一方のデメリットはどのようなものでしょうか。
日本小児科学会では「子どもとメディア」の問題に対する提言として、子供に対するメディア(ここではテレビやゲーム、インターネット、携帯電話を含みます)の影響について問題視しています。
その主な内容としては次のとおりです。
1.接触時間の長時間化による影響
1つはメディアに接触する時間が長くなっていることへの懸念です。これが結果として外遊びの時間や機会が減ることや、家族や友達と直接話をしたり関わったりする体験が足りなくなるのではないかという考え方です。
日本小児科学会によれば、子供は他人との関わり合いや外遊びを通して心身の成長が促されるということです。
2.メディアの内容による影響
もう1つはメディアの内容による影響で、主に暴力的な映像などによるものが懸念されています。
メディアから子供が触れる情報の内容はさまざまあります。小さいうちからメディアを活用する場合は、子供がどのような情報に触れているかどうか親がちゃんと確認、制限することが大切です。
- 日本小児科学会「「子どもとメディア」の問題に対する提言」日本小児科学会(http://jpa.umin.jp/download/media/proposal02.pdf)
スマホをうまく使い分けよう
スマホと子供について、ママたちの声や筆者の考え、更に日本小児科学会の提言を紹介しました。
妊娠するためにスマホの基礎体温アプリ、出産時には陣痛チェックアプリで陣痛を乗り越えて赤ちゃんを授かっている生活スタイルのママ世代にとってはスマホは子育てにも活用していきたいと思うかもしれません。
長時間スマホ漬けで、子供を放置することは誰から見ても良くないと分かります。しかしまわりに祖父母がいない、夫も帰りが遅いという現状のママもいるはず。
子供との会話、ふれあい、体験を大事にしつつ、うまくスマホを子育てに利用していけたら良いですね。