外で遊びたがらないのはダメなこと?
お天気の良い日、お散歩に誘っても「家で遊びたい」と答える子ども。家でばかり遊ぶ子どもを見ると、心身の成長に悪い影響がないか、心配になる方もいるでしょう。
確かに、外遊びにはさまざまなメリットがあります。基礎体力の向上、自然との触れ合い、社会性の勉強などなど…。しかし、外で遊ばないことは決して悪いことではありません。
子どもには子どもの考えがあり、家で過ごす時間にもさまざまなことを学んでいます。大人の思いを強要しすぎず、優しく見守ってあげたいですね。
どうして外で遊びたがらないの?
外で遊びたがらない子どもは、どのような気持ちを抱えているのでしょうか?保育士としての経験上、考えられる理由は以下のようなものがありそうです。
- 暑いまたは寒いなど外の気候が苦手
- 外は音の刺激が強くて落ち着かない
- 外に楽しいというイメージがない
- 知らない人と接するのがイヤ
- 慣れない場所に不安を感じる
- 体を動かして疲れるのがイヤ
- 家の落ち着く雰囲気が好き
- 家で夢中になっている遊びがある
大きくわけて「外への不安」と「家の居心地の良さ」があげられます。無理に外で遊ばせなくても大丈夫です。
それでも「外でも少しは遊んでほしい」と思うときは、まず子どもが感じている不安を取り除いてあげるとよいでしょう。
外にでるのが不安?無理のない対処法
外で遊びたがらない理由に「不安」がありそうなときは、以下のような方法でアプローチしてみましょう。
- どのようなことを不安に感じているのか理解する
- 行きたくないと言っているときに無理に連れて行かない
- 帰りたいと言われたらすぐに帰る
- 「もっと〇〇したら」などと強要しない
- 同じ場所に何度も行って慣れさせる
また、外に行く目的を明確にすることも大切です。なかには「公園で遊ぼう」と言われても、何をしていいかわからない子どもも少なくありません。
「大好きな電車を見に行こう」「公園にピカピカの石を探しに行こう」など、具体的な誘い方を心がけましょう。外にどんな楽しいことがあるかわかれば、前向きに外に出掛けられそうです。
室内遊びが好きな子もいる、焦らず見守ってみて
室内遊びが好きな子を、無理やり外に連れ出す必要はありません。
親がなんとか外遊びをさせたいと思っていても、子どもが自分から遊びにいきたいと感じられるまで、少し時間がかかるかも。そんなときはほかの子どもと比べず、温かく見守ってあげたいですね。