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新型コロナウイルス感染を避けるために「里帰り出産」は考え直した方がよい?

2020年2月25日に厚生労働省が新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を公表し、毎日の生活に大きな影響を与えています。里帰り出産を予定している方は、いつ帰省すればいいのかといった不安を抱えているかもしれませんね。帰省の時期を早める、そもそも里帰り出産自体を取りやめる必要性について、株式会社メドレーが運営するオンライン医療事典「MEDLEY」の監修医師 園田先生に質問しました。回答を元に、今できる工夫について考えていきましょう。

PIXTA

里帰り出産は早めに帰った方がいいの?今できることは?

厚生労働省は、感染を予防するためには

人込みの多い場所は避けてください。屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときはご注意下さい。 ※1

としています。

これを読むと「電車や飛行機、タクシーといった公共交通機関にも当てはまるのでは」「里帰り出産をするのに公共交通機関を使うのは避けたほうがいいのでは?」と不安になるかもしれませんね。新型コロナウイルス感染をできる限り回避するには、どのような対策をすればよいのでしょうか。

株式会社メドレーが運営するオンライン医療事典「MEDLEY」の監修医師、園田先生に質問しました。厚生労働省が公表している情報も参考にしたうえで対応策をご紹介します。

里帰りをするなら人混みは極力避ける

「里帰りの時期を変えたほうがいいのか、あるいはやめたほうがいいのかの判断に正解はありません」と園田先生。その上で「人混みを避けたり、こまめに石鹸での手洗いやアルコール消毒を行ったりするのを徹底してください」といいます。

厚生労働省も、新型コロナウイルスの感染対策として「石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒など」を挙げています。また、集団感染を防ぐためには「換気が悪く、人が密集して過ごすような空間に集団で集まることは避けてください」としています。

公共交通機関を利用する際は、人が混み合いそうな時間帯を避ける、こまめに手洗いをとアルコール消毒をする、といった対策をとりましょう。

里帰りをしてもしなくても感染対策は万全に

移動手段が公共交通機関しかない場合、里帰り出産そのものを取りやめてしまった方がいいのではないかという考えを抱く方もいるかもしれません。

園田先生は、「交通網の発達した今の日本において、ここが安全というところはなく、北は北海道、南は九州・沖縄まで感染者は発生しています。どこにいても各自で予防を徹底することが大切です」と言います。

絶対安心といえる場所や手段がないからこそ、こまめな手洗いや咳エチケットなどの感染対策を徹底して出産に備えましょう。

なお、「今のところ新型コロナウイルスによる影響が胎児に見られたという確かな報告はありません」と園田先生。厚生労働省のウェブサイトでも同様の説明がされています。

妊娠中の方が注意すべきことについては、次の記事でもご紹介しています。あわせてご覧ください。

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園田先生プロフィール

©MEDLEY

東京大学医学部健康科学科で精神保健学を専修した後、千葉大学医学部へ。河北総合病院の初期研修で内科全般の研鑽を積み、日本赤十字社医療センターで呼吸器内科医として勤務。その後静岡がんセンターで感染症診療に従事。2016年よりメドレー参加。日本内科学会認定内科医、総合内科専門医、呼吸器学会専門医、ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター。

今回園田先生にいただいた回答は、2020年2月25日時点での内容です。

オンライン医療事典「MEDLEY」公式サイト

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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