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どこまで受け止めてあげるべきでしょうか? 子供のイヤイヤに困っています…。解決策は?

子供が成長し、自我が芽生えてくると始まると言われるイヤイヤ期。何をしても、何を言ってもとにかく嫌がり、手を焼いてしまいますよね。まだイヤイヤ期になっていない子がいるママは、今から不安を感じているかもしれません。今回は、筆者がどのようにイヤイヤ期を乗り越えたか紹介したいと思います。子供によって個性があり、全ての子供に当てはまるとは限りませんが、参考程度に読んでみてください。

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わが子のイヤイヤはここから始まった

まずは筆者の子供たちについて紹介させてください。

わが家には、現在3歳10ヶ月と1歳9ヶ月の男の子が2人います。長男はすでにイヤイヤ期はほぼ通り過ぎたように思いますが、次男はちょうどイヤイヤ期に入ってきています。

長男のイヤイヤが始まった時期というのは正直はっきりとは分かりませんが、おそらく1歳後半頃だったように思います。ちょうどその頃次男を出産したということもあり、赤ちゃん返りもあったかもしれません。とにかく泣きまくり、精神的に参ってしまいそうなときもありました。恥ずかしながらイライラして、感情的になってしまったことも。それでもできる限り受け止めようと努力しました。

わが家流、子供のイヤイヤとの向き合い方

幸い、長男のイヤイヤ期はそこまで長くは続きませんでしたが、毎日体力的にも精神的にもヘトヘトでした。

長男にどんなイヤイヤがあったのか、そのとき筆者がどのような対応をしたのか紹介したいと思います。

思い通りにならなくてイヤイヤ

イヤイヤ PIXTA

長男は言葉発するのが早い方で、2歳頃には割と会話が成立していました。自分の意思を伝えきれずにイヤイヤする、と聞いたことがあったため、うちは悩まないかも…と甘く考えていたのですが、そんなことはありませんでした。

食事の際、好きなものを先に食べ終わり、なくなったと泣く。テレビを見ていて、好きな歌が終わってしまったと泣く。夜、外に行きたいと泣く。じゃあ行こうというと行かないと泣く。電車を見ていて、通り過ぎてしまったと泣く。自転車から降りたくないと泣く。理由もないけどとりあえず泣く…。

長男は、イヤイヤ!と主張するというよりは、とにかくわんわん泣いていました。次男の妊娠中だったため、不安定なのかもしれないと思い、できるかぎり寄り添うように気をつけました。

一番つらかったのは、保育園の帰り。まだ首が据わったかどうかくらいの次男をつれてお迎えへ行くと、自宅に着くなり毎日イヤイヤされました。「玄関に入るのがイヤ」で20分、「靴を脱ぐのがイヤ」で10分、わが家はリビングが2階なのですが、「階段を上がりたくない」で15分。家についてからリビングに行くまでに、毎日1時間近くかかっていました。

小さな赤ちゃんを連れて真冬の寒い中、外でひたすらイヤイヤにつきあうのは大変でした。当時筆者は育休中で時間に追われていなかったためなんとかなりましたが、仕事をしていたらどうなってたのかと想像しただけでゾッとします。

あの手この手でなだめてみるも…

イヤイヤ PIXTA

一度泣き出すとなかなか泣きやまなかった長男。他のことで気をそらそうとしてみたり、可能な要求は満たそうとしてみたりしましたがどれも効果なし。これはとにかく泣きたいんだなと途中で理解しました。

「泣きたいのかー。そうかそうか」と声をかけながら、ひたすら待ち続けるという作戦が筆者の精神面でも一番良かったように思います。なんとかしよう、どうにか泣きやませなければ…と必死になればなるほどどうにもならず、焦ってイライラしてしまっていたからです。

イヤイヤしている長男を動画で撮る、というのも効果的でした。インカメラにして自分の泣いている姿を長男自身に見せてみると、あれ?と切り替えられることも。普段仕事であまりイヤイヤを目の当たりにしない夫に動画を見せ、現状を把握してもらうのにも役に立ちました。

どうにも泣きやまないときは、少し離れたところから「泣きやんだら教えてねー」と声をかけ、ときどき「どう?泣きやんだ?」「おしまい?」と声をかけていました。かなり時間はかかりましたが、そのうち長男から「おかーしゃん、○○くんなきやんだ」と言ってくるように。これは、イヤイヤ期が終わった今も続けています。

時間に余裕があるときに限りますが、何かをしたくない!とごねたときはその場を離れます。先日も保育園のお迎えへ行ったとき、まだ遊びたいとごねたので、「じゃあお母さん部屋の外で待ってるから、帰りたくなったら教えて」というと、少し経ってから「帰る」と出てきました。

これはイヤイヤ期のときから、気持ちの区切りを自分で付けるという練習になっていたのかもしれません。時間がかかるのでこちらは大変でしたが、今につながっているのかなと思いました。

イヤイヤへの対応は、メリハリを大切に

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日々あの手この手でイヤイヤしていた長男。そういう時期なのだと思い、できる限り気持ちに寄り添うようにはしていました。しかし、筆者が一つ大切にしていたのは、ダメなものはダメと伝え、決して譲らないこと。イヤイヤされたからといってなんでも受け入れ、要求を飲むということはしないようにしていました。

例えば、イヤイヤして物を投げたり、食べ物を投げたりしたときは真剣に叱りました。おやつの時間ではないのにおやつを要求してきても、絶対に出しませんでした。そのうち長男の中でも線引きがされていき、これはどうやっても許してもらえない、と理解していったように感じます。

子供は、大人が思っている以上にいろいろと覚えていますし、理解していますよね。筆者は子供が赤ちゃんの時から、「前は何も言わなかったのにどうして今回は叱られるんだろう」と子供ができるだけ矛盾を感じないように行動に気をつけていました。もちろん完璧にできていたわけではありませんが、どのような状況でも同じ対応を心がけていました。

イヤイヤ期は楽しんだもの勝ち

見守る PIXTA

保育園で知り合った方が、わが家の長男がまだ0歳児だった頃にこんなことを言っていました。「今下の子がイヤイヤ期なんだけど、上の子はそこまでひどいイヤイヤ期じゃなかったから、子供ってこんな教科書通りみたいなイヤイヤするんだーって面白いんだよね。これぞイヤイヤ期!って感じだね。」とのこと。

それを聞いて、これからやってくるであろうイヤイヤ期に恐れおののいていた筆者は、目から鱗が落ちました。この一言を聞いていたから、筆者自身もそこまであたふたせずに長男のイヤイヤへ付き合えたのだと思います。きっとこの方も、つらい思いをしたはず。それでも頑張って前向きにとらえ、乗り越えているんだと励みになりました。もちろん筆者もイライラしてしまったことはありますが、もっとしんどい思いをしてしまっていたかもしれません。

イヤイヤ期は成長の証しとはいえ、ママの精神的ダメージは相当なもの。大切なのは思いつめず、きぜんとした態度で接することだと思います。筆者は、世の中のほとんどのママはイヤイヤ経験者、もしくは絶賛イヤイヤ対応中だと思うと、味方がたくさんいるようで気が楽になりました。

イヤイヤ期はいつかは終わるとはあえて言いません。イヤイヤ期が過ぎたとしてもまだまだ小さな子供、わがままもたくさん言いますし、思い通りにならないと大泣きすることだってあります。イヤイヤ期が終わることが一つの区切りというわけではなく、子供にとっては生まれてからずっと続いている人生なのです。

わが家でも先日から、次男がやたらと「やーや!やーや!」と反抗してくるので、そろそろイヤイヤ期に入ってきたかなと感じています。次男は長男のときほど会話が成立しないので、何がイヤなのかくみ取るのも大変。しかし、こういう時期だから、言葉のやりとりがまだ上手にできないからと子供を受け入れすぎてしまうのではなく、子供を1人の人間として尊重し寄り添い、親として何が正しく大切なのかをしっかり教えていけたらと思っています。

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