【1歳児の食事】調味料の選び方や使い方のポイントは?
1歳くらいになると少しずつ食事に味をつけて食事の楽しさを教えてあげたいところですね。とはいえ、大人のように濃くしてはいけないということはわかっていても、どんな調味料をどれくらい使用すればよいのか悩んでいませんか?
ママリにも次のような質問があげられていました。
それとも子どものは別orもしくは減塩などに買い変えて一緒に使ってますか?💦
というか、何使ってるか教えてください!
(ケチャップ、マヨ、ソース、味噌、醤油、バターなど)
(中略)
やはり1歳から使えるシリーズを買った方が無難でしょうか?🤔
他は家にある味噌と醤油、バターなどは減塩タイプではないので買い変えたりした方がいいんでしょうか?薄めに作れば大丈夫ですかね?🤔
今日、義実家に夕飯に行くのですが義母さんからコロッケの中身だけ丸めておくね✨と来まして。
せっかくなので食べさせたいのですが味は薄くないらしく…
ベビーフードもあるのでコロッケの中身は味見してから決めますと返したのですが…
アレルギーの問題やみりんやポン酢のようにアルコールの含まれている物などいざ使用しようと思うと「これは使ってよいのかな?」とちゅうちょしてしませんか?それ以外でも初めて使うというだけで悩んでしまうことも。
1歳児の食事に使う調味料についてまとめました。
1歳児の食事に使いやすい調味料は「しょう油」と「みそ」
日本で古から使用されているしょう油とみそは味付けの代表格。どこの家庭にも常備されているのではないでしょうか。発酵食品なので体にもよいですね。
ただし、塩分は内臓に負担をかけるので少量にとどめてください。また、濃い味に慣れてしまうと薄味に戻せなくなってしまうため、味付けする前に子どもの分をとりわけることをおすすめします。
1歳児の食事に「酒」や「みりん」は使ってOK?
酒やみりんは過熱してアルコール分をとばして使用すればOK。ただし、本みりんは糖分が高いので少量にしてくださいね。
また、みりん風調味料は添加物が含まれているので使用は避けたほうがよいでしょう。
1歳児の食事】「ケチャップ」や「バター」は使ってOK?
次にケチャップやバターなど洋風の味付けによく使用される調味料はどうなのかみてみましょう。
コンソメ
野菜を多くとるための一番のメニューはスープにすること。その味付けにコンソメを使用したいところですが、コンソメは塩分が高く、香辛料も含まれているため使用には注意が必要です。野菜からしっかりだしをとり、風味付け程度に使用することをおすすめします。
または、離乳食時期用のコンソメも販売されていますので、それを利用するのもよいでしょう。
バター・油
油脂を多く摂取すると消化器官に負担がかかります。しかし、少量の油脂はエネルギーになるので少しずつ使用していくとよいですね。
ただし、バターは塩分が高いので食塩不使用のものを使いましょう。
ケチャップ
ケチャップは子どもの好きな味付けの上位にあがるのではないでしょうか。しかし、糖分も塩分も高いケチャップは消化器官に負担をかけます。
料理の味付けにつかうのなら少量に。そのままつけるのなら1歳半からスタートしましょう。
- フーズ編集部「最新版 離乳食 食べさせていいもの悪いもの600品」73,75(学研プラス,2017)
- 牧野直子「1週間ラクラク!おいしい! フリージング離乳食」59(西東社,2018)
- パルシステム「離乳食NG食材~要注意食材まとめ~」(https://kosodate.pal-system.co.jp/kihon/zissen/ngfoods/,2021年1月5日最終閲覧)
【1歳児の食事】調味料を使うときのポイント
大人用と子ども用で味の付け方を分ける
幼児食へと変わってくるとママやパパと同じものを食べられるようになってきて、食事への興味が深まってくることでしょう。
しかし子どもの味付けはあくまでもほんのりと。大人用の味付けをしてからでは味を薄くできないので、味付け前に取り分けたほうがよさそうです。
風味を付けるくらいで使う
味付けのなかった食事から少しずつ味のついた食事に変化していく1歳児。舌を育てるためにも基本は素材やだしの旨味が中心です。
しょう油・みそから風味が出る程度の味付けから開始して、味の変化を感じられるとよいですね。
1歳児用に作られた調味料を使う
いざ調味料を使用しようとしても、我が子が口にするもの。添加物など気になることはつきませんね。
そんなときには1歳児用に作られた調味料をおすすめします。離乳食後期から使えるマヨネーズやケチャップ・ソースなどもあるので味付けの幅が広がりますね。
先輩ママさんは無添加の調味料を選んだり、薄めたりしている人も!
あまり気にしなくなりました💦
ただ、なるべく出汁は無添加の出汁パックでとったり、お味噌も無添加のものに変えました!
コンソメはBFの物使ったり、!
あと醤油や砂糖、塩、みりん、酒なども使ってますよー!
あ、油もごま油も使ってるし、バターと使ってます!!
食べさせる時にお湯足して薄めたりしてます。
先輩ママたちも1歳児の食事に試行錯誤して工夫してきました。1歳児の食事も基本はだし。そのだしも無添加でとればさらに安心です。塩分に気を付けて無塩バターを使用するなど、参考になりますね。
また、1歳半前後から大人と同じ給食にするという保育園もあるようです。薄味ではあるのでしょうが、様子をみながら進めていくようですね。
調味料を使わずに工夫できること
素材そのものの味を大切にする時期なので、できるだけ調味料を使わずに工夫してみたいですね。では、どんな工夫をしていけばよいのでしょう。
香りのよい食材と組みあわせてあげる
素材そのものの味を…といってもだんだん好き嫌いも出てきて口にしない食材が登場する時期です。しかし、栄養面を考えるといろいろ食べてもらいたいですよね。
そこで、味付けをというのではなく食材との組み合わせを工夫してみるのもひとつの手です。かぼちゃやサツマイモから甘みを、海のものからは自然な塩味やうまみが感じられます。調味料の前に合わせてみてはいかがでしょう。
出汁(だし)をしっかり取ってやさしい味付けに
調味料の味を覚える前に出汁(だし)をしっかりとって香りやうまみを感じられるとよいですね。出汁(だし)パックや顆粒(かりゅう)だしなど手軽に使用できるものがたくさんあります。使用時には無添加のものを選ぶようにしてください。
ときには昆布やかつおぶし、いりこなどを使って本来の出汁(だし)の香りをママも楽しんでみてはいかがでしょう。
味付けにはまだご注意を
離乳食の後期から幼児食に移行する時期の1歳児。大人と同じような食材が食べられるようになってきて、ママをはじめとする家族と同じものを食べ、食事への興味が高まる時期ともいえますね。
しかし、大人と同じもの…といっても味付けまで同じにしては今後の味覚への影響や内臓への負担がかかってしまいます。
味付け前のとりわけ、使用する調味料の選別などまだしばらくはひと手間かかりますが、子どもとのお食事タイムを楽しんでくださいね。