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良きパパを演じたい! その動機は長続きしない
「はりきって掃除や洗濯を片付けていたら、妻は、何も言わず昼寝をはじめてしまった……」
こんなとき、自分の貢献度を認めてもらい、妻から感謝やねぎらいの言葉が返ってくれば、あなたも満足するでしょう。でも、自分が「〜〜したい」気持ちより、「〜〜せねばならない」と、他人軸で自分の行動を選択していると、当然ストレスが溜まります。
自己犠牲にもとづく貢献は長続きしないのです。承認は、他者からではなく自分がするのもの。『自己満足でやっていることが、そのまま誰かの役に立っている!』という状態が、目指すべき他者貢献と言えそうです。
ココをマインドセット!
~~しなきゃ」の義務感
↓
「~~したい」の貢献感
「自己犠牲」の気持ちが強いと「なんだよ。こんなにやってあげてるのに!」「もうやめた!オレだけ頑張ってバカみたいだ」という思考におちいりがち。
「他社貢献」の気持ちになれれば「家族の役に立てて、嬉しいな。オレ、がんばってる」「妻も疲れてるよな。妻を少しでも楽にさせてやりたいな」という思いになれるでしょう。
PROFILE
熊野英一(くまの・えいいち)
アドラー心理学にもとづく「親と上司の勇気づけ」のプロフェッショナル。株式会社子育て支援代表取締役。
1972年、フランス パリ生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。メルセデス・ベンツ日本にて人事部門に勤務後、米国Indiana University Kelley School of Businessに留学し、MBA取得。
製薬大手企業イーライ・リリー米国本社及び日本法人を経て、保育サービスの株式会社コティに統括部長として入社。約60の保育施設立ち上げ・運営、ベビーシッター事業に従事する。
2007年、株式会社子育て支援を創業。日本アドラー心理学会正会員。著書多数。最新刊は『アドラー式働き方改革 仕事も家庭も充実させたいパパのための本』(小学館)
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FQ JAPAN vol.52より転載
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