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監修:清水なほみ

【医療監修】妊娠13週目は胎児が活発になる時期。妊婦、胎児の様子と知っておきたいこと

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妊娠13週目に気にしたいこと

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妊娠13週目は、体調をみながら少しずつ栄養バランスを考えた食事をするように心がけましょう。まだつわりの症状がある場合は、無理をせず食べられるものを摂取して十分に休息を取るようにしましょう。

5大栄養素をバランスよく摂取する

妊娠中に必要な栄養素は妊娠初期、中期、後期で異なります。妊娠13週は、徐々につわりが落ち着いてくる時期のため必要な栄養を摂取できるように意識しましょう。

妊娠13週目は、胎盤が完成に近づき少しずつ胎盤から胎児へと栄養が送られるようになります。エネルギー源である糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルといった5大栄養素をバランスよく摂取することが望まれます。特に、胎児の成長とともに必要なたんぱく質、貧血を予防するための鉄分は積極的に取るようにしたい栄養素です。

また、積極的に摂取するよういわれることの多い葉酸は、食品だけでなくサプリメントを飲んでいる人もいるでしょう。胎児の先天的異常を予防するために葉酸を飲む場合は、妊娠3ヶ月前から妊娠12週くらいまでとされています。そのため、妊娠13週に入ったら無理に服用を継続する必要はなくなります。

ただし、葉酸は貧血予防にも働く栄養素のため、貧血の傾向がある人は引き続き服用しておくとよいでしょう。

出産する病院を決める

分娩を行っていない病院で妊婦健診を受けている、里帰り出産を考えているといった場合は早めに出産する施設を決めるようにしましょう。

妊娠初期、中期までに受診しないと転院できないことや、人気のある病院などでは早い段階で分娩予約が埋まってしまうことがあるため、分娩予約ができるかどうか早めに確認することが重要です。

妊娠13週の時点で分娩施設を決めていない場合は、予約がすでにできない可能性も考慮した上で、早めに病院に連絡を取るようにしましょう。

希望する病院で分娩予約が取れなかったときのことを考えて、複数の病院に予約状況の問い合わせをしてみるとよいかもしれません。

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切迫流産のリスクがある

胎児の心拍が確認できると流産の確率は下がります。しかし、心拍確認ができても流産してしまう可能性はゼロではありません。性器出血や下腹部に鈍い痛みが起こる場合は、切迫流産の疑いがあるため病院を受診しましょう。

切迫流産は、妊娠が継続できているにもかかわらず子宮出血や子宮収縮、子宮口の開大が起こることを指します。流産の一歩手前の状態ではありますが、妊娠継続の可能性があるため、切迫流産と診断された場合は医師の指示のもと安静や治療が必要となるでしょう。

出典元:
  • 岡井崇(編)「標準産科婦人科学」P327(医学書院,2014年)
  • 国立成育医療研究センター(著、編)「国立成育医療研究センターのマタニティテキスト妊娠BOOK」P36(ベネッセコーポレーション,2015年)
  • 日本産科婦人科学会(監)「Baby+お医者さんがつくった妊娠・出産の本」P28(リクルートホールディングス,2015年)
  • 日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」(http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/ryuzan.html,2018年8月14日最終閲覧)
  • 荻田和秀(監)「最新版らくらくあんしん妊娠・出産」P42.43.60(学研プラス,2017年)
  • あおきウィメンズクリニック「妊娠初期の受診について」(https://www.aoki-womens.com/sanka/,2018年8月15日最終閲覧)
  • こやまレディースクリニック「妊婦健診」(http://koyama-lc.com/prenatal-care.html,2018年8月15日最終閲覧)

妊娠13週目が徐々におなかが大きくなってきます

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妊娠13週目は少しずつおなかが大きくなってくる時期です。つわりが落ち着くとともに体調もよくなってくる人がいるかもしれませんが、この時期は切迫流産の可能性があるため無理は禁物です。

出産する病院への分娩予約も忘れてはいけません。健診先の病院に分娩施設がない場合や里帰り出産を考えている人は、出産する病院について早めに調べておくようにしましょう。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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「妊娠13週目」 についてもっと詳しく知る

出典元一覧

  • 国立成育医療研究センター「マタニティBOOK(妊娠BOOK)」P18(ベネッセコーポレーション,2015年)
  • A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック 」P67.68(永岡書店,2006年)
  • 清水産婦人科クリニック「妊娠初期の症状」(https://www.shimizuclinic.net/knowledge/妊娠初期の症状/,2018年8月15日最終閲覧)
  • 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P56.57(学研プラス,2017年)
  • 竹内正人(監)「この1冊であんしん妊娠・出産事典」P42.43.134(朝日新聞出版,2016年)
  • 佐藤クリニック「胎児の「すくすく」ストーリー」(http://www.sato-clinic.com/press_past/vol_21.html,2018年8月15日最終閲覧)
  • 駒ヶ根高原レディスクリニック「胎動について」(http://www.kklc.jp/blog/2011/07/19/胎動について/,2018年8月15日最終閲覧)
  • 広尾レディース「妊娠4ヶ月(12週~15週)」(http://www.hiroo-ladies.com/sanka/maternity/maternity04.html,2018年8月15日最終閲覧)
  • 岡井崇(編)「標準産科婦人科学」P327(医学書院,2014年)
  • 国立成育医療研究センター(著、編)「国立成育医療研究センターのマタニティテキスト妊娠BOOK」P36(ベネッセコーポレーション,2015年)
  • 日本産科婦人科学会(監)「Baby+お医者さんがつくった妊娠・出産の本」P28(リクルートホールディングス,2015年)
  • 日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」(http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/ryuzan.html,2018年8月14日最終閲覧)
  • あおきウィメンズクリニック「妊娠初期の受診について」(https://www.aoki-womens.com/sanka/,2018年8月15日最終閲覧)
  • こやまレディースクリニック「妊婦健診」(http://koyama-lc.com/prenatal-care.html,2018年8月15日最終閲覧)

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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