワイト、レッドの4種類で、ボタン電池が3個必要です。
5位.REVEX(リーベックス)「防犯アラ-ム・ミニミニ」
PR
子供が使いやすい簡単な操作性が魅力のこの商品は、ストラップを引くだけで105デシベルの大音量を発する防犯ブザーです。
また、警報音が鳴っている間はブザー自体が白く光り、暗い夜道などで使用すると音の鳴っている位置がわかりやすいため、周りの人に気付いてもらいやすいでしょう。
口コミでは、「邪魔にならない大きさで、毎日持つランドセルに違和感なく取り付けられました。」、「光ってくれる点が安心材料となり購入しました。」などの声がありましたよ。
4位.ヨシオ「プチアラーム3」
こちらは、雨などに濡れても壊れにくい防滴タイプの防犯ブザーです。防滴だけでなく、落としても壊れにくいような材質です。警報音を鳴らすと白色のライトが点滅し、音と光で危険を周りの人に伝えてくれる商品です。
音量が105デシベル、音質は人間の耳に聞こえやすいよう設計されており、その音量と音質を組み合わせることで、緊急車両のサイレンと同じレベルの聞こえやすさになるようです。
カラーはシルバーの1色で、電池はどこでも購入できるように単4電池が2本です。口コミでは、「音が大きくて持たせているだけで安心です。」、「思ったよりも大きい音で、いざというときに役立ちそうです。」などの声がありました。
3位.ミマモーレ「大音量防犯ブザー付きGPS発信機 」
PR
こちらは、子供の居場所が分かるGPS機能と防犯ブザーがセットになっている商品です。防犯ブザーとしては高額ですが、GPSの購入も検討している方には1台2役のこちらの商品がおすすめです。
防犯ブザーの機能としては、専用のストラップを取り付け、引っ張ることでブザーが作動する仕組みです。ブザーが鳴ると事前に登録しているアドレスへメールが届きます。また振動を探知したときや電池が減ってきたときもお知らせメールが届きます。
GPS機能は、リアルタイムの現在地が携帯やスマートフォン、パソコンなどの端末から確認することができます。また学校や学童、塾など事前に行く場所を登録すると、子供がその場所に行ったときにもお知らせメールがきます。
2位.GUARDIAN(ガーディアン)「爆音防犯ブザー」
PR
こちらは、防犯機器専門店がおすすめの防犯グッズとして選んだ、大音量防犯ブザーです。通学路の人通りや交通量、街中の雑音などを考えると、とにかく音の大きさを重視しているという方におすすめしたい商品です。
メーカーでどのくらい遠くまで音が届くのか実験したところ、約300m先まで聞こえる音量とのこと。危険を知らせる音質、また人間の耳に届きやすい周波数を使用していることが、遠くまで音が届く理由のようです。
作動方法は引き抜きピンを抜くだけ。落としても壊れることが少ない材質で頑丈に作られています。カラーはシルバーとブラックの2種類です。
1位.リファレンス「防犯ブザー付防滴ライト」
こちらは、防犯ブザーにプラスして、ライト機能が付いている商品です。ライトは暗い道を歩くときに使えるため、セットになっていると便利な機能ではないでしょうか。雨に濡れても壊れにくい防滴加工がされていて、常にかばんに付けておけます。また首から掛けられるストラップも付いており、こちらは暗い道で光る材質を使用しています。
音量は90デシベル以上、カラーはシルバーの1色です。口コミでは、「とても軽くポケットに入れても邪魔になりません」、「1台2役で安心して持たせています。ストラップで長さを調整できるのがうれしいです。」などの声がありましたよ。
家族で防犯意識を高めよう
子供が一人で道を歩く機会が増えてくると、無事に帰ってくるまで心配しながら待つものです。入学などの節目になる時期にぜひ、防犯について家族で話し合っておきたいですね。近所にある気をつけたい場所など、家族で普段から話題にしていると子供も自然と安全を意識するようになるでしょう。
子供の安全を守るために役立つ防犯ブザー、その機能や特徴もさまざまです。子供の通学路の状況や使いやすさなどを考えて選ぶことをおすすめします。電池の残量や作動を定期的に確認し、いざというときの対応を練習しておくことをおすすめします。