おなかに負担をかけない
安定期に入り体調がよくなってくると、動き回って無理をしてしまうということがあるでしょう。しかし、妊娠中はホルモンバランスの影響や体の変化によって体調を崩しやすい時期でもあるため、重い荷物を持つことや激しい運動をすることは避ける必要があります。
妊娠中に上の子を抱っこする場合は、できるだけ座っているときに行うようにしたり、家族に任せたりして無理のないように過ごすことが大切です。
体調がよければ適度な運動を
体調が安定してくる妊娠18週目は急激に体重が増加しやすい時期です。
妊娠の経過に問題がなく、医師の了承を得ている人は適度に運動をするようにしましょう。地域や病院によってはマタニティビクスやマタニティヨガを定期的に開催しているところもあります。
適度な運動は出産時の体力をつけるだけでなく、ストレス発散などの効果もあります。無理のない範囲で取り入れてみるとよいでしょう。
後期流産に注意する
後期流産は妊娠12週以降、妊娠22週未満で起こる流産のことを指します。胎児の染色体異常や奇形などが原因で起こる初期流産とは異なり、後期流産は子宮筋腫などの疾患やクラミジアなどの感染症が原因で起こる可能性があります。
また、極端な過労や肉体労働なども後期流産の原因となることがあるため、特に仕事をしている人は必要に応じて仕事内容の見直しや休みの申し出など検討するようにしましょう。
病院で切迫流産と診断された場合は、医師の判断で入院や自宅での安静が必要となることがあります。
- 日本医科大学多摩永山病院「I.異常・疾病からみたリスクサイン」(https://www2.nms.ac.jp/hahanet/sign1_1_2.html,2018年9月10日最終閲覧)
- A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P88-92(永岡書店,2006年)
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P48-51、P70-71、P78-79(学研プラス,2018年)
- 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P58-59、P92-97(朝日新聞出版,2016年)
腰痛などのマイナートラブルに注意しましょう
妊娠18週頃は、出産に向けて骨盤が緩んでくることや、大きくなってくる子宮を支えるために腰への負担が大きくなります。少しでも腰痛を緩和するために背筋を伸ばしたり、無理のない範囲でストレッチをしたりするとよいでしょう。
また、できるだけ重い荷物を持つことはせず、家族や周りの人に協力してもらえるようにしておくとよいですね。症状がひどく出てしまっている場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。










