4歳児ができるようになる遊び方
4歳児へのおすすめの遊びを見ていく前に、まずは4歳児はどんな遊び方ができるようになるのか、4歳児の遊びの特徴を確認しておきましょう。
運動能力や指先の器用さが必要な遊びも楽しめる
子どもは日に日に成長しますが、4歳になると「しっかりと歩けるようになった」と感じるパパママもいるのでは?実際にその通りで、次の資料にあるように、4歳になった子どもの運動能力は3歳児と比べるとかなり高くなっていきます。
4歳を過ぎるころから、しっかりとした足取りで歩くようになるとともに、全身のバランスをとる能力が発達し、片足跳びをしたり、スキップをするなど、体の動きが巧みになってきます。活動的になり、全身を使いながら様々な遊具や遊びなどに挑戦して遊ぶなど、運動量も増してきます。 手先も器用になり、ひもを通したり結んだり、はさみを扱えるようになります。 ※1
体のバランス感覚が向上してくるので、一通りの外遊びができるようになる時期です。室内遊びでも指先を細かく使う遊びを好むようになるなど、遊びの幅がぐっと広がってくるのが4歳児の特徴ですね。
お友だちと一緒にルールを守って遊べる
4歳児の遊びのもうひとつの特徴は、お友だちと一緒にルールを守りながら遊べるようになるということです。
仲間とのつながりが強くなる中で、けんかも増えてくる。その一方で、決まりの大切さに気付き、守ろうとするようになる。感情が豊かになり、身近な人の気持ちを察し、少しずつ自分の気持ちを抑えられたり、我慢ができるようになってくる。 ※2
4歳になると、お友だちと上手に交流できるようになる時期。外遊びではお友だちと一緒に、遊びのルールに従って遊ぶこともできるようになるでしょう。集団で楽しむ遊びは、お友だちとの関係を通して社会性を育む良い機会となるのではないでしょうか。
4歳児におすすめの室内遊び8選
それでは、指先が器用に使えるようになるころの4歳児におすすめの室内遊びを8つ紹介していきます。子どもの好奇心をくすぐるような室内遊びを厳選しました。
紙コップボーリング
自分で作ったおもちゃで遊んでほしいのなら、紙コップボーリングがおすすめ!まず、紙コップの中におもりとなるビー玉を入れ、もうひとつの紙コップと口同士を重ねてテープで閉じましょう。
あとは小さなボールを用意して、おもりが入った紙コップをボーリングの要領で倒します。ボールは、新聞紙を小さく丸めて、ビニールテープなどで全体を包んだものでも代用可能。紙コップに画用紙やシールなどで装飾を施せば、さらに気分が上がりますね。
紙コップでボーリングのピンとなるものをたくさん作り、何本倒せたか得点制にしてみるのもおすすめです。
紙コップの中に入れるビー玉の数によって難易度が変わるので、子どもの力加減に合わせてみましょう。1個作ったら、まずはどの程度の力加減で倒れるか試してから次のピンを作るのがおすすめです。
○×ゲーム
いくつか○と×で答えられるような問題を作り、○×ゲームをしてみましょう。例えば「お医者さんがいるのはスーパーマーケット?」「お布団をしまっておくのは玄関?」など、簡単な問題でOK!
○と×それぞれで集まるスペースを決めておき、分けてもらいます。ひと口に4歳児といっても、どういった問題が適しているのかについては、成長状態によっても変わってくるので、クイズの内容で調整したいですね。4歳児にとってわかりやすい問題にしましょう。
ビーズでアクセサリーを作る遊び
PR
4歳児の女の子におすすめなのが、ビーズでアクセサリーを作る室内遊びです。『ハニーアートビーズ』は800ピースものカラフルなビーズが入っていて、ビーズ同士の凹凸をつなげるだけで簡単にネックレスやブレスレット、リングなどのアクセサリーが作れて、おしゃれに関心のある4歳児の女の子にピッタリ。
子どもの想像力を養いつつ指先を使う練習にもなって、おしゃれ心も満たせるおすすめのおもちゃ遊びです。ストローを短く切ってひも通しをして作るアクセサリーもおすすめです。
木のおもちゃで大工さんごっこ
PR
4歳児の男の子への室内遊びとしておすすめなのが、木のブロックを使った大工さんごっこ。こちらはハンマーやレンチ、ドライバー、ノコギリなど木でできた工具がセットになっていて、4歳の男の子のごっこ遊びに最適です。
木のブロックを工具で組み立てていけば、乗り物や動物などいろいろな形を作り上げることができます。単純な積み木遊びでは物足りないという、指先が器用な4歳児の男の子なら、きっと夢中になって遊んでくれるおもちゃですよ。
全く同じものではありませんが、筆者の息子も同じタイプのカーペンターテーブルは長く遊んでくれたおもちゃでした。
バブルアートで絵の具遊び
お絵かきをするのが好きな4歳児なら、室内遊びとしてバブルアートがおすすめ。バブルアートとは、色付きのシャボン玉で画用紙にお絵かきをする方法のこと。
シャボン玉を作る液に絵の具を入れ、それを通常のシャボン玉と同じように膨らませ、画用紙にシャボン玉が乗るようにすればOK。画用紙の上でシャボン玉がはじけたら次のシャボン玉を同じように画用紙に乗せていきます。
画用紙にクレヨンで描く絵とは違い、子どもの発想力に任せた楽しいお絵かきができることが特徴です。バブルアートは色味が柔らかく、色を重ねていくことも可能。子どもの色彩感覚を養ったり、複数色の混ぜ合わせを教えてあげたりするためにも良い遊びですね。
紙飛行機作り
自分で作ったおもちゃは特別ですが、難しいものだと楽しめません。紙飛行機なら手先が器用ではない小さな子どもでも簡単に挑戦できます。
作る際は、紙を一緒に折りながら作っていくのがおすすめ!言葉だけで説明されてもわからないので、お手本として折り方を見せてあげましょう。
折り紙を使うのも良いですが、自分で絵を描いたり、シールを貼ったりした紙を使うのも楽しいです。飛ばし方のコツも教えてあげてください。
けん玉作り
けん玉作りは4歳児の製作遊びとしても楽しめますが、作った後は実際に遊べるというところも魅力。作る楽しさとけん玉の楽しさの両方が味わえますね。
けん玉の材料
- 紙コップ
- トイレットペーパーの芯
- 新聞紙
- タコ糸
- テープ
- 折り紙(なくても作れます)
けん玉の作り方
- 紙コップ2個の底をテ―プでとめる
- タコ糸の先を中心で包むように新聞紙を丸めて玉にする
- 新聞紙をテ―プでとめて固定する
- 新聞紙の玉を折り紙で包んでテープでとめる
- 紙コップ同士をくっつけたところに反対のタコ糸の先端を巻きつける
- トイレットペーパーの先端の片方に8カ所ほど2cmの切り込みを入れて開く
- トイレットペーパーの開いた部分を、紙コップ同士を接着したところにつけてテープでとめる
トイレットペーパーの芯がけん玉の持ち手に、紙コップが玉を入れるところになります。製作遊びを楽しんだ後は、実際にけん玉をして楽しんでくださいね。
真っ暗闇の動物探し
真っ暗な世界から動物が浮かび上がる、4歳児向けの室内でできる不思議な製作遊びです。牛乳パックのライトで照らすと、暗闇の中で動物を見つけられる遊びです。今回は動物で紹介しますが、他にも果物や乗り物など、好きなものを描いて楽しめます。
真っ暗闇の動物探しの材料
- 牛乳パック
- 油性ペン
- 黒い画用紙(透明な袋に入るよう同じサイズに切っておく)
- 透明な袋(チャック付き保存袋など)
- ハサミ(難しい場合は切ってあげてください)
「真っ暗闇の動物探し」の作り方
- 透明な袋の上に動物の絵を描く
- 袋の中に黒い画用紙を差し込む
- 牛乳パックを開いて内側にライトの絵を描いてはさみで切り取る
- 黒い画用紙と袋の隙間に牛乳パックのライトの絵を差し込む
- ライトを動かすと袋に描いた動物の絵が浮かび上がる
4歳児におすすめの外遊び8選
それでは次に、4歳児におすすめの外遊びを八つ紹介します。運動遊びを中心に厳選しましたので、4歳児の運動能力向上にも役立つはずですよ。
鬼ごっこ
子どもの外遊びとして定番の鬼ごっこは、単純な外遊びですが4歳児にとってはとても楽しい遊びです。遊び方はパパママもご存じでしょうが、鬼を1人決めて、他の子どもは鬼に捕まらないように走り回って逃げます。
大人から子どもまで誰もが知っている外遊びですが、誰もが知っているからこそ、知らない子とも一緒に遊ぶきっかけになるところが魅力のひとつ。子どもの筋力を鍛えるためにも役立ちますが、友だちを増やすためにも役立ってくれるはずです。
ケイドロ
ケイドロは鬼ごっこの進化版で、警察役と泥棒役に分かれ、警察が泥棒を捕まえる外遊びです。泥棒役の子どもは警察役の子どもから走って逃げて、タッチされたらろう屋の場所に確保されます。
しかし、仲間である泥棒役の子どもがろう屋に確保された子どもにタッチできれば、ろう屋から出てまた逃げることが可能。
泥棒が全員捕まったら終わりで、警察役と泥棒役を交代してまた新たにゲーム開始です。大勢の子どもが集まったときに遊べば、盛り上がること間違いなしの外遊びですね。
地域によっては「ドロケー」と呼ばれていることもあり、きっとパパママも子どものころ遊んだことがあると思います。
だるまさんがころんだ
昔からの遊びの定番ともいえる「だるまさんがころんだ」。基本的なルールを教えてから始めましょう。静止できずにオニに捕まった子どもはオニと手をつなぎますが、他の子どもが捕まった子どもの手を「切った!」と言って触って逃げます。
オニの「ストップ」の声で止まり、あらかじめ決めておいた歩数に移動し、タッチされた子が次のオニです。
ルールは地域によっても違いがあります。例えば、「ストップ」という前に「だるまさんがころんだ」と3回言わなければならない、オニが動ける歩数は鬼の手を切った子が指定できるなど。地域のルールも確認してみると良いですね。
しっぽとり
しっぽとりは、自分がつけたしっぽを守りながら、友達のしっぽを奪うというルールの外遊びです。しっぽは予備をいくつか用意しておいて、箱に入れて遊び場に置いておきましょう。しっぽを奪われた子は予備のしっぽをつけてまたしっぽとりを続けられます。
制限時間がきたときに、一番たくさんしっぽを持っていた子が勝ち。運動能力が向上することはもちろんですが、しっぽをとられないようにしっぽをとるという行動によって、周囲への洞察力も身につく運動遊びです。
しっぽはハンカチやタオル、ひもや縄跳びを用意するといいでしょう。はいているズボンの腰部分にはさみ、先端をしっぽとして出します。
お相撲ごっこ
4歳前後の子どもの遊びとしてシンプルなルールで楽しめるお相撲ごっこ。地面に大きな円を描いてその中でお友だちと勝負します。倒れたり、円から出たりしたら負け。「はっけよい!のこった!」の掛け声とともに白熱した戦いになるでしょう。
チーム戦にしてみたり、大人対子どもで戦ってみたりといろいろと楽しめます。白熱してケガにつながらないようにパパママも応援しながら見守ってあげてくださいね。
ゆうびんやさん
長縄の定番ともいえる「ゆうびんやさん」は、4歳児におすすめの外遊びです。2人が長縄を回す役になり、子どもは長縄の横にスタンバイします。
「ゆうびんやさーんの落とし物、拾ってあげましょ」と長縄を左右に揺らして何度か飛んだら、今度は長縄を回して飛びます。回転させるごとに「1枚、2枚、3枚」と数え、10枚まで数えたら「ありがとさん」と言って両縄を両足でまたぐ形でとめましょう。
これも地域差がある遊びです。例えば、ジャンプするたびに郵便屋さんが落とした郵便物を拾うまねをする、最後の掛け声は「あーりがとう」など。いろいろアレンジしてみるのも楽しそうです。
はないちもんめ
子ども同士のコミュニケーションにつながる遊びとしてもおすすめの「はないちもんめ」。同じくらいの人数で2つのグループを作り、グループ同士で手をつなぎます。
交互にはないちもんめのわらべ歌を歌い、「○○くんがほしい」「○○ちゃんがほしい」とグループに加えたい人を指名してじゃんけんで勝てば、その子をグループに加えられる遊びです。
はないちもんめのわらべ歌は少し長めなので、まずは最初に歌を覚える必要があります。地域によって歌詞も違うようなので、このあたりにも注目してみたいですね。選ばれる子どもが偏らないように声かけしてあげると仲良く遊べるはずです。
だるまさんの1日
「だるまさんがころんだ」を進化させた4歳児向けの外遊びです。だるまさんがころんだとルールは同じですが、「だるまさんがごはんを食べた」「だるまさんが寝た」など、「ころんだ」以外の同士を使って指定されたアクションをすることが違い。
例えば、「だるまさんがごはんを食べた」と鬼が言ったら、他の子どもはごはんを食べるアクションをします。アクションが間違っていた場合は鬼と手をつなぎ、他の子がつないだ手をチョップで切り離してくれたら走ってスタートに戻る…という風に遊びます。
4歳児を遊ばせる際の注意点
4歳児を遊ばせる際には、ただ楽しめるようにするだけでなく、安全にも配慮することが重要です。室内遊びと外遊びで注意すべきポイントも確認しておきましょう。
室内遊びの注意点
室内遊びだと、外に比べて遊べるスペースが狭くなってしまいます。子どもがはしゃいだ際に他の子どもにぶつかったり、ものにぶつかって壊したりしてしまう可能性もありますよね。
室内遊びをする際は、確保できるスペースに合わせて、どのような遊びを選択するのか考えてみましょう。
外遊びの注意点
外遊びは、室内遊び以上に注意点があります。まず、道路に飛び出したり、危険な場所に行ったりしないことについては、事前によく言い聞かせなければなりません。
どこがどのように危険なのかまだ判断できない可能性もあるので、事前にリサーチして危険な所を教えてあげることも大切です。
また、夏場はとても暑くなる日がありますが、遊びに夢中で水分補給を忘れてしまう子どももいます。熱中症や脱水症状の危険性があるので、帽子をかぶらせる、太陽の熱で熱くなっている公園の遊具には触らないなどの注意が必要です。
紫外線が強い季節は、日焼け止めを塗ったり、日焼けを防止する目的の薄着を着させたりさせるのも忘れないようにしたいですね。
4歳児の遊びは学びのチャンス!
4歳児におすすめの室内遊びと外遊びを5つずつ紹介しましたが、子どもにとって遊びは学びのチャンスでもあります。運動遊びをすれば身体能力やバランス力の向上が期待できますし、製作遊びをすれば指先の器用さや好奇心を育めるでしょう。
この記事でご紹介した4歳児の遊び方は、実際に保育園などでもやっている遊びばかりです。子どもの成長を促すために役立ってくれる遊びなので、子どもに教えてあげて、遊びの楽しみの中でさまざまな能力を養わせてあげましょう。