新星出版社/©️松久幸太郎
冷凍保存&温めのコツ
毎日食べるおかずを、あらかじめ作っておき、冷凍しておくとすぐに食べられて便利なのはわかるのですが、冷凍に向いている食材とそうでないものがあります。しっかりと把握していないと、「これは冷凍保存できるのかな…」と判断に迷ってしまいますよね。
せっかくまとめて作るのですから、おいしく冷凍・解凍できるコツを覚えておきましょう。まずは『作りおき&帰って10分おかず336』という本の中から、冷凍保存や解凍のコツと、温めのコツを紹介します。
冷凍保存の方法
ラップや保存袋を使用するときは、解凍するときにムラにならないよう平らにして入れるのがポイント。汁気のあるおかずも薄くして保存袋をしっかり閉めれば大丈夫。ご飯ものも同じく平らにしておきましょう。
筆者は、同じくらいのサイズにしてラップに包み、保存袋に日付を書いて冷凍していますが、使い忘れも防げて特におすすめですよ。
お弁当のおかずも冷凍しておくと便利です。お弁当箱には冷凍のまま入れやすいように、冷凍対応の入れ物を使用するのがおすすめ。
おかずカップごとバットに並べてラップをしておけば、必要な分を解凍するだけでOK。筆者はコンパクトに重ねられるよう、浅めのプラスチック容器におかずカップを並べてふたをし、保存しています。
温め・解凍の方法
解凍の仕方次第で、味も変わってきます。ポイントを押さえておきましょう。
冷凍保存したおかずの解凍は、レンジの解凍メニューで解凍してから温めます。蒸気でかなり膨らむことを考え、ふたを外したりラップをふんわりかけたりして、すき間を作るのを忘れずに。保存袋も口を小さく開けると安心です。
サラダやあえ物などの常温〜冷たい状態で食べたいおかずは自然解凍が基本。水を入れたボウルに保存袋ごと浸しておくと、おいしく解凍できます。
揚げ物のカリっとした食感を楽しむには、レンジで温めた後オーブントースターがおすすめ。食材や料理に合わせた解凍方法を選んでくださいね。
冷凍保存におすすめなレシピを紹介
次に、冷凍保存できる簡単レシピを三つ紹介します。どれも購入しやすい食材で、冷蔵・冷凍保存可能。忙しいママには大助かりなものばかりです。シンプルなレシピなのでアレンジも楽しめますよ。
スーパーの特売でレシピの食材を見つけたときなど、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
1.ささみのチーズパン粉焼き
新星出版社/©️松久幸太郎
材料(6本分)
- 鶏ささみ(筋なし):6本
- 塩・コショウ:各少々
- 水溶き薄力粉:薄力粉/大さじ4、水/大さじ3
- ★パン粉:大さじ6
- ★粉チーズ:大さじ3
- ★ドライバジル:大さじ1
- サラダ油:大さじ3
作り方
- 塩、コショウした鶏ささみへ水溶き薄力粉を全体にからめ、あらかじめ混ぜ合わせておいた★をまぶします。このとき、水溶き薄力粉を全体にまんべんなくつけ、余分は静かに落とすようにすると、衣がべちゃっとせずにおいしく仕上がります。
- フライパンにサラダ油を中火で熱し、ささみの両面がこんがり色づくまでカリっと揚げ焼きにします。揚げる時間の目安は片面3~4分ずつ。しっかり油を切っておきましょう。
バジルが苦手な子供には、バジルをカレー粉に変えてみてもOK。チーズとの相性も良くおつまみにもなるので、家族みんなで楽しめますよ。
筆者はささみをまとめ買いすると、ニンニク醤油に漬けてから焼いたものを冷凍保存しています。サラダやチャーハン、スープの具など使いまわせてとにかく便利。手頃な価格で使いやすいささみは、作りおき料理に欠かせない食材です。
2.鶏つくねハンバーグ
新星出版社/©️松久幸太郎
材料(8個分)
- 鶏モモひき肉:400g
- 絹ごし豆腐:1丁(150g)
- A…青じそ(千切り):5枚
- A…ショウガ汁、しょうゆ:各小さじ1
- A…塩:小さじ1/2
- A…コショウ:少々
- サラダ油:大さじ1
- B…しょうゆ:大さじ2
- B…酒、砂糖、みりん:各大さじ1
作り方
- 豆腐をキッチンペーパーに包んで耐熱皿に乗せ、電子レンジで2分加熱して冷まします。水気をきってからボウルに入れてほぐしておきましょう。
- 1.にひき肉とAの材料を入れてよく混ぜ合わせます。8等分にしてだ円形に成型し、サラダ油をひき中火で熱したフライパンで焼いていきます。
- まず2分焼いて焼き色をつけてから裏返し、ふたをした状態で弱めの中火にし、さらに5~6分焼き取り出します。
- フライパンの余分な油を拭いてから、Bを煮立ててハンバーグを戻し、よくからめたらできあがり。
電子レンジの加熱時間は600Wで算出しています。500Wの場合は1.2倍、700Wの場合は0.8倍と、加熱時間はワット数に合わせて調節してくださいね。
パサッとした食感になりがちな鶏ミンチですが、豆腐と合わせることでしっとり仕上がります。ご飯が進む甘辛い味つけで、子供たちも気に入ってくれそう。
冷めてもおいしいのでお弁当にも向いています。小さく丸めて串に刺して入れれば、きっと喜んで食べてくれますよ。
3.鮭缶バーグ
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材料(4人分)
- サケ水煮缶:1缶(180g)
- はんぺん:小2枚
- A…長ネギ(みじん切り):1/2本
- A…青じそ(みじん切り):5枚
- A…薄力粉:大さじ2
- A…トマトケチャップ、マヨネーズ:各大さじ1
- A…塩・コショウ:各少々
- サラダ油:大さじ1
作り方
- ボウルに汁気をきったサケ缶、手でちぎったはんぺん、Aを入れてよく混ぜ、8等分にして平たい丸に成型します。
- 中火で熱したフライパンにサラダ油を入れ、両面がカリっとするまで片面につき2分ほど焼きます。お好みでトマトケチャップをつけても。
混ぜて焼くだけの簡単レシピです。
缶詰類も買い置き可能な食品の一つ。サケ水煮缶は日持ちもするので、安いときにまとめて買って作りおきしてみてくださいね。はんぺんが入ることでふんわりとした食感になり、臭みも気にならないので魚が苦手な子供でも食べやすくなっています。
材料を混ぜて焼くだけの簡単レシピは、袋に入れて混ぜると洗い物も減らせて便利。成型せずに保存袋に入れて冷凍しておくこともできますよ。使うときにパキっと折って必要な分だけを解凍し、お弁当用に成型して焼いたりスープの具にしたりと、いろいろな料理に使えます。
冷凍保存と温めのコツをつかめば、毎日のごはん作りも簡単に
買い物は安いときにまとめて済ませ、料理は仕事が休みの週末に一気におかずを作っておく、というママもいるでしょう。作っておけば楽ですが、まとめて作るのは大仕事。ちょっとでも手間をかけずに、バラエティー豊かな食事を用意したいですよね。
冷凍・解凍のコツとおかずレシピは、『作りおき&帰って10分おかず336』で紹介されています。ささみや鶏ミンチなどのお買い得食材を使ったほかのレシピや、作りおきに使いやすいおすすめ食材や調味料なども写真付きで紹介されていて、作りおき初心者でも安心。ぜひチェックしてくださいね。
冷蔵庫にある食材を上手に使って、簡単レシピを作りおきしよう
まとめて作る手間が面倒で作りおきに踏み出せないでいるママも、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。
まとめてつくるときは、必ず冷蔵庫の食材をチェックしてから始めると、無駄な買い物も減らせそうです。もちろん、毎日の料理の手間もかなり減ります。
筆者自身も作りおき派ですが、慣れてくるとアレンジも楽しめるようになるので、料理のレパートリーも増えます。急な来客にも慌てずに済みますよ。
家事の時間とエネルギーを上手にやりくりして、今まで以上に家族と過ごす時間をたくさん作れると良いですね。