妊娠30週目の胎児はどのような成長をしているのでしょうか。胎児の大きさや体重・成長の様子をご紹介します。
- 胎児の大きさ(FL:大腿骨長):約48〜60mm
- 体重:約1,100〜1,840g
FLとは大腿骨長(だいたいこつちょう)、太ももの骨の長さを指します。体重も順調に増え、中玉のメロン1個と同じくらいの重さになりました。この頃から、胎児は足を胸の前で抱え込むように折り曲げ、背中を丸くした姿勢をとるようになります。
さかんに親指を吸っています
脳が急成長するため、指を1本だけ吸うなどの細かい動きができるようになりました。胎児は親指をさかんにしゃぶっています。中には、指に吸いダコを持って生まれてくる赤ちゃんもいますよ。
体温調節や呼吸の機能が備わってきます
横隔膜を上下させて呼吸の練習をしています。肺の機能は34週くらいで完成するので発達の途中ですが、万一早産になっても生存できる可能性が高くなります。体温調節の機能もでき、出生に向けて準備をしています。
寝たり起きたりをくり返しています
この頃の胎児は、20〜30分ごとにおなかの中で寝たり起きたりをくり返しており、寝ている時は胎動も少なくなります。ただし胎動が極端に減り、安静にして様子をみても1〜2時間胎動を感じない場合は、次の健診を待たずに受診してください。
胎盤を通して母体の免疫(めんえき)を受け継いでいます
胎児は、外の世界で生きるために、胎盤を通して母体の免疫グロブリン(体を細菌やウイルスから守るタンパク質の一種)を受け継いでいます。この免疫は出生後4〜6ヶ月頃まで持続します。
逆子といわれても、まだ大丈夫です










