子どもの防犯のためGPSは持たせたほうが良い?
子どもの身の安全を考えると、「防犯用にGPSを持たせたほうがいいかな?」と考えるパパママもいることと思います。とくに小学校にあがると一人で登下校する子どももいるので、防犯用のGPSは持たせたほうが良いか気になりますよね。筆者の個人的な思いでは一人で登下校する機会が多いのであれば、GPS機能のついたものを持たせておくのは大切だと思っています。
また平成18年にまとめられた総務省の資料によると、総務省中国総合通信局の「ユビキタスネットワークを活用した子どもの安心・安全システムの在り方に関する調査検討会」において、子どもの見守り活動システムについて「必要だ」と答えた割合は保護者で73%、教職員で60%に上ったと報告されました。
- 総務省「第1章 子どもの安全対策の現状 」(https://www.soumu.go.jp/soutsu/hokuriku/img/resarch/children/houkokusho/section1.pdf,2021年2月10日最終閲覧)
同じ資料の中では、不審者は小学校の下校時間である15~16時ごろに多く出没するという報告もされていることから、防犯のため子どもにGPSを持たせることは必要性が高いと考えられますよね。
子ども用GPSの種類
子ども用の防犯GPSは需要が高く、さまざまな企業からサービスが提供されています。
キーホルダー型GPS
キーホルダー型GPSは、小さな端末を子どもに持たせるだけで防犯ができると高い人気を誇るタイプ。子ども用GPSは発信機もとても小さく軽いので、ランドセルやカギに取り付けられて邪魔にもなりません。始めて防犯用GPSを使うという方は、まずはキーホルダー型から試してみることをおすすめします。
スマートフォンのGPSアプリ
スマートフォンにインストールして使うタイプのGPSアプリは、すぐに使い始められることで人気。最近では、小学生からスマートフォンを持たせているというパパママもいますよね。アプリをインストールすれば、いつものスマホがGPS端末代わりになります。
キャリア提供のGPS機能つき見守り端末
docomo、au、ソフトバンクなどの携帯キャリアから提供されている、GPS機能つきの子ども見守り端末も変わらない人気を集めています。携帯電話の役割を果たす端末もあり、機能性が高いことが特徴。月額利用料金が必要ですが、パパママが持っているスマホの「2台目」として購入すると、安い料金で利用できることも少なくありません。
警備会社の子ども用GPS端末
子ども用の防犯GPSの中には、警備会社が端末を提供しているものもあります。GPSで子どもの現在地を確認できるだけでなく、万が一のときに警備会社に直接通報を送れる機能がついているところが心強いですね。警備会社という防犯の専門企業が提供している端末なので、パパママの安心感も高まるはずです。
登下校メール送信機能つき見守りサービス
登下校メール送信機能つき見守りサービスとは、校門に設置されたセンサーと、子どもが持つ端末が反応したときにパパママのスマホアプリにお知らせを送るサービス。
正確にはGPSではありませんが、センサーとIC端末を使った通知はGPSよりも精度が高いと言われています。子どもがいる場所を追跡するのではなく、学校に無事に到着したこと、出発したことをお知らせするためのサービスです。
腕時計型のウェアラブルデバイス
子ども用の腕時計としても使えて、防犯用GPS機能も搭載されているウェアラブルデバイスを使っている子も。簡単なメールを送ったり、通話ができたりするデバイスもあるので、「子どもが今なにをしているか知りたい」という方におすすめですよ。
デザインがかっこいいものもあって男の子にはとくにおすすめですが、学校によっては腕時計が許可されていない場合もあるので、事前に学校に確認してくださいね。
子ども用GPSを選ぶポイント
子ども用の防犯GPSにはさまざまな種類がありますが、選ぶときには「価格」と「機能性」を重視しましょう。せっかくの防犯GPSですから機能性も重要ですが、利用しやすく、家計の負担にならない価格であることも大切です。
利用しやすい価格帯であること
子ども用GPSは継続的に使うものなので、まずは利用しやすい価格帯であることを確認してください。必要となる料金はサービスや端末によって違いますが、月額1,000円くらいのサービスが多くなっています。
中には月額料金が必要なサービスもありますが、子どもの防犯用GPSですから、次でご紹介する「機能性」も考えながら比較してくださいね。
機能性が十分であること
価格帯とともにGPSを比較するときのポイントとなるのが、子どもの防犯用として十分な「機能性」を備えていることです。
いくら価格が安くても、子どもの防犯用として十分な機能性がなければもたせる意味はありません。大切な子どもを守るためのGPSですから、利用しやすい価格で、機能性が十分であることを確認して選びましょう。
子どもの防犯におすすめのGPS追跡サービス
続いて、子どもの防犯におすすめのGPS追跡サービスをご紹介します。数あるGPS追跡サービスの中でも、子どもの防犯用として使いやすいと評判の高い4つのサービスを厳選しました。子どもへの発信機の持たせ方なども考えながら、どのGPSがいいか比較してみてください。
どこかなGPS
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ソフトバンクの「どこかなGPS」は、約34gという軽さで邪魔にならず、発信機をランドセルの中に入れるだけで使える子ども用防犯GPS端末です。ランドセルに入れておくだけで良いので、子どもへのGPS端末の持たせ方に迷うこともありませんね。
使える機能は「現在地測位」「移動履歴確認」などのほか、パパママへの合図送信や指定の場所を通過したときの通知など全部で7つ。GPS機能で子どもの行動を確認できるだけでなく、子どもからパパママへの連絡ができる機能がうれしいですね。
端末価格は、2年間の通信料金を含む13,200円(税込)。端末購入から1年間の保証がついているので安心感があります。
みもりGPS
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子どもが危険なエリアに近づくと、音声でお知らせしてくれるという特徴がある「みもりGPS」。危険エリアはパパママが設定できますが、同時に不審者情報が寄せられたエリアでも「この先に行ってはいけません」と音声でガイダンスしてくれます。
不審者情報サービスの運営会社が提供しているサービスなので、音声案内の精度も信頼できるでしょう。もちろん、子どもの現在地を確認したり、指定した場所に到着した通知なども送ってくれるので、機能性重視で選びたい方におすすめの防犯用GPS端末です。
端末価格は8,580円(税込)ですが、別途月額利用料金680円(税抜)が必要です。毎月利用料金がかかりますが、端末価格が安いので手に取りやすいでしょう。
ファミリードット
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「ファミリードット」は、端末本体だけで動く子ども用防犯GPSです。月額無料で契約をする必要もないので、手間をかけずにGPS端末を使いたいという方におすすめ。
GPS追跡は子どもの居場所を「ざっくり知らせる」もので、100mほどの誤差が出ることもありますが、地下や室内にいても追跡できるところは防犯用としてピッタリ。指定した場所に子どもが到着したら、パパママのスマホに通知を送るサービスもついているので、簡単に子どもの安全を確認できます。
端末価格は18,546円(税込)。追加費用が一切かからず、GPS検索の利用回数制限もないことを考えると納得のお値段ですね。
キッズケータイ
携帯電話を兼ねた防犯用GPSを子どもに持たせたいなら、「キッズケータイ」がおすすめ。
「キッズケータイ」はdocomoから提供されているGPS機能つきの子ども用携帯電話。他の防犯GPS端末にない機能として、パパママのスマホや登録したお友達の携帯電話にメールを送信することも可能です。メールの文章も子ども自身が作れるので、連絡用のツールとしても活躍してくれますよ。
見守り範囲から外れてしまったときにパパママのスマホにお知らせが届いたり、防犯ブザー代わりになったりと機能性も抜群です。
mamorino5(マモリーノ ファイブ)
mamorino5(マモリーノ ファイブ)は、auから発売されているキッズ用ケータイ。GPSの追跡機能の他、在宅を知らせる機能や大音量の防犯ブザーとしての役割も。
重さ約100グラムと軽量なので、子どものランドセルなどに入れておいても負担になりません。別途、セコムと契約すると、万が一の際にセコムに通報できる機能もついています。
Life360
「Life360」はスマホにインストールして使うタイプのGPSアプリ。スマホを持っている子どもなら、アプリをインストールするだけですぐに使えるようになるので手軽ですよ。
アプリを使えばGPS機能で子どもの居場所がわかるだけでなく、緊急通知でパパママに危険を知らせたり、チャット機能が使えたりします。子どもの防犯用GPSというよりは、GPS機能付きのSNSに近い機能性です。
アプリは無料でインストールできますが、子どもの見守り用アプリとして活用するためには、プレミアムプランに登録したほうが安心できます。プレミアムプランの価格は月額360~600円となっており、年額支払いだと3,000円もしくは4,500円で利用できます。
子どもの防犯には欠かせない!GPSで登下校中も安心
登下校中の子どもの安全が気になるパパママは、防犯用のGPSを子どもに持たせることをおすすめします。登下校中に一人になる可能性もある子どもは、パパママが気づかないところで危険な目に遭ってしまう可能性も…。そんな事態を未然に防いでくれるのが、防犯用のGPSです。
この記事でご紹介したように、子ども用GPS端末にはさまざまな種類がそろっています。手軽に使えるキーホルダー型やGPSアプリが人気ですが、子どもへの発信機の持たせ方なども含めて比較して、子どもにとっても使いやすそうな防犯用GPSを選んでくださいね。