生後1ヶ月の赤ちゃんの成長
新生児時期が終わり、生後1ヶ月になった赤ちゃんはいったいどのくらい成長しているの?体重がきちんと増えているのか気になってそわそわしていたママも多いはず。この頃には体もふっくらして、丸みを帯びてきます。
身長・体重
- 男の子...身長50.9~59.6cm 体重3.6~6.0kg
- 女の子...身長50.0~58.4cm 体重3.4~5.5kg
生後1ヶ月の頃は1日の増加量が平均25~30gとなってます。一日一日着実に大きくなっていますね。もちろん目安なのであまり気にしすぎなくても大丈夫。
赤ちゃんの中には生まれたての頃にぐんぐん大きくなる立ち上がり型の成長をする子と、あとから追いかけていく追いつき型の子がいます。赤ちゃん自身ペースと考え見守りましょう。
- ユニ・チャーム他「生後1ヶ月」ベビータウン(http://www.babytown.jp/hyakka/hh/01.html)
- 国立保健医療科学院「乳幼児身体発育評価マニュアル」乳幼児身体発育評価マニュアル(http://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/katsuyou.pdf)
生後1ヶ月の赤ちゃんの特徴
赤ちゃんのしぐさや表情をよく観察してみると、こちらの働きかけに反応していることに気付くでしょう。さらに、少しずつ昼間起きている時間も長くなってきます。
そんな生後1ヶ月の赤ちゃんの特徴をご紹介します。
ママをじっと見つめます
生まれたての赤ちゃんの視力は0.1もありません。よく見える範囲は30~50㎝ほどです。そんな赤ちゃんにとって、一番よく見えるのは、抱っこをしてくれ、おっぱいやミルクをくれるママの顔。
赤ちゃんは生まれたてのときから、人の顔の特徴があるものに興味を持つことがわかっています。「もの」ではなく「ひと」を見るように生まれつき能力を身につけている赤ちゃんには、生きる力を感じますね。
生後1ヶ月頃になってくると、少しずつ目で追いかける「追視」もできるようになってきます。赤ちゃんに話しかけるときは、赤ちゃんに顔が見えるように近づいて話しかけてあげると良いでしょう。
泣くことも大切なコミュニケーション
人間の赤ちゃんは泣きながら生まれます。これは他の動物に比べて未熟な状態で生まれてくるため「生まれたよ!ぼく(わたし)を守ってね!」という意味を込めて泣いているのかもしれませんね。
赤ちゃんはママに何かを求めたいときに泣きます。泣くことも大切なコミュニケーションなのです。しかし、ママだって家事ややらなくてはいけないことがありますね。どうしても相手ができないときは「あとで抱っこしようね」「少し待っていてね」と語り掛けてあげるようにしましょう。
さまざまな反射があります
生後1ヶ月の赤ちゃんには、生まれたての頃にあった「反射」がまだたくさん残っています。乳首を口に含ませると吸い付くこともそうですし、赤ちゃんの開いた手のひらに指を乗せるとギュッと握るのも反射です。
赤ちゃんの足の裏を指で押してみると、足の裏を丸めてひざをギュッと縮めます。これは生まれつき赤ちゃんが持っている反射なのですが、見つけるとついやってみたくなる可愛らしい動きですよね。
反射はだんだんとなくなってしまうものなので、この時期特有の動きは動画に残しておくのも良いですね。
- 江頭恵子 他「赤ちゃんがやってきた」(大月書店)
- ユニ・チャーム他「生後1ヶ月」ベビータウン(http://www.babytown.jp/hyakka/hh/01.html)
生後1ヶ月において注意しておきたいこと
生後1ヶ月になると、沐浴から大人のお風呂に入るようになったり、おでかけできるようになったりと行動範囲も広がります。その分注意したいこともあるので、よく確認しておきましょう。
母乳は足りてる?
生後1ヶ月月は母乳が足りているか気になる時期ですね。一般的に以下のような状態をクリアしていれば、母乳不足を心配する必要はないといわれていますよ。
- おしっこが1日5~6回以上出る
- 便秘をしていない
- 生後2週間で1日あたり15g以上増えている
- 生後1ヶ月で1日あたり25g以上増えている
- 1日25g増えていなくても、体調がよく活気があり、1日10回以上母乳を飲む
また「母乳を飲ませすぎているのでは」と心配になる場合もあるかもしれませんが、母乳は欲しがるだけ飲ませて大丈夫です。また、1日あたり60g以上の体重増加の場合は「飲みすぎ」と言われる場合もあるかもしれませんが、母乳であれば肥満になるものではないので心配する必要はありませんよ。
入浴などは?
1ヶ月健診で問題なければ、赤ちゃんは大人と同じお風呂にデビューできます。お湯がきれいな一番風呂に入れてあげましょう。浴槽は清潔にし、お湯の温度は38~40℃とします。
浴槽に入る前にまずおしりを洗い、そのあと1分ほど湯船につかります。温まったら出て体洗い、仕上げにまた1分ほど温まりましょう。
1人でお風呂に入れる場合は準備をしっかり行うのが成功のカギ。赤ちゃんをバスタオルにくるんで浴室の外で待たせ、ドアを開けた状態でママが体を洗います。その後赤ちゃんを入浴させ、出るときにはママはバスローブで身体を覆い、赤ちゃんをタオルにくるんでお部屋へ。お部屋には着替えをあらかじめ用意しておくと良いですね。
毎日の便にも注目しましょう
この時期の赤ちゃんはうんちの回数が多いですね。特に母乳栄養の場合は多いです。うんちがゆるい場合も多いので、おむつかぶれには注意が必要です。
おむつ替えの度におしりをしっかりとぬるま湯で洗い、乾かしてから新しいおむつをはかせるのが良いですね。すでにかぶれてしまった場合もこのやり方を試してみてください。
いつもと違ううんちをしたときや、機嫌が悪く母乳をあまり飲まないときは小児科に相談しましょう。その時にはおむつを持参するのを忘れずに。
- 山本産婦人科「育児中の出来事」山本産婦人科(http://www.yc-tsu.jp/dekigoto/ikuji/ikuji.html)
- 渡辺とよ子「はじめての男の子育児」(西東社)
- 福澤クリニック「赤ちゃんのうんち」福澤クリニック(http://fukuzawa-clinic.la.coocan.jp/topic/child12.htm)
1ヶ月健診で聞くことをまとめておこう
生後1ヶ月の赤ちゃんは日々変化していきますよね。成長はとてもうれしいものですが「これは大丈夫?」と気になることも多いもの。
気になることがあれば、1ヶ月健診で聞いてみましょう。先に1ヶ月健診で聞きたいことをメモに残しておくことでスムーズに疑問を解決できますよ。また、生後約30日後に行うお宮参りでは子供の健やかな成長を皆で祈り、大きくなったことをお祝いしましょう。
ママ自身も育児疲れが出る時期ですが、できる限り休憩しながら育児を楽しんでいきましょう。
生後0か月の赤ちゃん育児についてもっと知りたい方は、以下からごらんになれます。
生後1か月の赤ちゃん育児についてもっと知りたい方は、以下からごらんになれます。