赤ちゃん用設備、使いづらい?
日本には、赤ちゃんを連れてお出かけがしやすいようにさまざまな赤ちゃん用設備が設けられています。しかし、それらに対して使いづらい、改善してほしいといった意見があがっているという報道がされ、注目を集めています。
国内では、「男性トイレにも、もっと赤ちゃんのおむつ交換台を増やして欲しい」という気持ちを持ったパパたちが、「#俺のおむつ交換台」をキャッチフレーズにネット署名を始めました。インフラの未整備によって、男性が育児から遠ざけられてしまうのがもどかしいと訴えています。
一方、アメリカのニューヨーク州では、新たに建設・改修された建物に備えられる公共の男女トイレに、おむつ交換台の設置を義務付ける州法が発効。新法の起草者は「おむつ替えをするのは母親だけでない」とし、男女ともにおむつ交換をする必要があると強調しました。
ママリでも、赤ちゃん用設備に関して下記のような投稿がされていました。
先日、女子トイレ内のオムツ交換台を使ってたのですが
手を乾かす乾燥器が近くにあり大きい音にビックリ!
で、普段あまり泣かない息子が大泣き!
(しかも乾燥器使ってる間にしか泣かないからもうかわいそうで切なく泣きそうになりました。めちゃくちゃ急いで洋服着せて立ち去りました。)
それから休日はパパがよくミルクで授乳してくれるのですが、ミルク作る設備までも男性入室禁止エリアにあるのがすごく残念に思います。
パパがミルクあげる場所もなかったり。
古い建物の中ですべて実現するのは難しいのは理解してるけど、もっと赤ちゃんやその家族(あえてママだけでなく!)の目線で優しい施設が増えるといいなぁ…
筆者も同じような経験がありました。家族でお出かけをしたとき、夫へおむつ替えを依頼したのですがすぐに戻ってきてしまったのです。どうしたのか話を聞くと、おむつ交換台がなかったとのこと。デパートの子供用品を扱っているフロアでも設置されていなかったことがありました。
その場合、ママがおむつを替えればよいのですが、パパと赤ちゃん2人でお出かけをした場合はとても困りますよね。おむつ替えが必要な状態の赤ちゃんを連れ、男性が使えるおむつ交換台を探しに行かなければなりません。
パパや育児をする家族にとっても使いやすい設備があると、さらによい環境が整うのではないでしょうか。
- 朝日新聞社「俺たちにおむつ交換台を 探して漏れて…疎外感変えたい」(https://www.asahi.com/articles/ASM9M6VQ1M9MUTIL077.html,2019年10月7日最終閲覧)
- CNN「公共の男性トイレにおむつ交換台を義務化、米NY州」(https://www.cnn.co.jp/usa/35130873.html,2019年10月16日最終閲覧)
- Change.org「ヨドバシカメラは男性トイレにもおむつ交換台を設置してください!! #俺のおむつ交換台」(https://www.change.org/p/株式会社-ヨドバシカメラ-ヨドバシカメラは男性トイレにもおむつ交換台を設置してください-俺のおむつ交換台,2019年10月28日最終閲覧)
赤ちゃん用設備、使いづらいと感じることは他にもいろいろ
他のママは赤ちゃん用設備に対し、どう思っているのでしょうか。調べてみるとおむつ交換台だけでなく、さまざまな設備や機能面で使いづらさを実感しているようです。
いくつかママたちの疑問をピックアップしましたので、紹介します。
1.おむつ替えや調乳室の場所も女性限定
授乳スペースなら分かりますが、オムツ変えるだけの所とか、ミルク用のお湯を準備してくれている所までが女性のみ❗男性入室禁止‼️って書いてあるのって、正直どうなんだろう?です…。
男性でもオムツ変えスペースに入れるところだと、パパさんがオムツ変えに来られることも結構見ますが、そもそも入れないのは、考えて欲しいです😞
授乳スペース以外のおむつ交換スペースや、調乳室なども男性が入れないことに対して疑問を感じているママがいました。
男性が入れないことにより、赤ちゃんの空腹やおむつ交換へすぐに対応できないのはとてもかわいそうですよね。授乳スペースが女性のみというのはまだしも、おむつ交換やミルク作りができる場は男性にも利用できるように対応して欲しいです。
2.トイレのベビーチェア、配置を何とかして欲しい
思わず「あるある」とうなずいてしまうこの意見。ベビーチェアに座らせてゆっくり用を足そうと思っていたら、ちょうど子供の手が鍵に届く!という驚きの造り。
限られたスペースの中にあるので仕方ないのかもしれませんが、ドキドキハラハラしてしまいますよね。あと少し、鍵の高さの位置を変えてくれたら…と筆者も思ったことがあります。
3.優先エレベーターで肩身が狭くなることも
最近では、ショッピングセンターや百貨店などで「ベビーカー・車椅子優先エレベーター」が設置されているところも少なくありません。しかし、そういった優先エレベーターでも混雑時には疎ましく思われることが。
確かにベビーカーは混雑時に大きな場所を取りますが、そういった優先エレベーターが設置されてある場所では、もう少し広い心で迎え入れてもらえたらと願っています。
4.おむつ交換台の場所が個室の中
電車も混んでると乗りにくいし、何本も見逃したこともあります( ´^`° )
バスだってうちの方は道があまり整備されてなくて歩道が高くなってないから、ベビーカーの乗り降りも難しいですし。
考え出すと不便すぎる。。
おむつ交換台が、トイレの個室内へ設置されている場合がありますよね。その個室が十分広ければ何も問題はないのですが、狭いとベビーカーで入ることは不可能となります。
筆者は上の子のおむつがまだ外れていなかった時期、下の子をベビーカーに乗せているとき同様のシチュエーションに出くわしました。仕方なく個室の外にベビーカーを置き、トイレのドアを開けながら下の子をちらちら確認しつつ、おむつ交換をした思い出があります。
5.家族ルームが増えたら快適
不便な赤ちゃん用設備についてご紹介しましたが、中にはこんな優しい設備もあるので、ご紹介します。
そういうところが増えるといいですよね〜
言い出せばキリがないですが、もう少しだけ優しい世の中になってほしいです笑
家族ルームとは名前の通り、家族みんなで一緒に入ることができる授乳室です。パパがミルクをあげたりおむつ替えをしたりしてもOK。子育て中、家族みんなでのお出かけにはうれしい設備ですね。
筆者もこういった授乳室に出会ったことがあります。下の子の授乳のため授乳室へ行こうとすると、上の子が一緒に行きたがることが多々ありました。
そんなとき、普通のカーテンで仕切られただけの授乳室では狭すぎたり、話し声が他の方の迷惑になったりしてしまいますが、家族ルームは上の子も一緒に入って静かに絵本を読ませ、小さい声でお話もできたのでとてもありがたく感じました。
家族でのお出かけが少しでも楽しいものとなりますように
子供が生まれると、それまで何も感じなかったことに気を遣ったり、不便さを感じるたりすることが少なからずあります。しかし、それを感じるのはあなただけではありません。他のママやパパたちも同様の気持ちを抱いていることが分かりました。
そういった使いづらい設備がある反面、「家族ルーム」のように子育てしやすい設備ができてきているのも事実。実際に声をあげることにより、こういった設備がこれからどんどん増えていくかもしれません。家族でのお出かけも、きっと楽しくなっていくことでしょう。
社会の一員として、みんなが思いやりを持ちながら暮らしやすい社会を形成できればよいですね。