監修:清水なほみ 先生

【医療監修】授乳時に乳首が痛くなる原因とは?痛みを感じたときの対処法

赤ちゃんが生まれてうれしい反面、授乳時の痛みに耐えられずつらさを感じているママはいらっしゃるのではないでしょうか。授乳の時間はママと赤ちゃんのスキンシップの時間ともいわれていますが、おっぱいのトラブルを抱えてしまうことも少なくありません。おっぱいの張りや乳首の痛みなどがつらくて、もう授乳をやめたいと思ったことはありませんか?特に初めての出産の場合、慣れない授乳で痛みが続いてつらいという方もいるでしょう。痛みの原因や対処法をご紹介します。

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授乳時に乳首が痛くなる原因

出産してすぐに始まる授乳。慣れるまでは赤ちゃんにうまく授乳ができないということがあるでしょう。授乳の際に起こるトラブルは人それぞれですが、特に初産婦の方は授乳時に乳首が痛くなるなどのトラブルが起こりやすくなります。

赤ちゃんの吸い口が浅い

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授乳の際に赤ちゃんの体がママの体から離れ隙間がある状態では、赤ちゃんはおっぱいを深く吸うことができず浅飲みになるため、乳頭の痛みを感じやすくなります。

赤ちゃんが乳輪の部分まで覆うくらい大きな口を開けていれば深く吸うことができているサインです。

赤ちゃんの口に乳首を押し込むように飲ませるのではなく、赤ちゃんが飲みやすいようにママがポジションを意識しながら考えて飲ませるといいでしょう。

うまく飲ませることができない場合は、助産師にコツを教えてもらいながら行うとよいかもしれません。

乳頭が炎症を起こしている

おっぱいの出口部分の乳口(にゅうこう)に炎症が起こることを乳口炎といいます。乳口炎になると、乳頭に直径1~2mmくらいの白色~白黄色の炎症が点状に現れます。

また、赤ちゃんの歯が生え始めの時期はむずがゆさを感じることがあるため、授乳中に乳首部分をかまれてしまうことで乳首が傷つくことがあります。

出典元:

授乳中に乳首が痛くなったときの対処法

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授乳中の乳首の痛みに関するトラブルは多くのママが経験しているでしょう。赤ちゃんが低月齢の場合は授乳回数が多く、授乳のたびに痛みを感じてしまうこともあります。

乳口炎で痛みがある場合は、直接おっぱいを吸わせるのをやめて搾乳した母乳を哺乳瓶で飲ませるようにして、早めに母乳外来などを受診するようにしましょう。

症状が軽いうちに対処すれば、軟膏を数日塗るだけでよくなります。軟膏を塗っていても授乳は可能なので、我慢せず分娩した病院で相談してみるとよいでしょう。

不自然な姿勢での授乳は、肩こりや腰痛の原因となるだけでなく授乳時の乳房トラブルを起こしやすくなるため、クッションや足を置く台を使い高さを調整し、授乳姿勢を変えてみながらママが楽な姿勢で行うことが重要です。

横抱きする

横抱きは基本的な授乳姿勢です。おっぱいを飲ませる側の腕で赤ちゃんの頭から背中を支えるように抱っこをして、反対側の手で赤ちゃんのお尻を支えます。授乳クッションなどを使うと姿勢がより安定し、ママも楽に授乳することができます。

脇抱きする

赤ちゃんに飲ませる方のおっぱいの脇で赤ちゃんを軽く挟むようにして、腕全体で赤ちゃんを支えます。反対側の手でおっぱいを支えるようにして飲ませるとよいでしょう。

脇抱きで授乳する場合は、授乳クッションなどがあると楽に飲ませることができます。

交差横抱きする

横抱き amana images

飲ませるおっぱいとは反対側の腕で赤ちゃんの背中からお尻にかけて支え、手で赤ちゃんの頭と首を支えます。反対側の手は、飲ませるおっぱいの下に沿えるようにして支えます。

縦抱きする

赤ちゃんの体を起こしてママの太ももにまたがせるようにして座らせます。赤ちゃんの体がグラグラと不安定になったり、背中が丸まったりしないように首、背中、お尻をしっかりと支えて授乳するようにしましょう。

添い乳する

赤ちゃんと一緒に横になって授乳する方法です。赤ちゃんの背中の後ろにクッションやタオルなどを置くと楽に授乳できます。

授乳したまま眠ってしまうと赤ちゃんが窒息してしまうことがあるため、注意しながら行いましょう。

授乳時に乳頭を保護する

乳口炎などで乳頭に炎症があり、授乳時に痛みがある場合は、一旦授乳を中止して搾乳した母乳を飲ませるようにしましょう。専用のクリームなどを乳首にぬって患部を保護することも大切です。

乳首をかまれ傷になってしまっているのであれば、病院での処方が必要な場合もあるため診察を受けるようにしましょう。

出典元:
  • 珠洲市総合病院 産婦人科 小児科「当院で出産されるお母様方へ」(http://www.city.suzu.ishikawa.jp/data/open/cnt/3/880/1/toin_syussan.pdf,2018年6月27日最終閲覧)
  • しんしろ助産所「しんしろ助産所だより」(http://shinshirojosanjo.dosugoi.net/,2018年6月27日最終閲覧)
  • 南條達也(編)、荻田和秀(監)「最新版らくらくあんしん妊娠・出産」P173.174(学研プラス,2017年)
  • こばやしひさこ(著)「母乳育児の本」P42.43(すばる舎,2015年)
  • 宋美玄、森戸やすみ(著)「産婦人科医ママと小児科医ママのらくちん授乳BOOK」P42~46(メタモル出版,2016年)
  • 国立成育医療センター「国立成育医療研究センターのマタニティBOOK 母乳BOOK」P15(ベネッセコーポレーション,2015年)
  • 諏訪マタニティークリニック「おっぱいトラブル」(http://e-smc.jp/pog/ob-pediatrics/breast-clinic/cause.php,2018年7月13日最終閲覧)
  • 産科・婦人科 中村産婦人科「はじめての方」(http://www.nakamura-lc.jp/first/,2018年7月13日最終閲覧)

ママと赤ちゃんにあった授乳スタイルで

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授乳の時間はママと赤ちゃんのスキンシップをはかる大切な時間です。しかし乳首の痛みがあることで、授乳そのものが苦痛になってしまうと悲しいですよね。

授乳のときの体勢は何通りかあるため、ママと赤ちゃんにとってよい姿勢を探してみるのもよいかもしれません。

また、ずっと同じ方向から授乳していると、乳腺がつまりやすくなります。まんべんなく赤ちゃんが吸えるように、毎回違う方向から飲ませるとよいでしょう。

姿勢やセルフケアを行っても痛みがひどくなるときや、乳首が炎症を起こしてしまっている場合は早めに病院で診察してもらうようにしましょう。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ 先生

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