産後の悪露とは?
悪露とは、子宮が非妊娠時の状態に戻る過程において、子宮内から排出された分泌物のことを指します。出産時にはがれ落ちた胎盤や子宮内膜が混じった分泌物が主体です。
生理のような出血で、時間とともに徐々になくなっていきます。
- みつお産婦人科「退院の日」(http://mitsuo.or.jp/patient_discharge,2017年8月8日最終閲覧)
- 佐野産婦人科医院「まだ悪露が出ていますが、大丈夫なのでしょうか?」(http://www.sanolc.com/blog/2017/02/post-109-1366156.html,2017年8月8日最終閲覧)
悪露は産後いつまで続く?
一般的には、血液を多く含んだ悪露は産後1週間ほど続くと言われています。 その後、生理の終わりかけのような茶褐色になり、黄色っぽいおりものへと変わっていきます。その期間としては、1ヶ月程度が目安となります。
しかし、悪露の変化は個人差が大きく、1週間ほどで黄色っぽいおりものになる人がいる一方で、茶褐色の出血が1ヶ月以上続く人も実はとても多いのです。
1ヶ月検診の際、子宮の戻りが問題なければ悪露が続いていても経過観察になります。1ヶ月はだいたいの目安ですので、あまり神経質に考えなくて大丈夫です。
- 生駒市立病院「妊娠・出産Q&A」(https://ikoma.tokushukai.or.jp/sp/section/gynecology/faq.php,2017年8月8日最終閲覧)
- いしもとレディスクリニック「妊娠・出産Q&A」(http://www.ishimoto.or.jp/faq/,2017年8月8日最終閲覧)
正常な悪露の出血量
産後直後は粘り気があり、量も多く塊のようなものが出る場合もあります。これも個人差がありますが、産後1週間は産褥パッドなどしっかり出血を吸収できるものを使用してください。
退院する頃には悪露の量も減ってきて、真っ赤だった悪露の色も徐々に薄くなってきます。
悪露が長く続くときは?
悪露の状態は子宮の回復の状態を表しているものす。出血が続くということは、子宮内に胎盤が残っているのが原因かもしれません。胎盤が残っていると、子宮内で癒着して炎症をおこし熱が出ることがあります。
状態によっては、子宮内を掃除する手術や、ひどい時には子宮の摘出が必要になる場合もあります。もし退院後にいったん減っていた出血が増えたり、出血が1ヶ月以上続いたり、臭いのきついおりものが出る場合は医師の診察を受けることをおすすめします。
また、腹痛や発熱、急な多量出血などの場合は緊急の受診が必要です。
産後の悪露いつまで続いた?先輩ママの体験談
悪露の期間は個人差があるものですが、短くても長くても不安になりますよね。先輩ママたちの体験談をいくつかご紹介しますので、参考にしてください。
1ヶ月健診後数日でなくなった
子宮の回復が早ければ、1ヶ月健診の前には悪露が出なくなる人もいるようです。また一人目の出産後と二人目の出産後で悪露の期間に違いがあるようですね。
2ヶ月以上続いた
(中略)
2ヶ月目に入ってもおりものシートでは間にあわず、ナプキン使ってました。
1ヶ月健診を過ぎてもだらだらと続く人もいます。不安になると思いますので、診断を受けて診てもらうのがいいでしょう。
産後の悪露は個人差がある。ゆっくり過ごすことが大切
育児雑誌などでは、悪露が出るのは1ヶ月程度と書かれているものが多いですが、実際には体験談にもあるように2ヶ月程度続く人もいます。
情報はあくまで目安であり、個人差が大きいものだということを頭に入れておいてください。 そして、もし不安なことがあれば医師や助産師に相談するようにしましょう。