そんな4歳児にぴったりの遊びはこれ!
4歳児の特徴って?
4歳児は考える力がついてきて、自己主張をするようになります。体の運動能力の発達もですが、知能や表現の面でも成長してくる時期とされます。
そのような4歳児の特徴について紹介します。発達には個人差がありますので、あくまで目安としてご覧ください。
運動能力の発達
全身運動ができるようになります。例えば次のようなことが可能になってきます。
- けんけんぱ
- 鉄棒に挑戦
- スキップ
- ジャングルジムで高いところまで登る
複雑な作業がこなせるようになります
用具を使えるようになったり、物の名前が理解できるようになることから以下のことができるようになります。
- ハサミを正しく使ったり、ノリやセロテープを使う
- 三角や四角を書く
- 粘土などを使ってさまざまな形を作る
生活習慣が身につきます
生活の一般的なルールが理解できるようになるため、以下のことができるようになります。
- 自分の洋服を脱ぎ着して、きちんとたたむ
- 自分でトイレへ行ける
- 決められた時間で席に座って食事をする
社会性が身につきます
幼稚園・保育園へ通い始める年齢であることから、社会集団での生活を通じて以下のことができるようになります。
- 友達と一緒に仲良く遊ぶ
- 勝ち負けを意識する
- 遊びの中で必要な言葉を理解し、使う
言葉を使って気持ちを伝えられます
いろんな人と会話をする経験を通じて、以下のように言葉を使ったコミュニケーションができるようになります。
- 接続詞を使って話す
- おもしろい言葉をまねる
- 時間を表す意味の言葉を使う
- 西坂 小百合 (監修)「0~6歳 わかりやすい 子どもの発達と保育のコツ」(ナツメ社)
- ベネッセコーポレーション (編さん)「1才6カ月から入園まで子育て大百科―年齢別+テーマ別情報でよくわかる!」(ベネッセコーポレーション )
4歳児が遊ぶときのポイント&注意点
いろいろな遊び方ができるようになる4歳児ですが、遊ばせるときには注意したい点や気を付けたいポイントもあります。
あらかじめルールを伝える
4歳児の遊びには、外で体を動かす遊びや室内で何かを作る室内遊びなどさまざまなものがありますが、いずれもしっかりルールを守って安全に楽しく遊ばせることが重要です。
たとえば、室内遊びでは、はさみなどの道具を正しく使うこと、外遊びでは勝手に遠くへ行ってはダメなことなどを伝え、しっかりルールを守らないと自分や友達がケガをしてしまう可能性があることを教えてあげてください。
自主性を尊重する
子どもを遊ばせるときには、ケガやトラブルにつながらないよう、大人がいろいろと口を出したくなるかもしれません。でも、4歳くらいになると自己主張ができるようになり、大人がすべてを決めてしまうと子どもが意見を出しにくくなってしまいます。
子ども同士で遊ぶ場合も大人があれこれと決めるのではなく、子ども同士でルールを決めさせたりトラブルを解決したりできるよう、子どもの自主性を尊重してあげてみてください。
行動をしっかり見守る
4歳児はそれまでの幼児期と比べて運動能力が高まりできることが増えますが、まだ自分ではできることとできないこと、危険なことなどの判断が難しい場合もあります。
何もかもを危ないからと止める必要はありませんが、子どもの行動はしっかり見守り、危険なことがないかどうかを大人が判断して、ケガやトラブルにつながらないように配慮してあげましょう。
片付けするまでが遊び
子どもは遊びの中でいろいろなことを学んでいきます。特に、室内遊びでは道具やおもちゃを使うこともあり、遊んだものをしっかり片付けることを教えて習慣づける機会でもあります。
遊ぶときに道具やおもちゃを使ったら、決まった場所に片付けることを教え、収納するところも子どもにわかりやすいよう視覚的に表示し、しまいやすいようなボックスを用意してあげましょう。遊び感覚で片付けられるよう工夫するのもおすすめです。
全身を使った遊びやルールがある遊びをしましょう
4歳児になったらどんなことをさせるといいのかな?と思われているママもいるのではないでしょうか。
ここでは筆者が実際に取り入れたおすすめの遊びをご紹介します。
運動能力を刺激する遊び
単なる全身を使った運動よりも、そこに規則性やリズムなどがあるとなお良いのではないかと思います。例えば以下のような遊びです。
けんけんぱ
バランス感覚を養なったり、体全体を使ったりする遊び、けんけんぱはおすすめです。実際子供はとても楽しんでやっていました。物がなくてもできるというのも良いですよね。
うちの子がやっていると「入れて~」とお友達も一緒になってやっていました。
鬼ごっこ
定番の外遊びといえば鬼ごっこ。道具がなくても走り回れるスペースがあれば良く、逃げる相手を追いかけたり急に方向転換したりといった運動にもなります。
また、基本的なルールはシンプルながら、色鬼や氷鬼、高鬼などいろいろなアレンジによって異なるルールを楽しめる遊びでもあるので、戦略を考えたり逃げ方を相談したりなど、頭脳やコミュニケーション能力の向上も臨めますね。
だるまさんがころんだ
みんなで遊ぶと楽しい「だるまさんがころんだ」。鬼が「だるまさんがころんだ」と言い終えて振り返ったときには動きを止めなければいけないので、体幹も鍛えられそうですし、日常では感じられないハラハラドキドキが味わえる遊びです。
子どもの人数が少ないときは、ママやパパも参加してみんなで楽しみましょう。
集団遊び
我が家は一人っ子ということもあり、積極的に幼稚園のお友達と遊ぶようにしたり、児童館や地域の催しなど子供が集まる場所に出かけたりするようにしていました。
幼稚園ではケンカももちろんありましたが、好きなお友達ができるなど、集団で生活する上での大変さや楽しさを学んでくれていたように思います。
知力を刺激する遊び
記憶ができるようになるため、ゲーム形式で暗記をする遊びや、手先を使って立体的なものを作っていく作業に興味を持ってあそんでくれました。
神経衰弱
トランプがあればできるだれでも知っている遊びですね。ルールを理解して、カードがどこにあるかを記憶する必要があるためとても知的な刺激があります。
最初は10枚にして徐々にカードの枚数を増やしてみて、少しずつ進めて行くことで子供も理解して楽しんでいたようです。
紙工作遊び
ハサミやノリを使った手先を使った細かい作業もできるので、紙工作はよくやっていました。牛乳パックやトイレットペーパーの芯など、親にとって不要なものを材料にして楽しんで作ってくれていましたよ。
物を作ることの楽しさを親子で一緒に味わえるのも良いですよね。
スライムや粘土遊び
大人になると触れることもあまりなくなるスライムや粘土を使った遊び。粘土はいろいろな形を作って遊ぶのもよいですが、スライムなどと同じように、ただその感触を楽しむだけの遊び方もできます。
何とも言えない柔らかさを体感できるスライムや粘土で指先を使った感触を楽しみ、大人も一緒に遊びながらどんな感触がするのか話し合ってみるのもいいですね。
4歳児は、成長や個性に合った遊びがおすすめです
いかがでしたでしょうか?ここで紹介した遊び方は筆者が経験した、ほんの一部にすぎません。
大切なことは日々の生活の中で子どもの興味を引き出してあげる、疑問を投げかけてあげることではないでしょうか。そうすることによって、さらに学びや考えを深めることの楽しさを覚えていってくれると思います。
4歳児だからこれをしなければいけない…などと神経質にならずに、自由な発想で子供と遊んでくださいね。