このように諭してあげた後は、手を出されていたほうの子どもがいる部屋に行き、同じ対応で話を聞き、きょうだい喧嘩をするのは良くないことだと注意をします。
きょうだいを平等に扱うことを意識して
きょうだい喧嘩で手が出ると、つい攻撃を受けている子どもをかばってあげたくなりますが、あくまでも2人を平等に扱う対応をすることが大切です。どちらの子どもも「自分が正しい」と思うからきょうだい喧嘩になるはずです。
そこで、片方がかばわれて片方が注意されれば、注意された子どもは不満を抱えたままになってしまいますよね。喧嘩の内容にもよりますが、きょうだい喧嘩に適切に対応するには「喧嘩両成敗」の意識で平等にすることを心がけてください。
無理に謝らせようとしない
ひどいきょうだい喧嘩になってどちらか片方が悪いと判断できたとき、「ごめんなさいって言いなさい」と無理に謝らせようとしてしまいがち。しかし、謝罪を強要すると子どもが意固地になってしまったり、納得がいかないまま謝らされていたりする結果となることも…。
「自分は悪くない」と思っているのに謝りなさいと言われたら、パパママも納得できない気持ちになりますよね?喧嘩をしていた子どもも、冷静になれば自分の言動を反省することはできます。
謝罪を強要するのではなく、まずは子どもの気持ちを落ち着かせて自分の行動を振り返らせ、自分から謝ろうという気持ちになるよう諭してあげましょう。
- 公益社団法人 母子衛生研究会「性格・親のかかわり・育て方」(https://www.mcfh.or.jp/netsoudan/article.php?id=897,2022年6月9日最終閲覧)
- 西宮市「第29回 「兄弟姉妹へのかかわり方」」(https://www.nishi.or.jp/kosodate/kodomomiraicenter/column/back/ootasensei_29.html,2022年6月9日最終閲覧)
きょうだい喧嘩にはルールも必要
子どもにとって多くのことを学べるきょうだい喧嘩。しかし、内容によってはきょうだい喧嘩にルールを設けることも必要です。
たとえば、物を投げたり相手をたたいたり、ひっかいたり、蹴ったりと手が出るきょうだい喧嘩をするならパパママがルールを設定しましょう。
2人で1人の子どもをたたくことや、相手が抵抗しないのにたたき続けることも禁止事項に入れておくと良いですね。
ケガをしてしまうようなひどいきょうだい喧嘩へと発展させないために、「これだけはしてはいけない」という禁止事項を作って、ルールを破ったらしっかりと叱り、いけないことをしたのだということを子どもに理解させるようにしてください。
手が出るきょうだい喧嘩に関する先輩ママの体験談
年齢の近いきょうだいの間で勃発しがちな手が出るきょうだい喧嘩。ママリに寄せられた投稿にも、ひどいきょうだい喧嘩を体験したというコメントが多く残されていました。
ここからは先輩ママたちの体験談を通して、手が出るきょうだい喧嘩についてもう少し学んでいきましょう。
いずれも先輩ママの子どもの話ではありませんが、ひどいきょうだい喧嘩になると、ハサミを持ち出したりケガをしてしまったりする可能性もあるようです。
ルールを設定しても禁止事項以上の行動に出ることも考えられるので、このようなきょうだい喧嘩があることも知っておいてください。
小さな子どものきょうだい喧嘩で多く見られるのが「噛みつき」です。ただ、きょうだい喧嘩の内容を観察していると、徐々に噛みついたり手が出るタイミングがわかるようになりませんか?
手が出ると思われるタイミングでパパママがさっときょうだい喧嘩を止めに入る…という対応をされている方もいるようです。
軽いたたきあいなら放っておくという先輩ママも、顔をたたいたり物を投げたりすることが注意するべきタイミングだと考えていらっしゃいました。










