歯固めはいつから使うとよいの?
子どもの歯が生え始めてくるのは、個人差があるものの生後6か月~9か月といわれています。一般的には最初に下の前歯が2本、続いて上の前歯が2本という順番で生えてきます。
この歯が生える時期になると、子どもにとっては歯ぐきやその周辺がむずむずとかゆく、不快感を伴うようになります。子どもによっては歯が生える刺激で微熱が出ることもあるほど。この不快感に子どもはどうしていいかわからず泣いてしまったり、夜泣きの原因の1つになってしまったりするのです。
この不快感を和らげるためには「歯固め」を使い、子どもが思い切りかめる環境を作ってあげることが大切です。そのため、歯が生え始める時期を目安に、歯固めを用意しておくとよいでしょう。
- ライオン歯科衛生研究所「赤ちゃんの歯が生える時期と順番」(https://www.lion-dent-health.or.jp/mama-anone/baby-teeth/article/teeth-grow-02.htm,2020年10月28日最終閲覧)
- タニダ歯科医院「歯固めについて」(https://www.tanidashika.jp/dr-blog/2017/07/post_423.html,2020年10月28日最終閲覧)
歯固めのメリットとデメリット
子どもの歯が生え始めた頃から使った方がよいといわれている「歯固め」ですが、歯固めを導入することでどのような影響があるのか、悪影響となることはないのか等、親としては気になりますよね。歯固めを使う際のメリットやデメリットについて、ご紹介します。
歯固めを使うメリット:むずがゆさの解消
歯が生え始めてくる頃は歯ぐきやその周辺がむずむずとかゆく、子どもにとっては違和感や不快感が多くなります。子どもが不機嫌になったり、原因もなく泣き続けたりしますが、この違和感や不快感は乳歯がすべて生えそろうまで続くといわれています。
子どもにとっても親にとっても、嫌な時期が長く続き参ってしまいますよね。これらを和らげるために歯固めを与えておくと、子どもが感じる違和感や不快感が軽減し、ぐずりや夜泣きが少なくなることもあるのです。
歯固めを使うメリット:かむ練習になる
また、歯固めはかむ練習にもなるといわれています。歯が生える前の子どもは母乳を飲むことがメインのため、吸う力はあるもののかむ力はまだ備わっていません。しかし、離乳食が始まる時期になると「吸う力」よりも「かむ力」が必要です。今まで吸うことしかしてこなかった子どもにとって、かむことはとても難しいものですよね。そのため、歯固めを使い普段からかむ練習をしておくと、離乳食がスタートしたときにも役立つのです。
歯固めを使うメリット:歯や顎の成長を助ける
そして、歯固めを使うことは歯や顎の成長を手助けすることにも大きく影響します。毎日何度もむか練習を繰り返すことで、顎の筋肉を鍛えたり、骨の成長へとつながったりします。また、丈夫できれいな歯が生えやすくなるともいわれています。
歯固めを使うデメリット
歯固めを使う際のデメリットとして、ケガのリスクが増えることが挙げられます。子どもが口の中に歯固めを入れたまま移動したり歩いたりすると、万が一転んだときに歯や口の中にケガをする原因になるからです。
そのため、歯固めを使う際は子どもから目を離さないように注意をし、子どもが移動したり歩いたりする際は歯固めは口から外すようにしましょう。
- タニダ歯科医院「歯固めについて」(https://www.tanidashika.jp/dr-blog/2017/07/post_423.html,2020年10月28日最終閲覧)
- 藤村歯科クリニック「実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座⑩」(http://www.fujimura-do.com/dentalblog/2014/03/19/実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座⑩/,2020年10月28日最終閲覧)
- むかえ歯科・小児歯科「歯固めって必要?期待できる効果や使う期間・選び方を解説」(https://www.mukae-dc.jp/news/tooth-hardening/,2020年10月28日最終閲覧)
木や米の素材も!歯固めの種類と選び方
いざ歯固めを探すと、あまりの数の多さにどれにしたらよいのか迷ってしまいますよね。子どもが長い期間にわたって口の中に入れるものなので、親としては安全で安心できるものを選びたいところです。
そのために、歯固めを選ぶ際には「形」や「お手入れのしやすさ」などを中心に選ぶことが大切です。
形で選ぶ
2つ目に、歯固めを選ぶ際には「形」にも重点を置きましょう。かわいらしい装飾がついているものは、子どもの興味をひくためよさそうに思えますが、装飾が取れてしまったり子どもの顔に当たったりすると、飲み込んでしまったり顔にケガをする原因になったりと危険が増えます。そのため、なるべく装飾が少なくシンプルなものを選ぶことが大切です。
また、持ちにくい形をした歯固めは、子どもが落としやすいことからあまりおすすめできません。細めでつかみやすい形状のものを選ぶなど、使いやすい形を選びましょう。
お手入れのしやすさで選ぶ
「お手入れのしやすさ」も選ぶ際のポイントとして大切です。歯固めは子どもが口の中に入れるため、清潔な状態に保つ必要があります。そのため、汚れがつきにくいものや、丸洗いができるものが理想的です。また、洗っただけでは不安という人には、煮沸消毒ができるものや消毒液をかけても大丈夫なものを選ぶとよいでしょう。
- 藤村歯科クリニック「実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座⑩」(http://www.fujimura-do.com/dentalblog/2014/03/19/実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座⑩/,2020年10月28日最終閲覧)
- タニダ歯科医院「歯固めについて」(https://www.tanidashika.jp/dr-blog/2017/07/post_423.html,2020年10月28日最終閲覧)
子どもの歯固めは何を使った?ママたちの体験談
歯固めはさまざまな種類が売られていて、どれを買えばいいのか迷ってしまいますね。「ママリ」の中にも、先輩ママがどのような歯固めを購入したかいろいろな声がありました。
「お米の歯固め」
それまでは、シリコンの柔らかいガジガジ使ってたんですが、歯が生えてきたら、それでは満足感が足りなかったのか、激しくなくようになって💦💦
どうも固い歯固めの方がお気に召す様子です😃😃😃
歯茎がうずくからか、ご機嫌斜めな毎日ですー😓😓😓
歯がためは気持ち柔めで、もっとしっかり固い「お米のなめかみ」というのもあるのですが、うちの子は固いのがよかったのか、なめかみの方が好きでした(*^^*)
「バナナの歯固め」
歯がためは4カ月入って少ししてから買いました!
うちもバナナの歯がためです!
細いので持ちやすいし、前だけでなく少し奥まで噛めるというのがいいかなと思い購入しました🎶
まだ様子ですが、それなりに噛んでます!
生後3か月や4か月など早い時期から子どもに歯固めを与えているママさんが多いですね。指をしゃぶっている段階からかむ段階になると、指を傷つけてしまうことが気になるため、早い時期から歯固めを与えた方がよさそうです。
子どもによってそれぞれ好みが分かれるところですが、体験談を見ると「バナナの歯固め」を使っているママさんを多く見かけました。持ちやすい形状をしていたり、奥までかめるようになっていたりするのが人気の理由かもしれません。
また、歯固めを使いながら歯ブラシを口に入れる練習にもなるのは、歯磨きを始める前の準備トレーニングにもなってよいでしょう。
子どもの歯が生える時期になったら歯固めを検討してみましょう
歯固めを使う時期やメリット&デメリット・おすすめ商品や選び方についてご紹介しました。
歯が生え始める時期は口の中がむずむずとかゆく違和感があり、子どもにとっては大きなストレスになることから、歯固めを使わせることがとても大切だということがわかりましたね。また、離乳食に変わることからかむ練習になったり、歯や顎の筋肉を鍛えられたりと、いろいろなメリットが期待できます。
口の中に入れても安心な素材や、持ちやすい形をしているものなどそれぞれの特徴を知って、子どもに最適な歯固めを選びましょう。