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お金や商品券がもらえる、意外と知らない自治体による新型コロナ支援策

新型コロナウイルスの感染拡大により、生活に影響が出ている方もいるはず。暮らしが一変して気疲れする中、家計にも大きな不安を抱える方はいるのではないでしょうか。国は「特別定額給付金」の給付を決定しましたが、そのほかにも自治体が独自で支援策を講じていることがあります。この記事では子育て中の方、妊娠中の方それぞれに分けて、自治体による独自支援の例を紹介します。

PIXTA

子育て世帯向けの支援策

子どもの休園、休校などにより、子育て世帯の家計には少なからず影響が出ているでしょう。そんな子育て世帯の家計負担を軽減するため、支援を表明している自治体があります。

支援の内容により「給付金」「食品や物品の配布」「クーポン・商品券」に分けて紹介します。

給付金

母子家庭 PIXTA

国の「子育て世帯臨時特例給付金」とは別に、独自の給付をする自治体があります。

  • 岡山県新見市:対象の子ども1人につき1万円
  • 千葉県香取市:対象の子ども1人につき1万円(未就学児は1人につき1万円を加算)
  • 山梨県都留市:対象の子ども1人につき2万円

岡山県新見市のホームページによると、対象の子どもであれば原則申請なしで給付金を受け取れるとあります。また、児童手当の所得制限を超えている世帯も支給の対象だそうです。

お住まいの自治体のホームページなどを確認し、支援の有無や申請の要否、条件について確認しましょう。

また、上記の給付とは別に、ひとり親家庭だけを対象にした給付を予定している自治体もあります。

  • 埼玉県蕨市:児童扶養手当受給家庭に3万円
  • 福岡県飯塚市:児童扶養手当受給家庭に5万円
  • 大阪府高槻市:児童扶養手当の対象児童1人につき2万円

こちらも申請の要否については自治体に確認をしてください。

上記のほか、埼玉県蕨市では、就学援助を受けている児童を対象に、給食費相当額を支給することを決めています(ひとり親でなくても可)。

休園、休校の影響で子どもたちの生活が脅かされることがないよう、自治体が知恵を絞っていることがうかがえます。経済的に苦しい状況にある家庭にとっては助かる支援ですね。

出典元:

食品や物品の配布

食品 米 PIXTA

休校、休園に伴って「子どもの昼食もお米を使うので消費が早い」「ワークブックを買った」など、必要なものが増えた家庭もあるはず。そんな子育て家庭に向け、食品あるいは物品の支給を決めた自治体があります。

  • 埼玉県蕨市:全小中学生に教科書準拠ワークブックを配布
  • 福岡県福津市:児童扶養手当支給世帯、および就学援助対象世帯に子ども1人あたり10kgのお米を配布
  • 福岡県柳川市:小中学生1人につき、米5kg、海苔10枚、海苔佃煮10g×5袋を配布

休園や休校をきっかけに食費が増えたり、家庭学習のために費用がかかったりしている家庭にとっては助かりますね。

上記の自治体の中でも、福岡県福津市で配布するお米は、休校によって学校給食への納入ができなかった地元の生産者の米を市で一括購入したそうです。給食で使われないまま捨てられてしまうよりも、各家庭へ配布することで生産者、子育て世帯それぞれにメリットがありますね。

出典元:

商品券・クーポン

クーポン PIXTA

給付金や食品、物品以外にも、商品券やクーポンを配布する自治体もあります。子育て世帯を支援すると同時に、地域の商店での消費を増やして応援する意味もあるようです。

  • 香川県東かがわ市:0~18歳の子ども(高校生以下)のいる世帯に「子育て応援テイクアウトチケット」を配布
  • 千葉県いすみ市:対象の子ども1人あたり1万円の「市内共通商品券」を配布
  • 富山県南砺市:対象の子ども1人あたり1万円分の「なんと共通商品券」を配布

取り上げたいずれの自治体も、配布する商品券やクーポンは市内の対象店舗で利用できます。安く食事ができたり、必要な商品の購入に充てられたりするのは助かりますよね。

出典元:

妊婦向けの支援策

おなかの中に赤ちゃんがいる妊婦さんにとって、新型コロナウイルスに不安を抱える日々は大きな負担でしょう。感染しないために行動を制限したり、仕事を休まざるを得なくなったりした方もいるはずです。

こうした不安の中にいる妊婦さんのために、独自の支援を決めた自治体があります。

給付金

マタニティ PIXTA

自治体によっては、妊婦(一部は産婦も対象)向けに現金の給付を決めています。

  • 千葉県香取市:対象の妊婦1人につき2万円(令和2年4月1日以降に出産した産婦も対象)
  • 大阪府忠岡市:対象の妊婦1人につき3万円
  • 大阪府枚方市:対象の妊婦1人につき5万円

現金の給付なら、妊婦健診やベビーグッズの購入など出産に向けてかかる費用の足しにでき、かつ自由な用途で使える点が助かりますね。

出典元:

物品の配布

マスク PIXTA

妊婦向けに、独自に物品を配布する自治体もあります。

  • 大阪府守口市:対象の妊婦向けにマスク50枚を配布
  • 新潟県胎内市:市内の妊婦に、妊娠週数に合わせてマスクを配布(上限50枚)
  • 福井県鯖江市:国から配布されるマスクに加え、除菌シート2個を配布

妊婦向けに独自配布される物品は、マスクや除菌シートなどの衛生用品が中心のようです。主に母子健康手帳の交付時、もしくは自治体からの発送により受け取れます。

衛生用品がなかなか手に入らない地域に住んでいたり、買いに行くのが難しかったりする人にはありがたいですよね。

出典元:

商品券・クーポン

タクシー  PIXTA

給付金や食品、物品のほか、商品券やクーポンを配布する自治体もあります。

  • 埼玉県蕨市:妊婦のタクシー利用のため交通系ICカード1万円分の「マタニティパス」を交付
  • 東京都江東区:対象の妊婦に「こども商品券」を1万円分上乗せして配布
  • 東京都三鷹市:対象の妊婦に「子育て応援ギフト券」を1万円分上乗せして配布

新型コロナウイルスへの感染を心配しながら妊婦健診などに通うプレママのために、タクシー利用に使えるパス・商品券を配布する自治体も。東京都江東区の「こども商品券」や、東京都三鷹市の「子育て応援ギフト券」は、タクシー乗車時にも利用可能です。

自家用車がなく、不安を抱えながら公共交通機関を利用していた方にとってはありがたいですね。タクシーを使わない場合は、出産準備品の購入などに使ってもよいそうです。

出典元:

助かる支援は、こまめに情報収集を

子育て世帯 PIXTA

新型コロナウイルスがいつ収束するのかが見えない状況で、経済面で不安を抱える方もいるのではないでしょうか。独自の支援策で、自治体が子育て中の方や妊娠中の方をサポートしてくれることはありがたく感じますね。

今後、お住まいの自治体でも新たな支援策が検討されるかもしれません。自治体のホームページや広報などでこまめに確認してみてくださいね。

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