防災食をいつもの食卓に。今日から始める防災とは?
大きな地震や集中豪雨など、毎年大きな災害を経験している日本。災害対策は私たちの生活に欠かせないものとなりました。いざというときのために、普段から家族を守れるように備えておきたいものですが、何をどうしたら良いか悩んでしまいますよね。
3月4日に発売された『いつもの食事にも取り入れたい 防災食』には、普段の買い置き食材を活かし、防災食にするためのレシピが紹介されています。不安が募る災害時にも、普段から使い慣れた食材で作ったいつもの味があれば、家族の気持ちもいくぶんか落ち着くはず。
普段調理をする際、時短として使えるテクニックもたくさん知ることができますよ。
これならできそう!と思える身近な防災食
災害に備えると言っても、何から始めたら良いか悩む方もいるかと思います。そんなときは、身近にある食材を防災食として買い置きすることから始めるのはどうでしょうか。
こちらの書籍では、防災の中でも特に食事まわりへ注目し、料理家・祐成二葉先生監修の「ポリ袋レシピ」「缶詰レシピ」「保存食レシピ」を紹介しています。
1.ローリングストック 備蓄食材を普段使いし、その都度、補充!
普段から使っている食材や加工品を多めに購入し、使ったらその分だけを買い足して一定の量を備蓄しておく方法を「ローリングストック」と言います。
災害時にまず大事なのは食糧の確保。しかし、行政の支援がすぐに届かないことも考えられますし、コンビニなどで購入できる食糧には限りがあります。
普段から買い置きしておけば、いざというときも手もとにある程度の食糧が確保できていることになります。普段から調理し慣れている食材なら、ライフラインが確保できるまでの間もなんとか乗り切れそうですよね。
- 一般財団法人 日本気象協会「トクする!防災 備蓄の心得ローリングストック法について」(https://tokusuru-bosai.jp/stock/stock03.html,2019年3月17日最終閲覧)
- 内閣府防災情報のページ「できることから始めよう!防災対策 第3回‐内閣府防災情報のページ 前のページ」(http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h25/73/bousaitaisaku.html,2019年3月17日最終閲覧)
2.ポリ袋レシピ 簡単・ちょっぱや・おいしい! 洗い物がすくない!
災害時には、ライフラインがストップしてしまうことがあります。関西在住の筆者も、昨年の台風の影響による停電と断水を経験しました。いつも当たり前にあるものが使えなくなるというのは、本当に不便です。
そのため、普段から省エネ調理を心がけておくのがおすすめです。特にこのポリ袋を使う調理法は、災害時にガスコンロでできるだけでなく、普段から使える時短テクにもなります。
加熱しても溶けない高密度ポリエチレンの袋を使うこと、中身が均等になるように入れることなど、注意点もわかりやすくまとめられていて初心者でも安心。使いかけの保存食を使い切るのにも便利です。
3.今日から役立つライフハックがたくさん
この書籍にはほかにも、「12時間緊急テスト・停電したら、冷蔵庫を開ける? 開けない? 徹底調査!」といったものや、防災を意識した食材の保存法、カセットコンロの正しい使い方、キッチンまわりの防災のヒントなど、今すぐ使える暮らしに役立つ情報が満載です。
普段から心がけることのできる防災を、毎日の生活に取り入れましょう。
今日から使えるレシピが満載「防災食 いつもの食事にも取り入れたい 」
災害時は、予想外のこともたくさん起こるもの。だからこそ、普段から心がけていることが本領を発揮します。いつもの食事から災害時にも調理できる素材や調理法を取り入れて、災害に備えましょう。
ポリ袋を使っての調理やガスコンロだけでできるレシピは、初心者でも分かりやすいイラスト入りで紹介。これなら自分にもできそう、と思える1冊です。
いつものレシピにプラスして、すぐに始められる防災を
災害への対策は、私たちの暮らしに欠かせないものとなりました。大変な時こそ、食べることは頑張る力になります。それがいつも食べ慣れた味なら、家族の安心感にもつながります。
いつものレシピに日持ちする材料の買い置きを加えたり、洗い物を少なくする調理法を取り入れたりすれば、災害時にも慌てずに過ごすことができるのではないでしょうか。
災害時に役立つ調理法は、忙しい普段の料理にも役立ちます。ぜひチャレンジしてみましょう。