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監修:清水なほみ

【医療監修】妊娠23週目は胎児の外見が新生児に近づく!妊婦、胎児の様子とこの時期の過ごし方

PIXTA

妊娠23週目の過ごし方と注意点

妊婦 PIXTA

妊娠中は妊婦特有のマイナートラブルに悩まされるという人が多いでしょう。マイナートラブルの症状が出ているときは、無理せずしっかりと休息を取ることも大切です。

また、この時期は出産の準備を始めるとよいでしょう。出産近くなって慌てないためにも、必要なものをリストアップしておくと安心です。

適度な運動を心がける

妊娠23週目になると、少しずつおなかがせり出してくるため背中や腰の痛みを感じることがあります。

体調がよければ、マタニティヨガやマタニティビクスなど妊娠中でもできる運動をしてマイナートラブルを予防しましょう。適度な運動は、体力づくりだけでなくストレス発散にもつながるため無理のない範囲で行うとよいですね。

体重管理をする

体重測定 PIXTA

妊娠23週目頃は、母体の体重が一週間で約400~500g増加します。胎児の成長とともに母体の体重も増えるものですが、妊娠中に体重が増えすぎてしまうと、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などさまざまな影響が出てくるため、きちんと体重管理をすることが大切です。

一方で、体重が増えないこともよくありません。体重増加を気にするあまり食事制限をしすぎてしまうと、胎児に十分な栄養が行き渡らなくなり、胎児が低出生体重児となるだけでなく、母体が貧血を起こす可能性もあります。

この時期は胎児が著しく成長するため、エネルギー源やタンパク質、カルシウムや鉄分といった栄養素が必要になります。主食、主菜、副菜のバランスを考え、一日三食の食事でさまざまな食材を摂取しましょう。

また、妊娠中に適正な体重を維持するためにも、妊婦健診のときだけでなく自宅でも週に一度は体重計測をするとよいですね。

おっぱいケアを始める

妊娠中期頃は、産後の母乳育児のために少しずつおっぱいケアを始めましょう。妊娠中からケアを開始することで、授乳の際に赤ちゃんが吸いやすいだけでなく、乳頭が切れてしまうことや痛みを予防することができます。

ただし、乳頭刺激によっておなかが張ってしまうことがあるため、そのときは症状が落ち着くまではおっぱいケアを休むようにしましょう。

出典元:
  • 会沢産婦人科医院「妊娠生活」(http://www.aizawa-lc.jp/ninshin.html,2018年9月25日最終閲覧)
  • 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P76-77、86-89(学研プラス,2017年)
  • 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P90-91、121(朝日新聞出版,2016年)
  • A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P110-114(永岡書店,2006年)
  • さめじまボンディングクリニック「産科:おっぱいのお手入れについて」(https://bonding-cl.jp/kamoku/sanka/sanka-breasts.html,2018年9月25日最終閲覧)
  • 吉野産婦人科医院「母親教室」(http://www.yclinic.jp/hahaoyakyoushitu.pdf,2018年9月25日最終閲覧)
  • 母子衛生研究会「妊娠月別胎児の様子とママのからだ」(https://www.mcfh.or.jp/jouhou/taiji/20_23week.html,2018年9月25日最終閲覧)
  • 国立成育医療研究センター(監)「国立成育医療研究センターのマタニティブック」P28-29(ベネッセコーポレーション,2015年)

妊娠23週は適度な運動でマイナートラブルを解消しましょう

妊婦 運動 PIXTA

妊娠40週目で出産を迎えると、妊娠23週目は妊婦生活も折り返しに入っている時期です。胎児の成長とともにおなかが大きくなり、腰痛や体のかゆみなどさまざまなマイナートラブルに悩まされる人もいるでしょう。

この時期は、腰痛を防ぐためにも、体調がよければ適度な運動を心がけましょう。マタニティヨガやマタニティビクスは妊娠中でもできる運動として人気があります。

適度な運動は出産に向けての体力づくりとなるだけでなく、ストレス発散にもなります。無理のない範囲で続けられるとよいですね。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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「妊娠23週目」 についてもっと詳しく知る

出典元一覧

  • 巣鴨さくらなみき皮膚科「妊娠中の皮膚科について」(https://sakuranamiki-hifuka.jp/pregnancy.html,2018年9月25日最終閲覧)
  • 吉野産婦人科医院「母親教室」(http://www.yclinic.jp/hahaoyakyoushitu.pdf,2018年9月25日最終閲覧)
  • ドクターウイリアム・シアーズ(著)他「シアーズ博士夫妻のマタニティブック」P230-231(主婦の友社,2014年)
  • A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P110-114(永岡書店,2006年)
  • 小諸北佐久薬剤師会「ママになるための基礎知識」(http://members.ctknet.ne.jp/shohoku/PDFfile-1.pdf,2018年9月25日最終閲覧)
  • 大蔵病院「妊娠中のお母さんの変化と赤ちゃんの成長」(http://www.hospi.ne.jp/ookura/mother/chapter1.html,2018年9月25日最終閲覧)
  • 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P86-87(学研プラス,2017年)
  • 岡井崇(編)他「標準産婦人科学」P302(医学書院,2014年)
  • 会沢産婦人科医院「妊娠生活」(http://www.aizawa-lc.jp/ninshin.html,2018年9月25日最終閲覧)
  • 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P90-91、121(朝日新聞出版,2016年)
  • さめじまボンディングクリニック「産科:おっぱいのお手入れについて」(https://bonding-cl.jp/kamoku/sanka/sanka-breasts.html,2018年9月25日最終閲覧)
  • 母子衛生研究会「妊娠月別胎児の様子とママのからだ」(https://www.mcfh.or.jp/jouhou/taiji/20_23week.html,2018年9月25日最終閲覧)
  • 国立成育医療研究センター(監)「国立成育医療研究センターのマタニティブック」P28-29(ベネッセコーポレーション,2015年)

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