Ⓒハハプロジェクト
ハハプロジェクトとは?
すべてのママがたくさんの可能性を持ちながら輝けるよう、共同保育/共同教育を軸としながら子育て世代の新しい環境づくりを目指し都内で活動しているのがハハプロジェクト。
ママになっても一人の女性として働きながら、好きなことをしたいと思う方もいるでしょう。しかし、ワンオペ育児となってしまったりフルタイム勤務で時間がなかったりなど、現実は両立するのが困難な環境であることも。
ハハプロジェクトでは、皆で皆の子供を育てながら自分の仕事や好きなことをできる試みを行っています。この試みがどんどん広がっていくとよいですね。
- 8PROJECT「88PROJECT」(https://www.88-project.com/,2019年11月18日最終閲覧)
茜さん流の子育てを紹介
茜さんは30歳。生後10ヶ月になる女の子を育てています。結婚前までは産婦人科で助産師の仕事をしていました。現在は専業主婦ですが、仕事復帰する前に興味がある分野の資格取得へ向けて勉強中とのこと。
日頃、どのように家事や育児をこなしながら毎日を送っているのでしょうか。今回は、茜さんへ1日のスケジュールや娘さんとの過ごし方、子育てに対する考えなどについて聞いてみました。
平日1日のスケジュール(10ヶ月時)
- 1:00 夫が起床後、出社。起きられれば(ベッドへ寝たまま)お見送り
- 2:00 授乳
- 5:00 授乳
- 6:30 娘と共に起床。30分ほど娘と布団の上で遊ぶ
- 7:00 洗濯、朝食の準備
- 7:30 娘の離乳食(1回目)、朝食
- 9:00 娘の朝寝(30分)
- 10:00 授乳
- 10:30 買い物がてらお散歩
- 11:30~12:30 娘の離乳食(2回目)、昼食
- 13:00 娘の昼寝(2時間ほど)
- 15:00 夫帰宅、授乳
- 15:30 夫と話しながら夕食と離乳食準備
- 17:00 娘の離乳食(3回目)、夕食
- 19:00 娘をお風呂に入れる
- 20:00 授乳、寝かしつけ、離乳食のストック&翌日の夫のおにぎりorサンドイッチ作り
- 22:00~23:00 就寝
日中は娘さんと一緒に過ごす時間が多い茜さんのスケジュール。夫は市場勤務のため1時に起床するそうですが、その分帰宅も早くなっています。家族3人で過ごす時間も比較的取れているように感じられました。
家事や育児で慌ただしいタイムスケジュールでありながらも、娘さんとは起床後に遊んだりお散歩へ行ったりなどしているようです。
筆者は現在働いていますが、息子が10ヶ月の頃は育児休業中だったこともあり、茜さんと同じような生活を送っていた記憶があります。寝かしつけ後に離乳食のストックを作ったなと懐かしく思いました。
夫との家事分担
茜さんの夫が担当している家事は主にごみ出しで、リビングや寝室などの掃除と皿洗いも半分ほどしているとのことです。娘さんの寝かしつけも行なっているみたいですね。一方、茜さんは料理や洗濯、トイレやお風呂など水回りの掃除を担当しているそうです。
筆者から見ると、2人での家事分担がうまくできているように感じられました。ママが子供のお世話で疲れている中、パパが寝かしつけをしてくれるだけでも十分助かるのではないでしょうか。パパもできる範囲で担うようにしている姿勢がとてもよいという印象を受けました。
妊娠してから一番つらかった時期
妊娠後に一番つらかったのは、切迫早産で出産まで1ヶ月ほど入院したことと話す茜さん。助産師の経験からリスクが分かっていたため、毎日不安と恐怖でいっぱいだったそうです。
そのとき支えになったのは、夫と茜さんのお母さん。茜さんが里帰りしていた時期は、毎日夫と電話やLINEなどで連絡をしていたとのことです。お母さんは毎日病院へ面会に来て、茜さんの話し相手になってくれたのだとか。
妊娠中の入院はできることが限られている上、無事に生まれるのかという不安で精神的にもつらくなることでしょう。そのようなときこそ家族による支えがあると、大変でも乗り切ろうという気持ちになれるのではないかと思いました。
母として頑張っていること
茜さんが母として頑張っていることとして挙げたのは、離乳食作り。娘さんの離乳食は、毎食栄養バランスを考えて準備しているそうです。
スケジュールの中でも毎食準備をしたり、ストックを作っていたりするところから、時間をかけて用意していることが分かりました。どのような離乳食を出しているのか気になります。
ラクしている部分はここ
日々の生活の中で、ラクしているのは重い買い物だと話す茜さん。ペットボトルの飲み物やお米などを、仕事帰りの夫にお願いして買ってきてもらっています。そのついでに、買い忘れた食材も頼むこともあるようです。
子供を抱えて買い物をし、重い荷物も持って帰るのはとても大変。。夫へお願いすることで助かる場合もあるのではないでしょうか。筆者も買い忘れた食材を夫によく任せています。
子育てに対する自分なりの決め事
茜さんは子育てに対する決め事として、娘さんの離乳食のときは「いただきます」や「ごちそうさま」をきちんと言うようにしているそうです。娘さんはまだまねしませんが、今後も続けていきたいと思っているとのこと。
筆者も茜さんと同じく、毎回やるように心がけています。現在2歳である息子の口からはまだ言わないものの、「いただきます」「ごちそうさま」と言ううちに、自然と両手を合わせるようになりました。
一人の女性に戻れる瞬間
娘さんを夫に見てもらい一人で出かけるときが、茜さんにとって女性に戻れる瞬間だそうです。特に美容院へ行けたときがテンションが上がると話しています。
毎日子供のお世話をしていると、自分の時間があったとしてもほんの数十分ということもあるでしょう。一人で買い物をしたり髪や体のメンテナンスをしたりと、今までは当たり前にしていたことも子供ができるとなかなかできなくなります。たった1時間でもよいから、夫へ子供をお願いして一人で出かける時間を作れるとうれしいものです。
これからやりたいこと
茜さんが今後したいこととして、育児についての知識を増やしていきたいと話しています。娘さんの育児で経験したことや周りの方から聞いて得たことを元に、今後育児をしていく方へアドバイスしていけたらと考えているそうです。
育児をしていると、小さなことでも悩みがたくさん出てくることがあるのではないでしょうか。経験した方の話やアドバイスは、実体験に基づいたものだからこそ参考にしやすく、知識として得られやすいかもしれません。
ハハプロジェクトでも育児についてアドバイスできる機会を作りたいと話していた茜さん。育児で困っている方のためにもぜひ実現してほしいですね。
自分に合ったやり方を見つけながら、日々の生活を楽しく過ごす
©ハハプロジェクト
「子育てをしつつ、自分のやりたいこともやる」、これができたら毎日は充実するでしょう。しかし、実際は日々の生活に追われて難しいこともあるのではないでしょうか。
今回茜さんの話を聞いて、頑張るところと手を抜くところのメリハリをつければ、好きなことをする時間を作りやすくなるのではないかと思いました。全てを完璧にやろうとすると、心の余裕がなくなり、ときには体を壊してしまうかもしれません。
家事や育児、仕事があると毎日があっという間に過ぎていってしまいますよね。そんな中でも、ときには自身のやりたいことと向き合う時間を作れれば、子供と過ごす時間をより楽しめるようになるかもしれません。